データベース全体のバックアップには、データベースのすべてのデータファイルの完全な内容の他に、制御ファイル、アーカイブREDOログ・ファイルおよびサーバー・パラメータ・ファイルも含まれています。これらのファイルを使用すると、完全リカバリを実行できます。
データベース全体のバックアップは総合的なバックアップ計画の重要な要素ですが、ARCHIVELOG
モードを有効化または無効化するとき(「リカバリ設定の構成」を参照)のように、必須の手順となる場合もあります。この項では、データベース全体のバックアップ(オフラインとオンラインの両方)をディスクに作成する方法について説明します。通常は、データベースの可用性を最大化するためにオンライン・バックアップを実行します。
データベースがオープンしているときにデータベース全体のバックアップを実行するには、次の手順を実行します。
「RMANを使用したターゲット・データベースへの接続」で説明されているとおりに、RMANをターゲット・データベースに接続します。
「REDOログ・ファイルのアーカイブの有効化」で説明されているように、データベースがARCHIVELOG
モードであることを確認します。
データベースがARCHIVELOG
モードで実行されている場合のみ、オンライン・バックアップが可能です。
次のコマンドを使用して、アーカイブREDOログとともにデータベースをバックアップします。
BACKUP DATABASE PLUS ARCHIVELOG;
このバックアップは、バックアップの格納のために構成したデフォルト・デバイスに作成されます。デフォルト・デバイスを構成していない場合は、バックアップは高速リカバリ領域に作成されます。RMANでは、バックアップを構成するバックアップ・セットに名前を付ける際に、デフォルトの形式を使用します。
データベースがクローズしているときにデータベース全体のバックアップを実行するには、次の手順を実行します。
関連項目:
マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)およびプラガブル・データベース(PDB)のバックアップの実行の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください
「高速リカバリ領域」