インストール時に高速リカバリ領域の場所を指定しなかった場合、インストール・プロセスにより、Oracleベース・ディレクトリに高速リカバリ領域が自動的に構成されます。ただし、データベース・ファイルとは別のストレージ・デバイスに高速リカバリ領域を配置することをお薦めします。
次の初期化パラメータを変更して、高速リカバリ領域を再配置し、そのサイズを調整できます。
DB_RECOVERY_FILE_DEST
高速リカバリ領域の場所を指定します。ファイル・システム・ディレクトリまたはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループを指定できますが、RAWディスクは指定できません。
DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE
高速リカバリ領域のサイズをバイト数で指定します。
DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE
パラメータは、DB_RECOVERY_FILE_DEST
パラメータの前に設定する必要があります。
これらのパラメータは、データベースを停止して再起動することなく設定できます。Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベースでは、すべてのインスタンスでこれらの初期化パラメータの値が同じである必要があります。この場所は、クラスタ・ファイル・システム、Oracle ASMまたは共有ディレクトリ上である必要があります。
高速リカバリ領域を構成するには、次の手順を実行します。
高速リカバリ領域をディレクトリ/u02/oracle/fra
に配置し、そのサイズの上限値を10GBとすると想定します。
関連項目: