Oracleは高可用性環境でOracle Databaseを実行するように特に設計された3つの設計されたシステムを提供しています。
Oracle Exadata Database Machine - Oracle Databaseの実行に対し最も高いパフォーマンスと最も高い可用性
Oracle SuperCluster - Oracle Databaseおよびアプリケーションに最適な多目的エンジニアリング・システム
Oracle Database Appliance - 最も単純で高可用性なOracle Databaseアプライアンス
Oracle Exadata Database Machineは事前に最適化および構成が行われたソフトウェア、サーバーおよびストレージを備えた設計されたシステムで、現在のベスト・プラクティスに構成され、スキャン集中型のデータ・ウェアハウス・アプリケーションから同時実行性の高いOLTPアプリケーションまで、あらゆるデータベース・ワークロードに対して最適なソリューションを提供します。Oracle Exadata Storage Server Software、Oracle Databaseソフトウェアおよびハードウェア・コンポーネントを組み合わせることにより、可用性が高く、非常にセキュアな環境で卓越したパフォーマンスを実現します。Oracle特有のクラスタリングおよびワークロード管理機能により、Database Machineは複数のデータベースを単一グリッドへ統合するのにも適しています。
Exadata Database MachineはOLTP、データ・ウェアハウス・アプリケーション、データベースの統合、メモリー集中型のワークロードおよびクラウド・コンピューティングに高いパフォーマンス、スケーラビリティおよび可用性を提供するように設計されています。これはOracle Database機能に焦点を当てた唯一の設計されたシステムで、Exadata Smart Flashテクノロジ、Exadata I/Oリソース管理、Exadataスマート・オフロード機能を使用して、すべてのデータベース・ワークロードに対して完全に最適化されています。データベースのパフォーマンス、スケーラビリティおよび可用性の最適な組合せのために、Exadata MAAアーキテクチャを使用します。
Oracle Exadata Database Machineハードウェアは単一障害点のない状態では完全に冗長です。Oracle Exadata Database Machineで使用されるOracleソフトウェアは、MAAベスト・プラクティスとともに使用されて、次の利点を備えたフォルト・トレラント・システムを生成します。
Oracle RACを使用したノードおよびインスタンスの障害全体にわたるデータベースの連続可用性
Oracle ASMおよびOracle Exadata Storage Serverソフトウェアを使用したディスクおよびセルの障害全体にわたるデータ保護およびデータベースの連続アクセシビリティ
Oracle ASM自動修復メカニズム、Exadataストレージ内の組込み破損チェックおよび推奨されるデータベースのデフォルト設定(db_block_checksum
、db_lost_write_protect
)を使用した、データ破損の防止および自動修復。
アイドル・リソースがある場合に、Exadataの自動ハード・ディスク修正および修復で、破損または消耗しているディスク・セクター(ストレージのクラスタ)があるハード・ディスクや、その他の物理的または論理的な不具合を定期的に検査および修復
冗長およびフォルト・トレラント・ネットワーク、ケーブルおよびサーバー相互接続
Oracle Exadata Database Machineまたはマシンが存在するデータ・センターで障害が発生した場合に、Oracle Active Data GuardまたはOracle GoldenGateを使用して、データベース・サービスを迅速に再構築できる機能を提供
計画メンテナンスに対し、Exadata Database Machineは次の利点をもたらします。
Oracle ASM、Oracle ClusterwareおよびOracle RACローリング・アップグレードまたはソフトウェア変更のサポート
Oracle Exadata Storage Server Softwareのパッチ用ローリング・アップグレードのサポート
Data GuardおよびOracle GoldenGateを使用したアプリケーションおよびシステム変更が可能
Oracle Databaseで使用できるオンライン・メンテナンス機能のすべてをサポート
グリッド・インフラストラクチャとOracle Databaseソフトウェア、データベース・サーバーのオペレーティング・システムとファームウェア(dbnodeupdate.sh
のみ)、およびすべてのExadataサーバーとインフィニバンド・スイッチ(patchmgr
のみ)に、ローリング方式で自動的にパッチを適用するためのツールとOracle Enterprise Manager 12cのサポートを提供。
Exadata Database Machineを使用すると、Oracle Database高可用性アーキテクチャの選択が簡略化され、ExadataがすべてのMAA参照アーキテクチャに適用されます。MAA参照アーキテクチャの詳細は、第7章「高可用性アーキテクチャ」を参照してください。
