データベースが開いている間にバックアップしたり、完全またはPoint-in-Timeメディア・リカバリを実行できるようにするには、REDOログ・ファイルのアーカイブを有効にする必要があります。これを行うには、データベースをARCHIVELOG
モードに設定します。ターゲット・データベースに対してREDOログのアーカイブが有効であるかどうかを確認するには、次の問合せを使用します。
SELECT LOG_MODE FROM V$DATABASE;
データベースによるアーカイブ・ログ・ファイルを書き込む宛先を指定しない場合は、高速リカバリ領域に書き込まれます。異なる宛先を指定したり、各アーカイブ・ログ・ファイルの複数コピーをそれぞれ異なる宛先に書き込むように指定できます。冗長コピーは、宛先のいずれかで障害が発生した場合でもアーカイブ・ログ・ファイルを常に使用可能にする場合に役立ちます。
次のプロシージャでは、アーカイブ・ログ・ファイルをディレクトリ/u02/oracle/logfiles
に、アーカイブ・ログ・ファイルの冗長コピーをディレクトリ/u03/oracle/logfiles
に配置すると想定しています。冗長コピーはオプションです。
警告:
アーカイブ・ログ・ファイルの宛先に常に十分なディスク領域があることを確認する必要があります。データベースがログ・ファイルをアーカイブする際にディスクが一杯であるというエラーが発生すると、致命的なエラーとなり、データベースが応答しなくなります。アラート・ログでディスクが一杯であるというメッセージを確認できます。
REDOログ・ファイルのアーカイブを有効にするには、次の手順を実行します。
注意:
ARCHIVELOG
モードに切り替える前のバックアップを使用して、切替え後の状態にデータベースをリストアおよびリカバリすることはできません。したがって、切替え直後にバックアップを作成しなかった場合は、有効なバックアップなしでデータベースを稼働させることになります。データベースのバックアップを作成する方法は、「RMANを使用したバックアップの実行およびスケジュール設定」を参照してください。
関連項目:
アーカイブ・ログ・ファイルの宛先の初期化パラメータの設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
アラート・ログの詳細は、「データベースの全般的な状態およびワークロードの監視」を参照してください