データベース・ホーム・ページでは、データベースの状態およびワークロードを監視できます。定期的に更新されるこのページはデータベースの状態に関する一般的な情報を提供します。
データベースの全般的な状態およびワークロードを監視するには、次のようにします。
「データベースのホームページへのアクセスについて」を参照してください。
データベースのホームページがデータベースから最後に収集された日時が、ページの右上隅近くに表示されます。
デフォルトでは、データベースのホームページで60秒ごとに自動的にリフレッシュされます。ページの右上隅の「自動リフレッシュ」リストで「オフ」を選択すると、自動的なリフレッシュを回避できます。最新情報を表示するには、「リフレッシュ」アイコンをクリックする必要があります。
稼働時間
データベースが稼働している時間に関する情報
タイプ
データベース・タイプ。タイプは、単一インスタンス・データベース(CDB/非CDB)またはOracle RACデータベース(クラスタ・データベース)のいずれかです。
データベース・タイプがCDBの場合、次の行ではデータベースをCDBとして識別し、CDB内のPDB数を示します。「CDB (n PDB)」行は「コンテナ」ページへのリンクになっていて、そのページにはCDBのコンテナ・リスト(PDB$SEEDは含まない)と、コンテナのステータス、パフォーマンスおよびリソース情報が表示されます。
バージョン
データベースのバージョン番号
データベース名
データベース名
インスタンス名
データベース・インスタンスの名前
プラットフォーム名
データベースが稼働しているプラットフォーム
ホスト名
データベースが稼働しているホスト・システムの名前
スレッド
データベースのREDOログ・スレッド
アーカイバ
アーカイバ・プロセスのステータス
「アクティビティ・クラス」チャートは、過去のアクティブなデータベース・セッションの平均数を示しています。このチャートには、(CPU上、I/O待機または別のリソースの待機などの)各セッションのアクティビティのタイプが表示されます。
「サービス」チャートは、データベース・サービスに対する過去のアクティブなデータベース・セッションの平均数を示しています。
Oracle RACの場合、「アクティビティ・クラス」チャートには、クラスタ内のすべてのインスタンス全体で集計されたアクティビティが表示されます。また、Oracle RACの場合、「インスタンス」チャートが表示され、インスタンスごとの「平均アクティブ・セッション」が示されます。
「ホストCPU」グラフ
このグラフは、過去1分間にデータベース・インスタンスとその他のプロセスで使用されたCPU時間の割合を示します。インスタンス・データの上にカーソルを置くと、フォアグラウンドおよびバックグラウンドのインスタンス・プロセスによって使用されたCPUの割合を表示できます。
他のプロセスがCPU時間のほとんどを占有している場合、これはデータベースのホスト・コンピュータで稼働している他のアプリケーションがパフォーマンスの問題の原因になっていることを示します。
「アクティブ・セッション」グラフ
このグラフには、待機、ユーザーI/OおよびCPUごとに区分された過去1分間のアクティブ・セッションの平均数が示されます。
待機
これは、すべての待機クラスを合計した値です(ユーザーI/Oとアイドル待機イベントを除く)。待機クラスは、待機の種類に基づいて待機イベントをグループ化したものです。
「パフォーマンス・ハブ」に移動し、「アクティビティ」タブをクリックすると、待機の詳細が表示されます。
ユーザーI/O
これは、ユーザーI/Oを待機しているアクティブ・セッションの平均数です。ユーザーI/Oとは、ディスクからのデータの読取りまたはディスクへのデータの書込みがデータベースで行われる原因となる、ユーザーから生じたワークロードを意味します。
「パフォーマンス・ハブ」に移動し、「サマリー」タブをクリックすると、I/Oの詳細が表示されます。
CPU
これは、CPUを使用するアクティブ・セッションの平均数です。
「パフォーマンス・ハブ」に移動し、「サマリー」タブをクリックすると、CPU使用率の詳細が表示されます。
メモリー(GB)
このグラフは、データベースの共有プール、Javaプール、バッファ・キャッシュ、PGAおよびその他のSGAコンポーネントごとに区分された(最新のリフレッシュ時間の時点での)現在のメモリーの使用率を示します。
データ記憶域(GB)
このグラフは、ユーザー・データ、データベース・ログ・ファイル、UNDO表領域、一時表領域、SYSAUX表領域およびSYSTEM表領域ごとに区分された(最新のリフレッシュ時間の時点での)現在の領域使用量を示します。
このセクションの表には、監視対象のSQL文の実行に関する情報が表示されています。「ステータス」列に緑色の回転アイコンがある場合は、監視対象の文がまだ実行中です。「ステータス」列にチェック・マークがある場合は、文の実行が完了しています。
SQL文は、CPUまたはI/O時間を5秒以上消費した場合にのみ監視されます。
表では、各SQL文についての情報が列「ステータス」、「期間」、「SQL ID」、「セッションID」、「パラレル」、「データベース時間」および「SQLテキスト」に示されます。
「SQL ID」をクリックすると、そのSQL文の詳細を含むSQLの詳細ページが表示されます。
インシデントは、データベース内でのクリティカル・エラーの発生です。「インシデント - 過去24時間」表の各インシデントは、自動診断リポジトリ(ADR)に記録されます(ADRは、データベースの外部にあるディレクトリ構造であるため、データベースが停止しても問題の診断に使用できます)。ADR Command Interpreter (ADRCI)ユーティリティを使用して、クリティカル・エラーを調査できます。
関連項目:
監視対象のSQL実行に関するEnterprise Managerページの詳細は、『Oracle Database SQLチューニング・ガイド』を参照してください
SQLチューニング・アドバイザの概要については、「SQLチューニング・アドバイザについて」を参照してください
自動SQLチューニング・アドバイザの概要については、「自動SQLチューニング・アドバイザについて」を参照してください
SQLチューニング・アドバイザを使用したSQL文のチューニングの例は、「SQLチューニング・アドバイザの実行」を参照してください
ADRCIを使用した問題の調査については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。