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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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9.3.4.1 高速リカバリ領域の構成

インストール時に高速リカバリ領域の場所を指定しなかった場合、インストール・プロセスにより、Oracleベース・ディレクトリに高速リカバリ領域が自動的に構成されます。ただし、データベース・ファイルとは別のストレージ・デバイスに高速リカバリ領域を配置することをお薦めします。

次の初期化パラメータを変更して、高速リカバリ領域を再配置し、そのサイズを調整できます。

  • DB_RECOVERY_FILE_DEST

    高速リカバリ領域の場所を指定します。ファイル・システム・ディレクトリまたはOracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・グループを指定できますが、RAWディスクは指定できません。

  • DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE

    高速リカバリ領域のサイズをバイト数で指定します。

DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZEパラメータは、DB_RECOVERY_FILE_DESTパラメータの前に設定する必要があります。

これらのパラメータは、データベースを停止して再起動することなく設定できます。Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベースでは、すべてのインスタンスでこれらの初期化パラメータの値が同じである必要があります。この場所は、クラスタ・ファイル・システム、Oracle ASMまたは共有ディレクトリ上である必要があります。

高速リカバリ領域を構成するには、次の手順を実行します。

高速リカバリ領域をディレクトリ/u02/oracle/fraに配置し、そのサイズの上限値を10GBとすると想定します。

  1. RMANを使用したターゲット・データベースへの接続に説明されているとおりに、Oracle Recovery Manager (RMAN)をターゲット・データベースに接続します。
  2. 次のコマンドを使用して、高速リカバリ領域のサイズを指定します。
    ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE = 10G;
    
  3. 次のコマンドを使用して、高速リカバリ領域の場所を指定します。
    ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST = '/u02/oracle/fra';