バックアップおよびリカバリ・ファイルの管理を簡略化するには、データベースの高速リカバリ領域を作成します。高速リカバリ領域とは、バックアップおよびリカバリ・ファイルの記憶域の場所を集中化するOracle管理ディレクトリ、ファイル・システムまたはOracle Automatic Storage Managementディスク・グループのことです。アーカイブ・ログとフラッシュバック・ログは高速リカバリ領域に作成されます。Oracle Recovery Manager (RMAN)は、バックアップ・セットおよびイメージ・コピーを高速リカバリ領域に格納し、メディア・リカバリ時にこれらを使用してファイルをリストアします。高速リカバリ領域は、テープ用のディスク・キャッシュとしても機能します。
Oracle Databaseではこの記憶域を自動的に管理し、不要になったファイルを削除します。バックアップを定期的にテープにコピーすると、他のファイル用に高速リカバリ領域を解放できます。
バックアップの宛先を指定せずにRMANのBACKUP
コマンドを発行すると、RMANは高速リカバリ領域(構成されている場合)に自動的にバックアップします。
高速リカバリ領域を構成して、バックアップ管理を簡略化することをお薦めします。このマニュアルでは、特に注記がある場合以外は、リカバリ領域を使用することが前提となります。
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