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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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crsctl status resource

多くの特定のリソースのステータスおよび構成情報を取得するには、crsctl status resourceコマンドを使用します。

構文

返されるリソースのステータスに関する情報がどれほど必要かに応じて、このコマンドを使用してください。

特定のリソースの状態をチェックするには、次のコマンドを実行します。

crsctl status resource resource_name [...] | -w "filter" [-p | -v] | [-f | -l | -g]
  [[-k cid | -n server_name] [ -e [-p | -v]] [-d did]] | [-s -k cid [-d did]]

リソースの状態を表形式で印刷するには、次のコマンドを実行します。

crsctl status resource resource_name [...] | -w "filter" -t

リソースの依存関係のリストを印刷するには、次のコマンドを実行します。

crsctl status resource [resource_name [...]] -dependency [-stop | -pullup]

パラメータ

表E-21 crsctl status resourceコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
resource_name [...] |
-w "filter"

ステータスのチェック対象である空白区切りの1つ以上のリソース名。

または、表示されるリソースの数を制限するためにOracle Clusterwareによって使用されるリソース・フィルタを指定することもできます。フィルタは二重引用符("")で囲む必要があります。値にカッコまたは空白が含まれる場合、一重引用符('')で囲む必要があります。演算子は空白で囲む必要があります。次にリソース・フィルタの例を示します。

  • "TYPE == cluster_resource": このフィルタは、cluster_resourceタイプのリソースのみを表示するように制限します。

  • "CHECK_INTERVAL > 10": このフィルタは、CHECK_INTERVALリソース属性に10より大きい値を持つリソースを表示するように制限します。

  • "(CHECK_INTERVAL > 10) AND (NAME co 2)": このフィルタは、CHECK_INTERVALリソース属性に10より大きい値を持ち、かつ、リソースの名前に数字2が含まれるリソースを表示するように制限します。

  • "START_DEPENDENCIES='hard(appsvip)'": このフィルタはappsvipリソースに対するhard起動依存性を持つリソースを表示するように制限します。

関連項目: フィルタを参照してください。

[-p | -v] | [-f | -l | -g]

オプションで、次のパラメータを指定できます。

  • -pパラメータを指定してリソースの静的な構成を表示するか、または、-vパラメータを指定してリソースの実行時の構成を表示します。

  • リソースのすべての構成を表示する場合は-fパラメータを、リソースのすべてのカーディナル値および程度値を表示する場合は-lパラメータを、指定したリソースが登録されているかどうかをチェックする場合は-gパラメータを指定します。

[[-k cid | 
-n server_name] [ -e [-p | -v]]
[-d did | [-s -k cid [-d did]]]

次の2つのオプションのいずれかを指定できます。

  • 問合せ対象のリソースのカーディナリティIDを指定する場合は-k cidを指定します。または、-nパラメータを指定して、リソースをチェックする特定のサーバーを指定できます。必要に応じて-nパラメータとともに-dパラメータを指定して、チェックするリソースの程度IDを指定できます。1より大きい程度IDを指定すると、この基準を満たすサーバー上のすべてのリソース・インスタンスがOracle Clusterwareによってチェックされます。

    リソース・インスタンスの特別な値を評価するには、-eパラメータを使用します。-eパラメータとともに-pまたは-vも指定する必要があります。

  • 再配置対象のサーバーのリストを取得する場合は、-kパラメータとともに-sパラメータを指定します。-dパラメータとともに程度IDを指定することによって、出力をさらに制限できます。

-t

表形式で出力を表示する場合は-tパラメータを指定します。

-dependency [-stop | -pullup]

リソースの依存性を表示するには、-dependencyパラメータを指定します。-stopまたは-pullupオプションのいずれかを指定しなかった場合、CRSCTLではリソースの起動依存性が表示されます。

-dependencyパラメータでは次のいずれかのオプションを使用します。

  • リソースの停止依存性を表示するには、-stopパラメータを指定します。

  • リソースのプルアップ依存性を表示するには、-pullupパラメータを指定します。

使用上の注意

  • リソースの空白区切りのリストまたはリソース・フィルタのいずれかが必要です。

  • 指定したリソースのステータスを取得するには、それらのリソースに対する読取り権限が必要です。

  • クラスタにデプロイされている任意のリソースのステータス情報を問い合せるには、crsctl status resourceを使用します。ただし、Oracle(ora.*)リソースのステータス情報を問い合せる場合は、対応するSRVCTLコマンドを使用することをお薦めします。

crsctl status resourceコマンドでは次のような出力が戻されます。

$ crsctl status resource ora.staii14.vip

NAME=ora.staii14.vip
TYPE=ora.cluster_vip_net1.type
TARGET=ONLINE
STATE=ONLINE on staii14

次の例では、ora.newdb.dbというリソースの起動依存性を表示します。

$ crsctl status resource ora.newdb.db -dependency ora.newdb.db(ora.database.type)

  ora.ACFS_DG1.dg(ora.diskgroup.type)[hard,pullup]
    ora.asm(ora.asm.type)[hard,pullup]
      ora.LISTENER.lsnr(ora.listener.type)[weak]
        type:ora.cluster_vip_net1.type[hard:type,pullup:type]
          ora.net1.network(ora.network.type)[hard,pullup]
  ora.dbhome_dg.dbhome_dg_v.acfs(ora.acfs.type)[hard,pullup]
    ora.asm(ora.asm.type)[pullup:always]