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Oracle® Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド
12c リリース1 (12.1)
B71322-07
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crsctl add type

Oracle Clusterwareでリソース・タイプを作成するには、crsctl add typeコマンドを使用します。

構文

crsctl add type type_name -basetype base_type_name {-attr
"ATTRIBUTE=attribute_name | -file file_path,TYPE={string | int}
 [,DEFAULT_VALUE=default_value][,FLAGS=typeFlags"} [-i]

パラメータ

表E-3 crsctl add typeコマンドのパラメータ

パラメータ 説明
type_name

xxx.yyy.typeの書式のリソース・タイプ名。リソース・タイプの名前は一意である必要があり、リソース・タイプの登録後は変更できません。

-basetype base_type_name

ベースになる既存のタイプの名前。作成するリソース・タイプのベースになるリソース・タイプは、local_resourceまたはcluster_resourceのいずれかである必要があります。

-attr

-attr引数を使用してリソース・タイプ属性を指定できます。各タイプ属性定義には最大4つのタイプ属性キーワードを含めることができ、それらはここに示す順序で表示される必要があります。1つ以上のリソース・タイプ属性の説明をカンマで区切り、二重引用符("")で囲んで入力します。属性のキーワードは次のとおりです。

  1. ATTRIBUTE: 属性の名前を指定します。名前では大/小文字が区別され、空白は使用できません。

  2. TYPE: 属性のタイプがintegerstringかを指定します。

  3. DEFAULT_VALUE: (オプション)属性が必須である場合、デフォルト値は不要です。必須でない属性の場合は、このリソース・タイプに基づいてリソースを作成する際にOracle Clusterwareによって使用されるデフォルト値を指定する必要があります。

  4. FLAGS: (オプション)次のタイプから1つ以上のタイプを指定し、縦線(|)で区切ります。

    CONFIG: このリソース・タイプのリソースを登録した後に、この属性を構成できます。

    READONLY: このリソース・タイプのリソースを登録した後は、この属性を変更できません。

    REQUIRED: このリソース・タイプに基づくリソースを作成するときには、この属性の名前および値を指定する必要があります。この属性は必須でないと指定した場合、Oracle Clusterwareではこの属性に指定されたデフォルト値が使用されます。

    HOTMOD: このタイプのリソースの属性値を変更した場合、変更はただちに適用され、リソースを再起動する必要があります。

複数の-attr引数を使用して、このリソース・タイプに複数の引数を定義することはできません。かわりに、-attrフラグの後の二重引用符の中に複数のタイプを指定できます。次に例を示します。

"ATTRIBUTE=FOO,TYPE=integer,DEFAULT_
VALUE=0,FLAGS=REQUIRED|HOTMOD,ATTRIBUTE=BAR,TYPE=string"

前述の例では、2つのタイプ属性(FOOおよびBAR)を定義しています。ATTRIBUTEキーワードを指定すると、前のタイプ属性(存在する場合)が終わり、新しいタイプ属性が始まります。

-file file_path

リソース・タイプを定義するリソース・タイプのキーワード/値ペアが行区切りで記載されているテキスト・ファイルのパス名(絶対または相対)。ファイルの内容の例は、次のとおりです。

ATTRIBUTE=FOO
TYPE=integer
DEFAULT_VALUE=0
FLAGS=REQUIRED
ATTRIBUTE=BAR
TYPE=string

注意: キーワードは、ATTRIBUTETYPEDEFAULT_VALUEおよびFLAGSの順序である必要があります。ATTRIBUTEキーワードを指定すると、前のタイプ属性(存在する場合)が終わり、新しいタイプ属性が始まります。

前述の例では、2つのタイプ属性(FOOおよびBAR)を定義しています。

注意: すべての演算子は空白で囲む必要があります。

関連項目: 演算子の詳細は、フィルタを参照してください。

-i

-iを指定すると、Oracle Clusterwareでリクエストをすぐに処理できない場合にコマンドが失敗します。

関連項目:

リソース・タイプの詳細は、Oracleクラスタウェアのリソース・タイプを参照してください。

使用上の注意

  • type_nameパラメータおよびbase_type_nameパラメータのどちらも必須です。

  • タイプ情報を含むファイルを指定するか、またはコマンドラインにタイプ情報を指定することができます。

  • oraで始まる名前を持つリソース・タイプはOracleリソース・タイプであるため、これらのリソース・タイプにはこのコマンドを使用しないでください。

  • ベースとなるタイプに対する読取り権限が必要です。

demoActionScriptのリソース・タイプを作成するには、次のコマンドを実行します。

# crsctl add type test_type1 -basetype cluster_resource 
 -attr "ATTRIBUTE=FOO,TYPE=integer,DEFAULT_VALUE=0"