Exadataは、MAA層およびデータベース統合に推奨のプラットフォームです。http://www.oracle.com/technetwork/database/availability/maa-consolidation-2186395.pdf
のMAAホワイト・ペーパー『データベース統合の高可用性ベスト・プラクティス: Database-as-a-Serviceの基盤』を参照してください。
推奨するExadata MAAアーキテクチャは次の3つの要素から構成されます。1)本番Exadataシステム(プライマリ)、2)スタンバイExadataシステム、および3)Exadataテストまたは開発システム。
2番目の要素は、プライマリのレプリカであるActive Standby Exadataシステムの場合もあり、これにはExadata Database Machineのすべての利点(3.1項「Oracle Data Guard」参照)が含まれます。
3番目の要素は、6.3項「テスト・プラクティスおよび環境の構築」の説明のとおり、プライマリおよびスタンバイExadataシステムとは独立した、開発/テストExadataシステムの場合があります。
OracleのExadataヘルス・チェック(exachk
)を毎月実行することをお薦めします。これはExadataソフトウェア、ネットワーク、およびハードウェア・コンポーネントの最も包括的な構成チェックを提供し、MAAベスト・プラクティスとの差異をレポートするからです。Exadataに特有のその他のデプロイ後および運用のベスト・プラクティスは、第6章「可用性を最大化するための運用前提条件」およびOracle Exadata Database MachineのMAAベスト・プラクティスに関するMAAのホワイト・ペーパーに記述されています。exachk
の詳細は、My Oracle Supportのノート1070954.1を参照してください。
MAA構成ベスト・プラクティスは、Exadata Database MachineおよびExadata Cellの最初のインストールおよびデプロイ中に引き続き統合され組み込まれます。
関連項目:
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Oracle SuperCluster T5-8およびM6-32は、様々なミッション・クリティカル・アプリケーションを統合し、クラウド・サービスを迅速にデプロイするための多目的エンジニアド・システムです。Oracle SuperCluster T5-8およびM6-32は、T5-8およびM6-32サーバー、ZFS Storage Appliance、インフィニバンド・テクノロジ、Oracle Solaris 11およびOracle Enterprise Manager Ops Center 12cの統合されたシステム管理と組み合された、Oracle Exadata Storage ServersとOracle Exalogic Elastic Cloudの高パフォーマンス・テクノロジを利用します。Oracle SuperClusterを加え、Oracleは、テスト済の完全なパッケージで最高レベルのパフォーマンスにより、顧客の価値を最大化するという、エンジニアド・システムの標準を示し続けます。Oracle SuperCluster M6-32は、最大32TBのメモリーと最大32基のSPARC M6プロセッサまで柔軟に拡張できるため、インメモリー処理が必要なアプリケーションに最適です。
Oracle SuperClusterは理想的には、既存のSPARCデータベースの顧客、または様々なデータベース・リリース(Exadataの場合はOracle 10g以上をOracle 11g以上とのみ比較)とアプリケーション・サーバーの組合せをホストする多目的エンジニアド・システムを好む顧客をターゲットとしています。Oracle SuperClusterにはZFSストレージ・クラスタを使用した追加の共有ストレージがあり、これはデータベース以外のファイルに使用でき、Oracle VM Server for SPARCおよびOracle Solaris Zonesによる仮想化サポートもあります。Exadata Database Machineは引き続き推奨するデータベース・マシンですが、多目的ソリューションが必要な場合、Oracle SuperClusterであれば、アプリケーション層にその他の機能が提供されます。
特に、多目的のデータベースおよびアプリケーションの処理システムが必要な場合、MAAサービス・レベル層アーキテクチャには、Oracle SuperClusterをお薦めします。Oracle SuperCluster M6-32は、どのOracleエンジニアド・システムにも、インメモリー・フットプリントを提供します。また、フルスタックのフェイルオーバーまたはスイッチオーバーの場合で、データベース以外のファイルを保護する必要がある場合、Data GuardとZFSストレージ・リモート・ミラーリングの組合せを使用できます。OracleのExadataヘルス・チェック(exachk)を毎月実行することもお薦めします。これはExadataソフトウェア、ネットワーク、およびハードウェア・コンポーネントの最も包括的な構成チェックを提供し、MAAベスト・プラクティスとの差異をレポートするからです。exachkの詳細は、My Oracle Supportのノート1070954.1を参照してください。
Oracle Database Applianceは、デプロイメント、メンテナンス、および高可用性データベース・ソリューションのサポートを簡略化することにより、顧客の時間とお金を節約する、ハードウェアおよびソフトウェアから構成される設計されたシステムです。Oracle Real Applications Clusters (Oracle RAC)およびOracle Automatic Storage Managementのベスト・プラクティスで構築され、ソフトウェア、サーバー、ストレージおよびネットワークを1つのボックスに完全に統合したシステムを顧客に提供し、広範囲の自身で作成およびパッケージ化したOLTPおよびデータ・ウェアハウスのワークロードに対して高可用性データベース・サービスを提供します。Oracle Linuxで稼働する2サーバー・ノード、18TBのRAWストレージおよびSSD容量が800GBの4RU (ラック・ユニット)サーバー・アプライアンスとして出荷されますが、オプションの拡張シェルフを使用すればこれを2倍にすることが可能で、ストレージは36TBのRAW、SSDは1.6TBになります。
高可用性システムの構築は、困難で複雑である可能性があり、多くの組織が持っていないような高度な統合スキルを必要とする場合があり、ベンダーのアカウンタビリティなしでは危険でエラーが発生しやすくなります。Oracle Database Applianceは簡易で、信頼でき、値段が手ごろです。
簡易
Oracle Database Applianceをデプロイおよび使用するには、開封して、電源コードとネットワーク・ケーブルを差し込み、Oracle Appliance Managerインストールを実行して、クラスタ化された高可用性データベースを作成するだけです。Oracle Database Applianceおよびその特別に設計されたソフトウェアにより、ソフトウェア・スタックのすべての要素(ファームウェア、オペレーティング・システム、クラスタウェア、ストレージ・マネージャおよびデータベース・ソフトウェア)に対し「1ボタン」パッチ適用が可能になります。
信頼性
Oracle Database ApplianceはOracleソフトウェア・スタックに構築されて、2サーバー・ノード間の600GB SASハード・ディスク・ドライブを含む記憶域とともに完全に統合され、二重または三重ミラー化されて高可用性共有記憶域を提供できます。このアプライアンスは、インスタンス障害の場合にOracleデータベースを保護するために三重ミラー化されたSAS Solid State DrivesをREDOログ用に含むことができます。アプライアンス・マネージャはOracle Automatic Storage Management (ASM)とともに、パフォーマンスおよび可用性のためにディスクを自動的に構成、管理および監視します。Oracle Appliance Managerは、ハード・ディスク障害の場合に置換ドライブを自動的に構成するだけでなく、パフォーマンスおよび可用性イベントの場合にアラートを提供します。
手頃な値段
Oracle Database Applianceでは、データベースのデプロイ用に、必要に応じて容量を追加できるプラットフォームが提供されるだけでなく、最初に、ベア・メタル・オプションの最小4コアをライセンスし、追加のコアはいつでもアクティブ化できるため、ライセンス・コストを最小化できます。Oracle VMのハード・パーティショニングを使用してデータベースとその他のワークロードを分離できるため、仮想化によって、ライセンスの柔軟性がさらに高まります。
簡易さを高く評価し、高可用性データベース・ソリューションのデプロイにおいて複雑さ、コストおよびリスクを回避しようとする顧客にとって、Oracle Database Applianceは理想的なデータベース・アプライアンスです。Oracle Database Applicationは、Exadataソフトウェア機能と追加の可用性(ローリング・パッチ・アップグレード対ソフトウェア・スタックのすべての要素に対する「1ボタン・パッチ」)によるExadata Database Machineの追加のパフォーマンスおよびスケーラビリティを必要としないデータベース顧客にも理想的です。顧客は特別なスキルやHAの専門知識がなくても高可用性(HA)データベース・ソリューションの利点を得ることができます。
小規模な環境に、統合密度の高い標準プラットフォームが必要な場合、Oracle Database Applianceは、MAAサービス・レベル層アーキテクチャ向けの選択肢の1つです。推奨するOracle Database ApplianceExadata MAAアーキテクチャは次の3つの要素から構成されます。1)本番Oracle Database Applianceシステム(プライマリ)、2)スタンバイOracle Database Applianceシステム、および3)Oracle Database Applianceテストまたは開発システム。オペレーティング・システム、グリッド・インフラストラクチャおよびデータベース設定で、包括的に構成をチェックするために、Oracleヘルス・チェック(orachk)を実行することをお薦めします。orachkの詳細は、My Oracle Supportのノート1268927.2を参照してください。
Oracle Database Applianceの詳細は、http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/engineered-systems/database-appliance/index.htmlを参照してください。