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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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cluvfy comp ssa

指定された記憶域の場所の共有を検出してチェックするには、cluvfy comp ssaコンポーネント検証コマンドを使用します。CVUは、ノード・リスト内のノードの共有をチェックします。

構文

cluvfy comp ssa [-n node_list | -flex -hub hub_list [-leaf leaf_list]]
  [-s storage_path_list] [-t {software | data | ocr_vdisk}]  [-asm] [-asmdev asm_device_list]
  [-r {10.1 | 10.2 | 11.1 | 11.2 | 12.1}] [-verbose]

パラメータ

表A-23 cluvfy comp ssaコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
-n node_list | -flex -hub
hub_list -leaf leaf_list

検証を行う非ドメイン修飾ノード名のカンマ区切りリストです。

必要に応じて、-hubに続けてハブ・ノード名のカンマ区切りリストを指定するか、-leafに続けてリーフ・ノード名のカンマ区切りリストを指定するか、その両方を指定することで、ハブおよびリーフ・ノード上の記憶域の場所の共有をチェックできます。

これらのオプションを指定しない場合、CVUは、ローカル・ノードのみをチェックします。

-s storage_path_list

記憶域パスのカンマ区切りリストです(たとえば、/dev/sda,/dev/sdb)。

-sオプションを指定しない場合、CVUは、サポートされている記憶域タイプを検出し、各記憶域タイプの共有をチェックします。

-t {software | data | 
ocr_vdisk}

ストレージ・デバイスに格納されるOracleファイルのタイプ(Oracle Grid InfrastructureバイナリまたはOracle Databaseバイナリ)。

-tを指定しない場合、CVUは、dataファイル・タイプを検出またはチェックします。

-asm

このパラメータを指定して、Oracle ASMでの使用に適した記憶域をすべて検出します。

-asmdev asm_device_list

記憶域の場所の共有をチェックするOracle ASMデバイスのカンマ区切りリスト。リストにシェル・メタ文字が含まれる場合は、リストを二重引用符("")で囲みます。

-r {10.1 | 10.2 | 11.1 | 11.2 | 12.1}

必要に応じて、検証を実行する製品のリリース番号を指定できます。-rを指定しないと、CVUは12.1の検証を実行します。

-verbose

CVUは詳細な出力を表示します。

使用上の注意

  • 現行のリリースのcluvfyには、共有記憶域アクセス性のチェックに関して、Linuxに対する次のような制限があります。

    • 現在、NAS記憶域およびOCFS2(バージョン1.2.1以上)がサポートされています。

      関連項目:

      NASマウント・オプションの詳細は、『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイド』を参照してください。

    • NASでの共有をチェックするとき、cluvfyコマンドを実行するには、指定されたパスに対する書込み権限が必要です。cluvfyのユーザーに書込み権限が付与されていない場合、cluvfyはそのパスがnot sharedであるとレポートします。

  • CVUを使用してLinuxシステム上のSCSIディスクの検出および共有記憶域のアクセス性のチェックを実行するには、CVUQDISKパッケージが必要です。CVUの使用を試行したときにOracle RAC環境のいずれかのノード上にCVUQDISKパッケージがインストールされていない場合、CVUでエラーが発生します。CVUQDISKパッケージのインストール方法の詳細は、Red Hat Linuxでの共有ディスクの検出を参照してください。

例1: システム上で使用可能なすべての共有記憶域システムの検出

システム上で使用可能なすべての共有記憶域システムを検出するには、次のコマンドを実行します。

cluvfy comp ssa -n all -verbose

例2: Oracle ASM検出文字列チェックの使用

Oracle ASM検出文字列を確認するには、次のコマンドを実行します。

cluvfy comp ssa -n node1,node2 -asm -asmdev "/dev/xda*"

例3: 特定の記憶域の場所のアクセス性の検証

次のようなコマンドを実行すると、クラスタ・ノード全体のデータ・ファイルを格納する特定の記憶域の場所(Oracle ASMディスク・グループOCR13など)のアクセス性を検証できます。

cluvfy comp ssa -n all -s OCR13

このコマンドを実行すると、次のような出力が生成されます。

Verifying shared storage acessibility

Checking shared storage accessibility...

"OCR13" is shared


Shared storage check was successful on nodes "node1,node2,node3,node4"

Verification of shared storage accessibility was successful.