この項では、OCRの内容をバックアップし、それをリカバリに使用する方法について説明します。第1の方法では自動的に生成されたOCRのコピーを使用し、第2の方法では手動でバックアップ・コマンドを発行できます。
自動バックアップ: OCRのバックアップは、Oracle Clusterwareによって、4時間ごとに自動的に作成されます。バックアップが作成されるごとに、OCRの最後の3つのバックアップのコピーが常に保存されます。また、バックアップを作成するCRSDプロセスによって、毎日および各週の終わりにもOCRのバックアップが作成され、保存されます。バックアップの頻度またはOracle Databaseで保存されるファイルの数はカスタマイズできません。
手動バックアップ: Oracle Clusterwareスタックが稼働しているノードでocrconfig -manualbackup
コマンドを実行して、自動バックアップを待たずに、Oracle Clusterwareによって任意の時刻にOCRのバックアップが実行されるようにします。このコマンドは、管理権限を持つユーザーとして実行する必要があります。-manualbackup
オプションは、OCRを変更する前など、必要に応じてバイナリ・バックアップを取得する場合に、特に役立ちます。OLRでは手動バックアップのみがサポートされています。
クラスタウェア・スタックがクラスタ内のすべてのノードで停止している場合、ocrconfig -showbackup
コマンドによって示されるバックアップは、ノードごとに異なる場合があります。
注意:
ノードでOracle Clusterwareをインストールまたはアップグレードした後、または、クラスタにノードを追加した後、root.sh
スクリプトが終了すると、OLRがバックアップされます。
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