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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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crsctl restart resource

クラスタ内のアイドル・リソースを再起動するには、リソースの停止と起動のために2つのコマンドを実行するかわりに、crsctl restart resourceコマンドを使用します。

構文

crsctl restart resource {resource_name [...] | -w "filter"} [-k cid] [-d did]
   [-env "env1=val1,env2=val2,..."] [-i] [-f]

パラメータ

表E-17 crsctl restart resourceコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
resource_name [...]

空白区切りの1つ以上の再起動対象のリソース名。

-w filter

Oracle Clusterwareによってリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを、二重引用符("")で囲んで指定します。たとえば、-w "TYPE=ora.database.type"-w "NAME=cs1"とします。

関連項目: フィルタを参照してください。

-k cid

リソースのカーディナリティIDを指定します。このパラメータを指定すると、指定したカーディナリティのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって再起動されます。

-d did

リソースの程度IDを指定します。このパラメータに1より大きい程度IDを指定すると、この基準を満たすすべてのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによって再起動されます。

注意: -kパラメータを指定せずに-dパラメータを使用することはできません。

-env "env1=val1,
env2=val2,..."

必要に応じて、-envコマンド・パラメータを使用して、1つ以上のリソース・プロファイル属性値を上書きできます。複数の環境名/値ペアを指定する場合、各ペアをカンマで区切り、リスト全体を二重引用符("")で囲む必要があります。

-i

-iを指定すると、このコマンドの処理でOracle Clusterwareがリソースまたはその依存リソースをロック解除するのを待機する必要がある場合、コマンドはエラーを戻します。コマンドが互いに影響しないように、Oracle Clusterwareによってリソースまたは他のオブジェクトがロックされることがあります。

-f

再起動するリソースが別のサーバーで実行中で、そのサーバーに対するhard起動依存性が定義されている場合、-fパラメータを使用してそのリソースを再配置します。この場合には、強制パラメータを指定しないと、startコマンドは失敗します。

使用上の注意

  • 再起動対象のリソースを指定するには、次の3つの方法のいずれかを使用する必要があります。

    • 再起動対象の1つ以上のリソースを指定します

    • Oracle Clusterwareによって再起動対象のリソースの照合に使用されるリソース・フィルタを指定します

  • 指定したリソースを再起動するには、それらのリソースに対する読取りおよび実行権限が必要です

  • oraで始まる名前を持つリソースはOracleリソースであるため、これらのリソースの再起動にはこのコマンドを使用しないでください

リソースを再起動するには、次のコマンドを実行します。

# crsctl restart resource myResource -s pool1 pool2