すべてのOracle Databaseには2つ以上のオンラインREDOログ・ファイルのセットがあります。オンラインREDOログ・ファイルのセットは、総称してデータベースのREDOログと呼ばれます。REDOログは、REDOレコードとも呼ばれるREDOエントリで構成されています。
オンラインREDOログには、データの変更内容のコピーが格納されます。障害により、バックアップからデータファイルをリストアする必要がある場合、リストアされたデータファイルにはない最新のデータ変更はオンラインREDOログ・ファイルから取得できるため、作業が失われることはありません。オンラインREDOログ・ファイルは、ハードウェア障害、ソフトウェア障害またはメディア障害の発生後、データベースのリカバリに使用されます。オンラインREDOログ・ファイル自体を含む障害に対して保護を行うために、Oracle Databaseでは、2つ以上のオンラインREDOログ・ファイルの同一のコピーを異なるディスクに保持できるように、オンラインREDOログ・ファイルを多重化できます。
データベースのオンラインREDOログは、オンラインREDOログ・ファイルのグループで構成されます。1つのグループは、オンラインREDOログ・ファイルとその多重コピーで構成されます。個別のコピーはそれぞれグループのメンバーとみなされます。各グループは「グループ1」のように番号で定義されます。
図6-2は、3つのオンラインREDOログ・グループがあり、それぞれのグループに2つのメンバーが存在するデータベースの構成を示しています。可用性を最大限にするため、各グループのメンバーは個別のディスクに格納されます。たとえば、グループ1のメンバーはREDOログ・ファイルA_LOG1
およびB_LOG1
です。
データベース・ログ・ライター・プロセス(LGWR)は、そのグループのログ・ファイルが記憶域サイズの制限に達するまで、またはログ・スイッチ操作が要求されるまで、メモリー・バッファのREDOレコードをREDOログ・グループに書き込みます。次に、LGWRプロセスでは次のログ・グループに対して書込みを行います。最も古いグループが最新のREDOレコードによって上書きされるように、このアクションはLGWRプロセスにより循環方式で実行されます。
関連項目:
オンラインREDOログの概要は、『Oracle Database概要』を参照してください。
REDOログの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。