この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了しておく必要がある作業について説明します。
注意: Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)またはOracle Restartを使用する場合は、データベースのインストールおよび作成を行う前に、まず、スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。そうでない場合は、データベースを手動でOracle Restartに登録する必要があります。 |
この章の内容は次のとおりです。
関連項目:
|
この項では、サポートされているLinuxのディストリビューションのインストールについての情報を提供します。オペレーティング・システムをインストールする前に、最小限のハードウェア構成を完了してください。
この項の内容は、次のとおりです。
Linuxの最小インストール要件に関しては、次の項を確認してください。
Linuxの最小インストールを完了するには、最小インストール・オプション(パッケージ・グループ選択から「最小」オプションを選択するか、ベース・パックを除くすべてのパッケージの選択を解除するカスタム・インストール)の1つを選択します。このインストールでは、データベースのインストールに必要なRPMの多くが不足しているため、ご使用のOracle LinuxリリースのRPMパッケージを使用して、必須パッケージをインストールする必要があります。使用するパッケージは、Linuxリリース、およびUnbreakable Linux Network (ULN)でのサポート・ステータスによって異なります。
注意: Oracle Preinstallation RPMにより、X11クライアント・ライブラリはインストールされますが、X Window Systemのサーバー・パッケージはインストールされません。OUI、コンフィギュレーション・アシスタント、Oracle Enterprise ManagerなどのGraphical User Interfaceを使用するには、表示をX Window Systemサーバー・パッケージを使用するシステムに設定します。 |
低減されたパッケージ・セットのインストールに関するマニュアルは、次のURLを参照してください。
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=728346.1
ULNサポートを使用したOracle Linux 6 Preinstallation RPM
Oracle Linux 6カーネルのOracle Preinstallation RPM (oracle-rdbms-server-12cR1-preinstall
)。
Unbreakable Linux Network (ULN)に登録済の場合は、yum
を使用してOracle Preinstallation RPMを入手できます。
ULNサポートを使用したOracle Linux 5 Oracle Validated RPM
Oracle Linux 5カーネルのOracle Validated RPM (oracle-validated
)。
Unbreakable Linux Network (ULN)を使用している場合は、up2date
、またはyum
(5.5以降のリリースの場合)を使用すると、Oracle Validated RPMを入手できます。
ULNサポートを使用しないOracle Linux 6 Preinstallation RPM
http://yum.oracle.com/repo/OracleLinux/OL6/latest/x86_64/
ULNサポートを使用しないOracle Linux 5 Oracle Validated RPM
Oracle Grid Infrastructureのインストールには、SSHが必要です。Linuxディストリビューションの最小インストールには、OpenSSHが含まれます。次のコマンドを入力して、SSHパッケージがインストールされていることを確認します。
# rpm -qa | grep ssh
SSHパッケージのリストが表示されない場合は、Linuxディストリビューションにパッケージをインストールします。
Oracle Preinstallation RPMをインストールしない場合は、デフォルトのソフトウェア・パッケージ(RPM)が付属しているLinuxオペレーティング・システムをインストールすることをお薦めします。このインストールには、ほとんどの必須パッケージが含まれており、手動によるパッケージの依存性チェックを削減できます。インストール時にRPMをカスタマイズしないことをお薦めします。
デフォルトのインストールの詳細を参照するには、My Oracle Supportにログオンします。
「デフォルトのRPM Linuxインストール」を検索して、Linuxのディストリビューションを探します。次に例を示します。
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=401167.1
インストール後に、ご使用のディストリビューションのシステム要件を確認し、必要なカーネル・パッケージがすべてインストールされており、ご使用のディストリビューションやシステム構成に必要なその他のすべての構成タスクが完了していることを確認します。
OracleのUnbreakable Enterprise Kernelは、上流の開発から、データ・センターでOracle Linuxを実行する顧客に、最新の技術革新を提供します。Unbreakable Enterprise Kernelは、Oracle Linux 5 Update 6からデフォルトで組み込まれ、有効化されます。
Unbreakable Enterprise Kernelは、最近の安定したメインライン開発のLinuxカーネルをベースとし、Oracle Database、OracleミドルウェアおよびOracleハードウェアの技術チームと連携して最適化が図られ、最も要求の厳しいエンタープライズ・ワークロードに安定性と最適なパフォーマンスを提供します。
エンタープライズ・アプリケーションを実行する場合は特に、Oracle Linux環境にUnbreakable Enterprise Kernelをデプロイすることをお薦めします。ただし、Unbreakable Enterprise KernelとともにOracle Linuxを使用するかどうかは任意です。Red Hat Enterprise Linux kernel(RHEL)との厳密な互換性が必要な場合は、Oracle LinuxにRHEL Linuxカーネルと互換性があるカーネルをRHELソース・コードから直接コンパイルして含めることもできます。
Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle Linuxの詳細は、次のURLで取得できます。
https://www.oracle.com/linux/index.html
Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle LinuxはOracle製品で使用される標準カーネルです。Oracle Databaseとその他のOracle製品のビルド・システムおよびQAシステムでは、Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle Linuxを排他的に使用します。Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle LinuxはOracle ExadataおよびOracle Exalogicの各システムで使用されるカーネルでもあります。Unbreakable Enterprise Kernel for Oracle Linuxは、Oracleが関与するLinuxでのすべてのベンチマーク・テストおよびOracle Preinstallation RPMプログラム(x86-64用)で使用されます。
Oracle KspliceはOracle Linuxの一部であり、Linuxの動作中に、再起動または中断することなくLinuxオペレーティング・システム(OS)カーネルを更新します。KspliceはOracle Linuxでのみ使用できます。
使用するLinuxディストリビューションがOracle Linuxであるか、Red Hat Enterprise Linuxであり、かつOracle Linuxを使用している場合は、インストール前の構成タスクのほとんどをOracle Preinstallation RPMを使用して完了できます。このパッケージはOracle Linux Networkから入手でき、Oracle LinuxのDVDにも収録されています。Oracle Preinstallation RPMの使用は必須ではありませんが、クラスタ・サーバーの設定の時間を節約するため、使用をお薦めします。
インストールされると、Oracle Preinstallation RPMでは次の操作が実行されます。
Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのインストールに必要な追加のRPMパッケージが自動的にダウンロードおよびインストールされ、依存性が解決されます。
oracle
ユーザーが作成され、そのユーザーのoraInventory(oinstall
)およびOSDBA(dba
)グループが作成されます。
必要に応じて、sysctl.conf
の設定、システム起動パラメータおよびドライバ・パラメータの値が、Oracle Preinstallation RPMプログラムの推奨値に基づいて設定されます。
ハード・リソースおよびソフト・リソースの制限が設定されます。
ご使用のカーネルのバージョンに応じて、その他の推奨パラメータが設定されます。
Oracle Linux Networkを使用するには、営業担当者に連絡するか、または次のOracle Linuxストアからライセンスを購入します。
https://shop.oracle.com/product/oraclelinux
ご使用のサーバーをUnbreakable Linux Networkに登録するか、または詳しい情報を検索するには、次のURLを参照してください。
Oracle Linux 5.2以上を使用している場合、Oracle Preinstallation RPMはインストール・メディアに含まれています。
注意: Oracle Databaseのリリースごとに作成されたOracle Preinstallation RPMでは、ユーザー・アカウントoracle にのみカーネル・パラメータとリソース制限が設定されます。複数のソフトウェア・アカウント所有者を使用する場合、他のアカウントに対してはシステム構成を手動で行う必要があります。 |
Oracle Ksplice Uptrack更新によってLinuxセキュリティおよびバグ修正の更新が提供され、これらの更新はカーネルを再起動することなく適用される形式に再パッケージ化されます。
Ksplice Uptrackを使用するには、次の手順を実行します。
Unbreakable Linux Networkから、 Oracle Linuxプレミアム・サポート・サブスクリプションを入手または確認します。
rootユーザーでログインします。
Kspliceを使用するサーバー上で、インターネットにアクセスできることを確認します。たとえば、プロキシ・サーバーを使用している場合は、次のようなコマンドを使用して、シェルにプロキシ・サーバーおよびポート値を設定します。
# export http_proxy=http://proxy.example.com:port # export https_proxy=http://proxy.example.com:port
次のURLでKsplice UptrackリポジトリのRPMパッケージをダウンロードします。
https://www.ksplice.com/yum/uptrack/ol/ksplice-uptrack-release.noarch.rpm
次のコマンドを実行します。
rpm -i ksplice-uptrack-release.noarch.rpm yum -y install uptrack
テキスト・エディタで/etc/uptrack/uptrack.conf
を開き、プレミアム・サポートのアクセス・キーを入力し、ファイルを保存します。ご使用のシステムのすべてに、同じアクセス・キーを使用する必要があります。
次のコマンドを実行して、カーネルの停止時間ゼロ更新を実行します。
uptrack-upgrade -y
関連項目:
|
インストール中は、root
または他のユーザーとして、リモート端末上で作業を行う必要があります。リモート表示できるようにする必要があるユーザー・アカウントに対して、次の手順を実行します。
注意: 別のユーザー(grid など)としてログインする場合は、そのユーザーでもこの手順を繰り返します。 |
root
ユーザーとしてログインしてリモート表示を有効にするには、次の手順のいずれかを実行します。
X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする場合は、次の手順を実行します。
新規Xターミナル・セッション(xterm
)を開始します。
ソフトウェアを別のシステムにインストールし、そのシステムをX11ディスプレイとして使用する場合は、次の構文を使用してコマンドを入力し、リモート・ホストがローカルのXサーバーでXアプリケーションを表示できるようにします。
$ xhost + RemoteHost
RemoteHost
は完全修飾されたリモートのホスト名です。次に例を示します。
$ xhost + somehost.example.com
somehost.example.com being added to the access control list
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、ssh
、rlogin
、またはtelnet
コマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ ssh -Y RemoteHost
root
ユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力してユーザーをroot
に切り替えます。
$ su - root password: #
Xサーバー・ソフトウェアがインストールされたPCまたはその他のシステムからソフトウェアをインストールする手順:
注意: この手順の実行に関する詳細は、必要に応じてXサーバーのドキュメントを参照するか、Xサーバーのベンダーまたはシステム管理者に問い合せてください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序でタスクを実行する必要がある場合があります。 |
X Window Systemソフトウェアを起動します。
X Window Systemソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成します。
Oracleソフトウェア・インストール所有者(oracle
)としてソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステムでX端末セッション(xterm
)を開始します。
リモート・システム上で別の端末セッションを開き、root
ユーザーとしてリモート・システムにログインします。プロンプトが表示されたら、root
としてスクリプトを実行できます。
この項では、Oracle Databaseのインストール前に完了しておく必要のある、次のオペレーティング・システムの作業について説明します。
現在のシステム情報を確認するには、次のコマンドを実行します。
次のコマンドを入力して、物理RAMのサイズを確認します。
# grep MemTotal /proc/meminfo
システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。
構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep SwapTotal /proc/meminfo
追加のスワップ領域の構成方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
/tmp
ディレクトリ内の使用可能な領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -h /tmp
システムの空きディスク領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -h
次のコマンドを入力して、システムのRAMおよびディスク・スワップ領域の空き領域の大きさを確認します。
# free
システム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -m
プロセッサ・アーキテクチャがインストールするOracleソフトウェアのリリースと適合することを確認します。たとえば、x86-64ビット・システムでは次のように表示されます。
x86_64
想定した出力が表示されない場合、このシステムにそのソフトウェアはインストールできません。
ご使用のシステムが、次に示す一般的な最低要件を満たしていることを確認してください。
システムが必ず実行レベル3または実行レベル5で起動されるようにします。
システム・コンソールベースのインストールの実行中に、Oracle Universal Installerが正しく表示されるよう、ディスプレイ・カードの表示解像度が少なくとも1024 x 768であることを確認してください。
システム・アーキテクチャに応じて、ご使用のシステムが次の記憶域の最低要件を満たしていることを確認してください。
Linux x86-64システムが、表4-1に説明されている、ソフトウェア・ファイルのディスク領域要件を満たしていることを確認してください。
表4-1 Linux x86-64におけるディスク領域要件
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルのディスク領域 |
---|---|
Enterprise Edition |
6.4GB |
Standard Edition |
6.1GB |
Standard Edition One |
6.1GB |
Standard Edition 2 |
6.1GB |
高速リカバリ領域のために、ファイル・システムまたはOracle ASMディスク・グループのいずれかに追加のディスク領域が必要です。
システムが、表4-2に説明されている、ソフトウェア・ファイルのディスク領域要件を満たしていることを確認してください。
表4-2 IBM: Linux on System zのディスク領域要件
インストール・タイプ | ソフトウェア・ファイルのディスク領域 |
---|---|
Enterprise Edition |
5.5GB |
Standard Edition |
5.4GB |
Standard Edition One |
5.5GB |
Standard Edition 2 |
5.4GB |
高速リカバリ領域のために、ファイル・システムまたはOracle ASMディスク・グループのいずれかに追加のディスク領域が必要です。
ご使用のシステムが、次のメモリー要件を満たしていることを確認してください。
最小: 1GBのRAM
推奨: 2GB以上のRAM
表4-3は、インストールされているRAMと構成済スワップ領域の推奨サイズの関係を示したものです。
セキュアなオペレーティング・システムは、一般的なシステム・セキュリティの重要な基本です。オペレーティング・システムのデプロイメントが、オペレーティング・システム・ベンダーのセキュリティ・ガイドに記載されている一般的なセキュリティの措置に準拠していることを確認してください。
Oracle Universal Installerは、インストールの最小要件が満たされていない場合に検知し、要件を満たしていないシステム構成手順を実行するために、修正スクリプトと呼ばれるシェル・スクリプトを作成します。Oracle Universal Installerは不完全なタスクを検出すると、修正スクリプト(runfixup.sh
)を生成します。修正スクリプトを実行し、「修正および再チェック」をクリックします。修正スクリプトは、永続パラメータ設定とメモリーのパラメータの両方を変更するため、システムを再起動する必要はありません。
関連項目: cluvfyコマンドの使用方法の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』の 「クラスタ検証ユーティリティのリファレンス」を参照してください。 |
修正スクリプトによって、次の作業が実行されます。
必要に応じて、インストールを正しく実行するために必要な値を次のカーネル・パラメータに設定します。
共有メモリーのパラメータ。
オープン・ファイル記述子とUDP送受信のパラメータ
Oracleインベントリ(中央インベントリ)ディレクトリに権限が作成および設定されます。
インストール所有者、必要な場合はOracleインベントリ・ディレクトリ、オペレーティング・システム権限グループの、プライマリおよびセカンダリ・グループ・メンバーシップが作成または再構成されます。
必要に応じて、シェル制限が必要な値に設定されます。
生成された修正スクリプトの内容を変更しないことをお薦めします。
注意: 修正スクリプトを使用しても、Oracle Databaseのインストールの前提条件がすべて確実に満たされるとはかぎりません。インストールを確実に成功させるには、すべてのインストール前の要件が満たされていることを確認する必要があります。 |
Oracle DatabaseまたはOracle Grid Infrastructureのインストールを開始する前に、Oracle RPM Checkerユーティリティを使用して、必要なRed Hat Enterprise LinuxまたはSUSEのパッケージがオペレーティング・システムにインストールされていることを確認します。
Oracle RPM Checkerユーティリティは、次のURLで参照できるMy Oracle Supportノート1574412.1に記載されたリンクからダウンロードします。
https://support.oracle.com/epmos/faces/DocumentDisplay?id=1574412.1&displayIndex=1
使用しているIBM: Linux on System zディストリビューション用のOracle RPM Checkerユーティリティをダウンロードし、RPMを解凍して、root
でRPMをインストールします。次に、root
でこのユーティリティを実行して、使用しているオペレーティング・システム・パッケージを確認します。次に例を示します。
# rpm -ivh ora-val-rpm-EL6-DB-12.1.0.1-1.s390x.rpm
Red Hat Enterprise Linuxでは、このユーティリティはすべての必要なRPMを確認し、インストールも行います。次に例を示します。
yum install ora-val-rpm-EL6-DB-12.1.0.1-1.s390x.rpm
インストールする製品に応じて、必要なオペレーティング・システム・カーネルとパッケージがインストールされていることを確認してください。
このマニュアルに記載されているのは、タイトル・ページに記載されている日付での最新の要件です。カーネル要件の最新情報については、次のURLでオンライン版を参照してください。
http://docs.oracle.com
Oracle Universal Installerによって、システムが示されたオペレーティング・システム・パッケージの要件を満たしていることを確認するチェックが実行されます。これらの検証が正常に完了するように、OUIを起動する前に要件を確認してください。
注意: オペレーティング・システムのアップグレード時を除いて、クラスタ・メンバー間で異なるオペレーティング・システム・バージョンを実行することはできません。各オペレーティング・システムがサポートされている場合でも、同じクラスタのメンバーで異なるオペレーティング・システム・バージョンのバイナリを実行することはできません。 |
この項に記載されているLinuxのディストリビューションおよびパッケージは、x86-64上のこのリリースでサポートされています。
Oracle Grid Infrastructureのオペレーティング・システム要件を確認し、Oracle DatabaseとOracle RACのインストールについて追加のオペレーティング・システム要件を確認します。
x86-64用のサポートされるOracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7ディストリビューション
x86-64でサポートされているOracle Linux 6およびRed Hat Enterprise Linux 6のディストリビューション
x86-64でサポートされているOracle Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5のディストリビューション
注意: このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新しいバージョンが動作保証されている場合があるため、My Oracle SupportのWebサイトの動作保証マトリックスで、動作保証済のハードウェア・プラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新リストを参照してください。 |
注意:
|
次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 7およびRed Hat Linux 7のディストリビューションをチェックしてください。
注意: Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7はLinux x86-64システムでサポートされます。 |
関連項目: Red Hat Enterprise Linux 7.2またはOracle Linux 7.2を、現在使用中であるか、更新する予定である場合、RemoveIPC設定に関する情報は次を参照してください:
|
表4-4 x86-64でサポートされるLinux 7オペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
Oracle Linux 7 |
Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 7チャネルにサブスクライブするか、Oracle Linux yumサーバーWebサイトからyumリポジトリを構成した後、Oracle Preinstallation RPMをインストールします。このRPMにより、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに必須のすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。 サポートされているディストリビューション:
|
Red Hat Enterprise Linux 7 |
サポートされているディストリビューション:
|
Oracle Linux 7およびRed Hat Enterprise Linux 7の各パッケージ |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.23.52.0.1-12.el7.x86_64 compat-libcap1-1.10-3.el7.x86_64 compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7.i686 compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7.x86_64 gcc-4.8.2-3.el7.x86_64 gcc-c++-4.8.2-3.el7.x86_64 glibc-2.17-36.el7.i686 glibc-2.17-36.el7.x86_64 glibc-devel-2.17-36.el7.i686 glibc-devel-2.17-36.el7.x86_64 ksh libaio-0.3.109-9.el7.i686 libaio-0.3.109-9.el7.x86_64 libaio-devel-0.3.109-9.el7.i686 libaio-devel-0.3.109-9.el7.x86_64 libgcc-4.8.2-3.el7.i686 libgcc-4.8.2-3.el7.x86_64 libstdc++-4.8.2-3.el7.i686 libstdc++-4.8.2-3.el7.x86_64 libstdc++-devel-4.8.2-3.el7.i686 libstdc++-devel-4.8.2-3.el7.x86_64 libXi-1.7.2-1.el7.i686 libXi-1.7.2-1.el7.x86_64 libXtst-1.2.2-1.el7.i686 libXtst-1.2.2-1.el7.x86_64 make-3.82-19.el7.x86_64 sysstat-10.1.5-1.el7.x86_64 |
次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 6およびRed Hat Linux 6のディストリビューションをチェックしてください。
表4-5 x86-64でサポートされるLinux 6オペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
Oracle Linux 6 |
Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 6チャネルにサブスクライブするか、Oracle Linux yumサーバーWebサイトからyumリポジトリを構成した後、Oracle Preinstallation RPMをインストールします。このRPMにより、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに必須のすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。 サポートされているディストリビューション:
|
Red Hat Enterprise Linux 6 |
サポートされているディストリビューション:
|
Oracle Linux 6およびRed Hat Enterprise Linux 6の各パッケージ |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.20.51.0.2-5.11.el6 (x86_64) compat-libcap1-1.10-1 (x86_64) compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (x86_64) compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (i686) gcc-4.4.4-13.el6 (x86_64) gcc-c++-4.4.4-13.el6 (x86_64) glibc-2.12-1.7.el6 (i686) glibc-2.12-1.7.el6 (x86_64) glibc-devel-2.12-1.7.el6 (x86_64) glibc-devel-2.12-1.7.el6 (i686) ksh libgcc-4.4.4-13.el6 (i686) libgcc-4.4.4-13.el6 (x86_64) libstdc++-4.4.4-13.el6 (x86_64) libstdc++-4.4.4-13.el6 (i686) libstdc++-devel-4.4.4-13.el6 (x86_64) libstdc++-devel-4.4.4-13.el6 (i686) libaio-0.3.107-10.el6 (x86_64) libaio-0.3.107-10.el6 (i686) libaio-devel-0.3.107-10.el6 (x86_64) libaio-devel-0.3.107-10.el6 (i686) libXext-1.1 (x86_64) libXext-1.1 (i686) libXtst-1.0.99.2 (x86_64) libXtst-1.0.99.2 (i686) libX11-1.3 (x86_64) libX11-1.3 (i686) libXau-1.0.5 (x86_64) libXau-1.0.5 (i686) libxcb-1.5 (x86_64) libxcb-1.5 (i686) libXi-1.3 (x86_64) libXi-1.3 (i686) make-3.81-19.el6 sysstat-9.0.4-11.el6 (x86_64) |
次の情報を使用して、サポートされているOracle Linux 5およびRed Hat Linux 5のディストリビューションをチェックしてください。
表4-6 x86-64でサポートされるLinux 5オペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
Oracle Linux 5 |
Unbreakable Linux NetworkでOracle Linux 5チャネルにサブスクライブした後、Oracle Validated RPMをインストールします。このRPMにより、Oracle Grid InfrastructureとOracle Databaseのインストールに必須のすべてのカーネル・パッケージがインストールされ、他のシステム構成が実行されます。 サポートされているディストリビューション:
|
Red Hat Enterprise Linux 5 |
サポートされているディストリビューション:
|
Oracle Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5のパッケージ要件 |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.17.50.0.6 compat-libstdc++-33-3.2.3 compat-libstdc++-33-3.2.3 (32 bit) coreutils-5.97-23.el5_4.1 gcc-4.1.2 gcc-c++-4.1.2 glibc-2.5-58 glibc-2.5-58 (32 bit) glibc-devel-2.5-58 glibc-devel-2.5-58 (32 bit) ksh libaio-0.3.106 libaio-0.3.106 (32 bit) libaio-devel-0.3.106 libaio-devel-0.3.106 (32 bit) libgcc-4.1.2 libgcc-4.1.2 (32 bit) libstdc++-4.1.2 libstdc++-4.1.2 (32 bit) libstdc++-devel 4.1.2 libXext-1.0.1 libXext-1.0.1 (32 bit) libXtst-1.0.1 libXtst-1.0.1 (32 bit) libX11-1.0.3 libX11-1.0.3 (32 bit) libXau-1.0.1 libXau-1.0.1 (32 bit) libXi-1.0.1 libXi-1.0.1 (32 bit) make-3.81 sysstat-7.0.2 |
次の情報を使用して、サポートされているSUSEのディストリビューションをチェックしてください。
注意: Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、SUSE Linux Enterprise Server 12はLinux x86-64システムで動作保証されます。 |
表4-7 x86-64でサポートされるSUSEオペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
SUSE Linux Enterprise Server |
サポートされているディストリビューション:
|
SUSE 11 |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.21.1-0.7.25 gcc-4.3-62.198 gcc-c++-4.3-62.198 glibc-2.11.3-17.31.1 glibc-devel-2.11.3-17.31.1 ksh-93u-0.6.1 libaio-0.3.109-0.1.46 libaio-devel-0.3.109-0.1.46 libcap1-1.10-6.10 libstdc++33-3.3.3-11.9 libstdc++33-32bit-3.3.3-11.9 libstdc++43-devel-4.3.4_20091019-0.22.17 libstdc++46-4.6.1_20110701-0.13.9 libgcc46-4.6.1_20110701-0.13.9 make-3.81 sysstat-8.1.5-7.32.1 xorg-x11-libs-32bit-7.4 xorg-x11-libs-7.4 xorg-x11-libX11-32bit-7.4 xorg-x11-libX11-7.4 xorg-x11-libXau-32bit-7.4 xorg-x11-libXau-7.4 xorg-x11-libxcb-32bit-7.4 xorg-x11-libxcb-7.4 xorg-x11-libXext-32bit-7.4 xorg-x11-libXext-7.4 |
SUSE 12 |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.25.0-13.1 gcc-4.8-6.189 gcc48-4.8.5-24.1 glibc-2.19-31.9 glibc-32bit-2.19-31.9 glibc-devel-2.19-31.9.x86_64 glibc-devel-32bit-2.19-31.9.x86_64 mksh-50-2.13 libaio1-0.3.109-17.15 libaio-devel-0.3.109-17.15 libcap1-1.10-59.61 libstdc++48-devel-4.8.5-24.1.x86_64 libstdc++48-devel-32bit-4.8.5-24.1.x86_64 libstdc++6-5.2.1+r226025-4.1.x86_64 libstdc++6-32bit-5.2.1+r226025-4.1.x86_64 libstdc++-devel-4.8-6.189.x86_64 libstdc++-devel-32bit-4.8-6.189.x86_64 libgcc_s1-5.2.1+r226025-4.1.x86_64 libgcc_s1-32bit-5.2.1+r226025-4.1.x86_64 make-4.0-4.1.x86_64 sysstat-10.2.1-3.1.x86_64 xorg-x11-driver-video-7.6_1-14.30.x86_64 xorg-x11-server-7.6_1.15.2-36.21.x86_64 xorg-x11-essentials-7.6_1-14.17.noarch xorg-x11-Xvnc-1.4.3-7.2.x86_64 xorg-x11-fonts-core-7.6-29.45.noarch xorg-x11-7.6_1-14.17.noarch xorg-x11-server-extra-7.6_1.15.2-36.21.x86_64 xorg-x11-libs-7.6-45.14.noarch xorg-x11-fonts-7.6-29.45.noarch |
次の情報を使用して、サポートされているNeoKylin Linux Advanced Serverのディストリビューションをチェックしてください。
注意: Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降、NeoKylin Linux Advanced Server 6はLinux x86-64システムで動作保証されます。 |
表4-8 x86-64でサポートされるNeoKylinオペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
NeoKylin Linux Advanced Server |
サポートされているディストリビューション:
|
NeoKylin 6.0 |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.20.51.0.2-5.36.el6 (x86_64) compat-libcap1-1.10-1 (x86_64) compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (x86_64) compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (i686) gcc-4.4.7-4.el6 (x86_64) gcc-c++-4.4.7-4.el6 (x86_64) glibc-2.12-1.132.el6 (i686) glibc-2.12-1.132.el6 (x86_64) glibc-devel-2.12-1.132.el6 (x86_64) glibc-devel-2.12-1.132.el6 (i686) ksh libgcc-4.4.7-4.el6 (i686) libgcc-4.4.7-4.el6 (x86_64) libstdc++-4.4.7-4.el6 (x86_64) libstdc++-4.4.7-4.el6 (i686) libstdc++-devel-4.4.7-4.el6 (x86_64) libstdc++-devel-4.4.7-4.el6 (i686) libaio-0.3.107-10.el6 (x86_64) libaio-0.3.107-10.el6 (i686) libaio-devel-0.3.107-10.el6 (x86_64) libaio-devel-0.3.107-10.el6 (i686) libXext-1.3.1-2.el6 (x86_64) libXext-1.3.1-2.el6 (i686) libXtst-1.2.1-2.el6 (x86_64) libXtst-1.2.1-2.el6 (i686) libX11-1.5.0-4.el6 (x86_64) libX11-1.5.0-4.el6 (i686) libXau-1.0.6-4.el6 (x86_64) libXau-1.0.6-4.el6 (i686) libxcb-1.8.1-1.el6 (x86_64) libxcb-1.8.1-1.el6 (i686) libXi-1.6.1-3.el6 (x86_64) libXi-1.6.1-3.el6 (i686) make-3.81-20.el6 sysstat-9.0.4-22.el6 (x86_64) |
この項に記載されているディストリビューションおよびパッケージは、IBM: Linux on System z上のこのリリースでサポートされています。
Oracle Grid Infrastructureのオペレーティング・システム要件を特定し、Oracle DatabaseおよびOracle RACのインストールのための追加のオペレーティング・システム要件を特定します。
IBM: Linux on System zでサポートされているRed Hat Enterprise Linux 7のディストリビューション
IBM: Linux on System zでサポートされているRed Hat Enterprise Linux 6のディストリビューション
IBM: Linux on System zでサポートされているRed Hat Enterprise Linux 5のディストリビューション
注意:
|
Red Hat Linux 7のサポートされるディストリビューションは、次の情報で確認してください。
表4-9 Linux 7オペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
Red Hat Enterprise Linux 7 |
Red Hat Enterprise Linux 7.1: 3.10.0-229.el7.s390x以降 注意: Red Hat Enterprise Linux 7 Update 1へのインストールは可能ですが、シームレスなセキュリティ強化のために、Red Hat Enterprise Linux 7 Update 2へのインストールをお薦めします。 詳細は、My Oracle Supportのノート2213265.1を参照してください。
|
Red Hat Enterprise Linux 7の各パッケージ |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.23.52.0.1-30.el7.s390x compat-libcap1-1.10-7.el7.s390x compat-libstdc++-33-3.2.3-71.el7 (s390) compat-libcap1-1.10-1 (s390x) cpp-4.8.2-16.el7.s390x gcc-4.8.3-9.el7.s390x gcc-4.8.3-9.el7.s390x glibc-2.17-78.el7 (s390) glibc-devel-2.17-78.el7 (s390x) glibc-devel-2.17-78.el7 (s390) glibc-devel-2.17-78.el7 (s390x) glibc-headers-2.17-78.el7 (s390x) ksh-20120801-22.el7 (s390x) libaio-0.3.109-12.el7 (s390) libaio-0.3.109-12.el7 (s390) libaio-devel-0.3.109-12.el7 (s390x) libgcc-4.8.3-9.el7 (s390) libgcc-4.8.3-9.el7 (s390x) libstdc++-4.8.3-9.el7 (s390) libstdc++-4.8.3-9.el7 (s390x) libstdc++-devel-4.8.3-9.el7 (s390) libstdc++-devel-4.8.3-9.el7 (s390x) libXtst-1.2.2-2.1.el7 (s390) libXtst-1.2.2-2.1.el7 (s390x) libXi-1.7.2-2.1.el7 (s390x) libXi-1.7.2-2.1.el7 (s390x) libxcb-1.9-5.1.el7 (s390) libxcb-1.9-5.el7 (s390x) llibX11-1.6.0-2.el7 (s390) libX11-1.6.0-2.el7 (s390x) libXau-1.0.8-2.1.el7 (s390) libXau-1.0.8-2.1.el7 (s390x) libXext-1.3.2-2.1.el7 (s390) libXext-1.3.2-2.1.el7 (s390x) make-3.82-21.el7 (s390x) mpfr-3.1.1-4.el7.s390x sysstat-10.1.5-7.el7 (s390x) |
Red Hat Linux 6のサポートされるディストリビューションは、次の情報で確認してください。
表4-10 Linux 6オペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
Red Hat Enterprise Linux 6 |
Red Hat Enterprise Linux 6.3: 2.6.32-279.el6.s390x以降 注意: Red Hat Enterprise Linux 6 Update 3へのインストールは可能ですが、Red Hat Enterprise Linux 6 Update 4にインストールすることをお薦めします。RHEL 6.4ではオープン・ストレージのI/Oパフォーマンスが大幅に向上するためです。 詳細は、My Oracle Supportのノート1574412.1を参照してください。
|
Red Hat Enterprise Linux 6の各パッケージ |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.20.51.0.2-5.34.el6 (s390x) compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (s390) compat-libstdc++-33-3.2.3-69.el6 (s390x) compat-libcap1-1.10-1 (s390x) gcc-4.4.6-4.el6 (s390x) gcc-c++-4.4.6-4.el6 (s390x) glibc-2.12-1.80.el6 (s390) glibc-2.12-1.80.el6 (s390x) glibc-devel-2.12-1.80.el6 (s390) glibc-devel-2.12-1.80.el6 (s390x) ksh-20100621-16.el6 (s390x) libaio-0.3.107-10.el6 (s390) libaio-0.3.107-10.el6 (s390x) libaio-devel-0.3.107-10.el6 (s390x) libgcc-4.4.6-4.el6 (s390) libgcc-4.4.6-4.el6 (s390x) libstdc++-4.4.6-4.el6 (s390x) libstdc++-devel-4.4.6-4.el6 (s390x) libXtst-1.0.99.2-3.el6 (s390) libXtst-1.0.99.2-3.el6 (s390x) libXi-1.3-3.el6 (s390) libXi-1.3-3.el6 (s390x) libXmu-1.0.5-1.el6 (s390) libXaw-1.0.6-4.1.el6 (s390) libXft-2.1.13-4.1.el6 (s390) libXp-1.0.0-15.1.el6 (s390) make-3.81-20.el6 (s390x) sysstat-9.0.4-20.el6 (s390x) |
Red Hat Linux 5のサポートされるディストリビューションは、次の情報で確認してください。
表4-11 Linux 5オペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
Red Hat Enterprise Linux 5 |
Red Hat Enterprise Linux 5.8: 2.6.18-308.el5 s390x以上 |
Red Hat Enterprise Linux 5のパッケージ要件 |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.17.50.0.6-20.el5 (s390x) compat-libstdc++-33-3.2.3-61 (s390) compat-libstdc++-33-3.2.3-61 (s390x) gcc-c++-4.1.2-52.el5 (s390x) glibc-2.5-81 (s390) glibc-2.5-81 (s390x) glibc-devel-2.5-81 (s390) glibc-devel-2.5-81 (s390x) ksh-20100621-5.el5 (s390x) libaio-0.3.106-5 (s390) libaio-0.3.106-5 (s390x) libaio-devel-0.3.106-5 (s390) libaio-devel-0.3.106-5 (s390x) libgcc-4.1.2-52.el5 (s390) libgcc-4.1.2-52.el5 (s390x) libstdc++-4.1.2-52.el5 (s390) libstdc++-4.1.2-52.el5 (s390x) libstdc++-devel-4.1.2-52.el5 (s390x) libstdc++44-devel-4.4.6-3.el5.1 (s390) libstdc++44-devel-4.4.6-3.el5.1 (s390x) libXtst-1.0.1-3.1 (s390) libXtst-1.0.1-3.1 (s390x) libXi-1.0.1-4.el5_4 (s390) libXi-1.0.1-4.el5_4 (s390x) make-3.81-3.el5 (s390x) sysstat-7.0.2-11.el5 (s390x) |
次の情報を使用して、サポートされているSUSEのディストリビューションをチェックしてください。
表4-12 SUSE オペレーティング・システムの最小要件
項目 | 要件 |
---|---|
SSHの要件 |
サーバーにOpenSSHがインストールされていることを確認します。OpenSSHは必須のSSHソフトウェアです。 |
SUSE Linux Enterprise Server |
|
SUSE 11 |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.21.1-0.7.25 (s390x) gcc-4.3-62.198 (s390x) gcc-c++-4.3-62.198 (s390x) glibc-2.11.3-17.31.1 (s390x) glibc-32bit-2.11.3-17.31.1 (s390x) glibc-devel-2.11.3-17.31.1 (s390x) glibc-devel-32bit-2.11.3-17.31.1 (s390x) ksh-93u-0.6.1 (s390x) make-3.81-128.20 (s390x) libaio-0.3.109-0.1.46 (s390x) libaio-32bit-0.3.109-0.1.46 (s390x) libaio-devel-0.3.109-0.1.46 (s390x) libaio-devel-32bit-0.3.109-0.1.46 (s390x) libcap1-1.10-6.10 (s390x) libgcc46-4.6.1_20110701-0.13.9 (s390x) libstdc++33-3.3.3-11.9 (s390x) libstdc++33-32bit-3.3.3-11.9 (s390x) libstdc++43-devel-32bit-4.3.4_20091019-0.22.17 (s390x) libstdc++43-devel-4.3.4_20091019-0.22.17 (s390x) libstdc++46-32bit-4.6.1_20110701-0.13.9 (s390x) libstdc++46-4.6.1_20110701-0.13.9 (s390x) sysstat-8.1.5-7.32.1 (s390x) xorg-x11-libs-32bit-7.4-8.26.32.1 (s390x) xorg-x11-libs-7.4-8.26.32.1 (s390x) xorg-x11-libX11-32bit-7.4-5.9.1 (s390x) xorg-x11-libX11-7.4-5.9.1 (s390x) xorg-x11-libXau-32bit-7.4-1.15 (s390x) xorg-x11-libXau-7.4-1.15 (s390x) xorg-x11-libxcb-7.4-1.20.34 (s390x) xorg-x11-libxcb-32bit-7.4-1.20.34 (s390x) xorg-x11-libXext-32bit-7.4-1.16.21 (s390x) xorg-x11-libXext-7.4-1.16.21 (s390x) |
SUSE 12 |
次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。 binutils-2.25.0-13.1 (s390x) gcc-32bit-4.8-6.189 (s390x) gcc48-4.8.5-24.1 (s390x) gcc48-32bit-4.8.5-24.1 (s390x) gcc48-c++-4.8.5-24.1 (s390x) gcc48-info-4.8.5-24.1 (s390x) gcc48-locale-4.8.5-24.1 (s390x) gcc-c++-4.8-6.189 (s390x) gcc-c++-32bit-4.8-6.189 (s390x) gcc-info-4.8-6.189 (s390x) gcc-locale-4.8-6.189 (s390x) glibc-2.19-31.9 (s390x) glibc-32bit-2.19-31.9 (s390x) glibc-devel-2.19-31.9 (s390x) glibc-devel-32bit-2.19-31.9 (s390x) libaio1-0.3.109-17.15 (s390x) libaio1-32bit-0.3.109-17.15 (s390x) libaio-devel-0.3.109-17.15 (s390x) libcap1-1.10-59.61 (s390x) libcap1-32bit-1.10-59.61 (s390x) libcap2-2.22-11.709 (s390x) libcap2-32bit-2.22-11.709 (s390x) libcap-ng0-0.7.3-4.125 (s390x) libcap-ng0-32bit-0.7.3-4.125 (s390x) libcap-ng-utils-0.7.3-4.125 (s390x) libcap-progs-2.22-11.709 (s390x) libgcc_s1-5.2.1+r226025-4.1 (s390x) libgcc_s1-32bit-5.2.1+r226025-4.1 (s390x) libgomp1-32bit-5.2.1+r226025-4.1 (s390x) libstdc++48-devel-4.8.5-24.1 (s390x) libstdc++48-devel-32bit-4.8.5-24.1 (s390x) libstdc++6-5.2.1+r226025-4.1 (s390x) libstdc++6-32bit-5.2.1+r226025-4.1 (s390x) libstdc++-devel-4.8-6.189 (s390x) libstdc++-devel-32bit-4.8-6.189 (s390x) libXtst6-1.2.2-3.60 (s390x) libXtst6-32bit-1.2.2-3.60 (s390x) make-4.0-4.1 (s390x) mksh-50-2.13 (s390x) sysstat-10.2.1-3.1 (s390x) xorg-x11-7.6_1-14.17 (s390x) xorg-x11-essentials-7.6_1-14.17 (s390x) xorg-x11-fonts-7.6-29.45 (s390x) xorg-x11-fonts-core-7.6-29.45 (s390x) xorg-x11-libs-7.6-45.14 (s390x) xorg-x11-server-7.6_1.15.2-36.21 (s390x) xorg-x11-server-extra-7.6_1.15.2-36.21 (s390x) xorg-x11-Xvnc-1.4.3-7.2 (s390x) |
追加のドライバやパッケージをインストールする必要はありませんが、次のリストのドライバおよびパッケージをインストールまたは構成することが可能です。
注意: Oracle Database Smart Flash Cacheは、Enterprise Edition専用の機能です。 |
Open Database Connectivity (ODBC)をインストールする場合は、次の項を確認してください。
Open Database Connectivity(ODBC)は、データベースにアクセスするためのAPIのセットで、データベースに接続してデータベース上でSQL文を実行します。ODBCドライバを使用するアプリケーションは、スプレッドシートやカンマ区切りファイルなど、不均一なデータ・ソースにアクセスできます。
ODBCを使用する場合は、最新のLinux用のODBCドライバ・マネージャをインストールします。ODBCドライバ・マネージャおよびLinux RPMを次のWebサイトからダウンロードし、インストールします。
サポートされる最低限のODBCドライバを確認し、次に示すリリース以上のODBCドライバをインストールします(Linuxの全ディストリビューションが対象)。
unixODBC-2.3.1 or later
PAMをインストールする場合は、次の項を確認してください。
Pluggable Authentication Modules (PAM)は、アプリケーションのユーザー認証タスクを処理するライブラリのシステムです。Linuxでは、外部スケジューラ・ジョブにPAMが必要です。ご使用のLinuxのディストリビューション用の最新のLinux-PAMライブラリをインストールすることを強くお薦めします。
ご使用のディストリビューションのパッケージ管理システム(yum
、up2date
、YaST
)を使用して、最新のpam
ライブラリをインストールします。
Oracle Messaging Gatewayをインストールする場合は、次の項を確認してください。
Oracle Messaging Gatewayは、Oracle以外のメッセージ・システムとOracle Streams Advanced Queuingに基づくアプリケーション間の通信を可能にするOracleデータベースの機能です。
Oracle Messaging Gatewayでは、Oracle Streams Advanced Queuing (AQ)とWebSphere MQおよびTIBCO Rendezvousをベースとするアプリケーションとの統合がサポートされています。サポートされるバージョンについては、『Oracle Databaseアドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
注意: Oracle Messaging Gatewayは、IBM: Linux on System zでのAdvanced QueuingとTIBCO Rendezvousとの統合はサポートしていません。 |
Oracle Messaging Gatewayは、Oracle DatabaseのEnterprise Editionとともにインストールされます。
IBM WebSphere MQのCSDまたはFix Packが必要な場合は、次のWebサイトで詳細を参照してください。
Lightweight Directory Access Protocolをインストールする場合は、次の項を確認してください。
Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)は、IPネットワーク上に分散したディレクトリ情報サービスにアクセスし、維持するためのアプリケーション・プロトコルです。Oracle Databaseスクリプトodisrvreg
、Oracle Internet Directory用のoidca
、またはサード・パーティのLDAPディレクトリ用のschemasync
など、LDAPを必要とする機能を使用する場合は、LDAPパッケージが必要です。
LDAPは、デフォルトのLinuxオペレーティング・システムのインストールに含まれます。
デフォルトのLinuxインストールを実行せず、LDAPを必要とするOracleスクリプトを使用する場合、ご使用のディストリビューションのパッケージ管理システム(up2date
、YaST
)を使用して、ディストリビューションでサポートされているLDAPパッケージをインストールし、そのLDAPパッケージに必要な他のパッケージをインストールします。
プログラミング環境をインストールする場合は、次の項を確認してください。
Oracle Databaseでは、様々な環境におけるアプリケーション開発用に複数のプログラミング言語がサポートされています。一部の言語では、オペレーティング・システムに追加のコンパイラ・パッケージをインストールする必要があります。
プログラミング環境はオプションです。Oracle Databaseには必要ありません。
関連項目: プログラミング環境の概要は、『Oracle Database開発ガイド』を参照してください。 |
システムが、構成するプログラミング環境の要件を満たしていることを確認してください。
表4-13 Linux x86-64のプログラミング環境の要件
プログラミング環境 | サポート要件 |
---|---|
Java Database Connectivity (JDBC) / Oracle Call Interface (OCI) |
JDK 6 (Java SE Development Kitリリース1.6.0_37以上の1.6へのアップデート): JNDI拡張およびOracle Java Database Connectivityを含みます。このリリースでは、JDK 1.6がインストールされています。 |
Oracle C++ Oracle C++ Call Interface Pro*C/C++ Oracle XML Developer's Kit (XDK) |
Intel C/C++コンパイラ12.0.5以降、およびご使用のプラットフォーム用のこのドキュメントのソフトウェア要件に関する項に記載されているGNU CとC++コンパイラのバージョン。 Oracle C++ Call Interface (OCCI)アプリケーションを構築できるのは、ご使用のプラットフォーム用のこのドキュメントのソフトウェア要件に関する項に記載されているgccバージョンの標準テンプレート・ライブラリで使用される、Intel C++コンパイラ12.0.5を使用する場合のみです。 Oracle XML Developer's Kitは、OCCIと同じコンパイラでサポートされます。 |
Pro*COBOL |
Micro Focus Server Express 5.1 |
Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用する場合のみ、Webブラウザが必要です。WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。これらの要件を満たすブラウザの一覧については、My Oracle SupportでEnterprise Manager動作保証マトリックスを参照してください。
https://support.oracle.com
関連項目: Enterprise Manager動作保証マトリックスにアクセスする手順については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』を参照してください。 |
インストールされているLinuxのディストリビューションおよびバージョンを確認するには、次のコマンドのいずれかを入力します。
# cat /etc/oracle-release # cat /etc/redhat-release # cat /etc/SuSE-release # lsb_release -id
次のコマンドを入力して、必要なカーネル・エラータがインストールされているかどうかを確認します。
# uname -r
このコマンドをOracle Linux 6システム上で実行した場合のサンプル出力を次に示します。
2.6.39-100.7.1.el6uek.x86_64
ご使用のディストリビューションに必要なエラータ・レベルを確認します。エラータ・レベルが必要最小限のエラータ更新より以前の場合は、Linuxのディストリビュータからカーネルの最新の更新を取得してインストールします。
必要なパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# rpm -q package_name
特定のシステム・アーキテクチャ情報が必要な場合は、次のコマンドを入力します。
# rpm -qa --queryformat "%{NAME}-%{VERSION}-%{RELEASE} (%{ARCH})\n" | grep package_name
複数のパッケージの問合せをまとめて行い、その出力によって適切なバージョンかどうかを確認することもできます。次に例を示します。
# rpm -q binutils compat-libstdc++ gcc glibc libaio libgcc libstdc++ \ make sysstat unixodbc
パッケージがインストールされていない場合は、Linuxのディストリビューション・メディアからインストールするか、LinuxディストリビュータのWebサイトから必要なパッケージのバージョンをダウンロードします。
Oracle Preinstallation RPMを使用しない場合、cvuqdisk
RPMをインストールする必要があります。cvuqdisk
をインストールしないでクラスタ検証ユーティリティを実行すると、クラスタ検証ユーティリティで共有ディスクは検出されず、「パッケージcvuqdiskがインストールされていません」というエラー・メッセージが表示されます。ご利用のハードウェアに対応したcvuqdisk
RPMを使用します(x86_64
またはi386
など)。
cvuqdisk
RPMをインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Databaseインストール・メディアのディレクトリrpm
にある、cvuqdisk
RPMパッケージを検索します。Oracle Grid Infrastructureをインストールした場合は、oracle_home1
/cv/rpm
ディレクトリにあります。
root
としてログインします。
次のコマンドを使用して、cvuqdisk
パッケージの既存バージョンがあるかどうかを確認します。
# rpm -qi cvuqdisk
既存バージョンがある場合は、次のコマンドを入力して既存バージョンを削除します。
# rpm -e cvuqdisk
cvuqdisk
を所有するグループを指すように環境変数CVUQDISK_GRP
を設定します。通常は、oinstall
です。次に例を示します。
# CVUQDISK_GRP=oinstall; export CVUQDISK_GRP
cvuqdisk
RPMを保存したディレクトリで、次のコマンドを使用してcvuqdisk
パッケージをインストールします。
rpm -iv package
次に例を示します。
# rpm -iv cvuqdisk-1.0.9-1.rpm
/dev/shm
マウント領域がtmpfs
タイプで、次のオプションとともにマウントされていることを確認します。
rw
およびexecute
権限が設定されている
noexec
またはnosuid
が設定されていない
共有メモリー・ファイル・システムを確認するには、次の手順を使用します。
現在のマウント設定を確認します。次に例を示します。
$ more /etc/fstab |grep "tmpfs" tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0
必要に応じてマウント設定を変更します。たとえば、root
としてログインし、/etc/fstab
ファイルをテキスト・エディタで開いて、tmpfs
行を変更します。
tmpfs /dev/shm tmpfs rw,exec 0 0
関連項目: 共有メモリー・マウントの詳細は、『Oracle Database管理者リファレンスfor Linux and UNIX-Based Operating Systems』を参照してください。 |
通常、Oracle Databaseをインストールするコンピュータはネットワークに接続されています。コンピュータのホスト名が、Domain Name System (DNS)、ネットワーク情報サービス(NIS)または集中管理されているTCP/IPホスト・ファイル(/etc/hosts
など)によって解決可能であることを確認します。ping
コマンドを使用して、コンピュータのホスト名が解決可能でることを確認します。次に例を示します。
ping myhostname pinging myhostname.example.com [192.0.2.2] with 32 bytes of data: Reply from 192.0.2.2: bytes=32 time=138ms TTL=56
コンピュータのホスト名が解決されない場合は、システム管理者に連絡してください。
Red Hat Enterprise Linux 6、Red Hat Enterprise Linux 7、SUSE 11、Oracle Linux 6および以前のリリースのOracle Linux Unbreakable Enterprise Kernel 2 (UEK2)カーネルに付属するOracle Linux 7では、透過的なHugePagesメモリーがデフォルトで有効になっています。それ以降のリリースのUEKカーネルでは、透過的なHugePagesメモリーはデフォルトで無効になっています。
透過的なHugePagesを使用すると、実行時にメモリー割当ての遅延が生じます。パフォーマンスの問題を回避するために、透過的なHugePagesはすべてのOracle Databaseサーバーで無効にすることをお薦めします。かわりに標準のHugePagesを使用すると、パフォーマンスが向上します。
透過的なHugePagesメモリーが標準のHugePagesメモリーと異なるのは、カーネルのkhugepaged
スレッドが実行時にメモリーを動的に割り当てるためです。標準のHugePagesメモリーは起動時に事前割当てされ実行中には変更されません。
関連項目: HugePagesの詳細は、『Oracle Database管理者リファレンスfor Linux and UNIX-Based Operating Systems』を参照してください。 |
透過的なHugePagesが有効かどうかを確認するには、root
ユーザーとして次のコマンドのいずれかを実行します。
Red Hat Enterprise Linuxカーネルの場合:
# cat /sys/kernel/mm/redhat_transparent_hugepage/enabled
その他のカーネルの場合:
# cat /sys/kernel/mm/transparent_hugepage/enabled
次に示すのは、[always]
フラグを有効にして使用している透過的なHugePagesを示す出力例です。
[always] never
注意: 透過的なHugePagesをカーネルから削除した場合、/sys/kernel/mm/transparent_hugepage または/sys/kernel/mm/redhat_transparent_hugepage ファイルは存在しません。 |
透過的なHugePagesを無効にするには、次の手順を実行します。
Oracle Linux 6およびそれ以前のリリースで、/etc/grub.conf
ファイルのカーネル・ブート行に次のエントリを追加します。
transparent_hugepage=never
次に例を示します。
title Oracle Linux Server (2.6.32-300.25.1.el6uek.x86_64) root (hd0,0) kernel /vmlinuz-2.6.32-300.25.1.el6uek.x86_64 ro root=LABEL=/ transparent_hugepage=never initrd /initramfs-2.6.32-300.25.1.el6uek.x86_64.img
Grubファイル名はOracle Linux 7以降のオペレーティング・システムで異なる可能性があります。適切なファイル名および透過的なHugePagesを無効にする手順については、オペレーティング・システムのドキュメントを確認してください。
たとえば、Oracle Linux 7.3では、透過的なHugePagesを無効にするには、/etc/default/grub
ファイルを編集してからgrub2-mkconfig
コマンドを実行します。
システムを再起動して変更を確定します。
Oracleソフトウェア用に次のディレクトリを識別または作成する必要があります。
注意:
|
Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェア・インストールのトップレベル・ディレクトリです。Optimal Flexible Architecture(OFA)ガイドラインでは、次のようなパスをOracleベース・ディレクトリで使用することを推奨しています。
/mount_point/app/software_owner
mount_point
は、Oracleソフトウェアを格納するファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリです。
このマニュアルの例では、マウント・ポイント・ディレクトリに/u01
を使用しています。
software_owner
は、oracle
またはgrid
など、Oracleソフトウェアをインストールするソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名です。
注意: ORACLE_BASE 環境変数が設定された状態でサーバー・パラメータ・ファイル(spfile )を使用してデータベース・インスタンスを起動すると、その値は自動的にspfile に格納されます。ORACLE_BASE 環境変数の設定を解除して、インスタンスを再度起動すると、データベースではspfile に格納されたOracleベース・ディレクトリの値が使用されます。 |
すべてのOracle製品を含むOracleベース・ディレクトリを指定する必要があります。
注意: 既存のOracleベース・ディレクトリがある場合、データベースのインストール時に「Oracleベース」リストから選択できます。Oracleベースがない場合は、リスト・ボックスでテキストを編集して作成できます。デフォルトでは、リストには、Oracleベースの既存の値が含まれます。詳細は、「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」を参照してください。 |
複数のインストールに同じOracleベース・ディレクトリを使用することも、異なるインストール用に別々のOracleベース・ディレクトリを作成することもできます。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステム上にOracleソフトウェアをインストールする場合、各ユーザーは個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。次に、同じシステム上に存在するOracleベース・ディレクトリの例を示します。
/u01/app/oracle /u01/app/orauser
Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory
)には、システム上にインストールされたすべてのソフトウェアのインベントリが格納されます。このディレクトリは、単一システム上にインストールされたすべてのOracleソフトウェアに必須であり、共有のものです。既存のOracleインベントリ・パスがある場合は、Oracle Universal InstallerはそのOracleインベントリを使用します。
システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合、Oracle Universal Installerでは、Optimal Flexible Architectureに準拠した/u[01-09]/app
形式のパス(/u01/app
など)が提供されます。インストールを実行中のユーザーは、このパスへの書込み権限があります。該当する場合、Oracle Universal Installerにより、/u[01-09]/app/oraInventory
パスにOracleインベントリ・ディレクトリが作成されます。次に例を示します。
/u01/app/oraInventory
インストールの際にoracle
ユーザーのORACLE_BASE
を設定した場合は、Oracle Universal Installerにより、パスORACLE_BASE/../oraInventory
のORACLE_BASE
の1レベル上にOracleインベントリ・ディレクトリが作成されます。たとえば、ORACLE_BASE
が/u01/app/oracle
に設定されている場合、Oracleインベントリ・ディレクトリは、パス/u01/app/oraInventory
に作成されます。
OFA準拠パスも作成しておらず、ORACLE_BASE
も設定していない場合、Oracleインベントリ・ディレクトリはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリに配置されます。次に例を示します。
/home/oracle/oraInventory
Oracle Universal Installerでは、指定したディレクトリが作成され、それに対する適切な所有者、グループおよび権限が設定されます。ユーザーが作成する必要はありません。
注意:
|
Oracleホーム・ディレクトリは、特定のOracle製品のソフトウェアをインストールするディレクトリです。異なるOracle製品、または同じOracle製品の異なるリリースは、個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Universal Installerを実行すると、このディレクトリのパスと識別名を指定するよう求められます。OFAガイドラインに従い、指定するOracleホーム・ディレクトリを、インストールを実行するユーザー・アカウントのOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにすることを強くお薦めします。Oracleホーム・ディレクトリには、次のようなパスを指定することをお薦めします。
oracle_base/product/11.2.0/db_home_1 oracle_base/product/12.1.0/dbhome_1 oracle_base/product/12.1.0/grid
Oracle Universal Installerは、指定したディレクトリ・パスをOracleベース・ディレクトリの下に作成します。また、適切な所有者、グループおよび権限も設定されます。このディレクトリを作成する必要はありません。
注意: インストール時には、事前定義済の権限が適用された既存のディレクトリを、Oracleホーム・ディレクトリとして指定しないでください。指定した場合、ファイルおよびグループの所有権のエラーによりインストールが失敗する可能性があります。 |
インストールを開始する前に、既存のOracleベース・ディレクトリを識別するか、必要に応じて作成する必要があります。この項の内容は、次のとおりです。
注意: システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合でも、Oracleベース・ディレクトリを作成できます。 |
既存のOracleベース・ディレクトリは、Optimal Flexible Architecture (OFA)ガイドラインに準拠するパスを持たない可能性があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別する場合、通常は次のようにOracleベース・ディレクトリを識別できます。
既存のOracleインベントリ・ディレクトリの識別。詳細は、「Oracle Inventoryが存在しない場合のOracle Inventoryグループの作成」を参照してください。
注意: 新規インストールの場合、oraInventory ディレクトリをOracleベース・ディレクトリに配置しないことをお薦めします。ただし、既存のインストールがある場合、この項の手順に従ってください。 |
次のコマンドを入力してoratab
ファイルの内容を表示します。
Linux x86-64およびIBM: システムz上のLinux:
# more /etc/oratab
oratab
ファイルが存在する場合は、次のような構成情報が含まれます。
*:/u03/app/oracle/product/12.1.0/dbhome_1:N *:/opt/orauser/infra_904:N *:/oracle/9.2.0:N
各行に指定されたディレクトリ・パスは、Oracleホーム・ディレクトリを示します。使用するOracleソフトウェア所有者のユーザー名が末尾に付いているディレクトリ・パスは、Oracleベース・ディレクトリとして有効な選択です。oracle
ユーザーを使用してソフトウェアをインストールする場合、前述の例でリストされている次のディレクトリのどちらかを選択できます。
/u03/app/oracle /oracle
注意: 可能であれば、最初のパス(/u03/app/oracle )のようなディレクトリ・パスを選択します。このパスは、OFAガイドラインに準拠しています。 |
既存のOracleベース・ディレクトリの識別
Oracleホーム・ディレクトリの場所を確認したら、次のようなコマンドを実行してOracleベースの場所を確認します。
cat /u01/app/oraInventory/ContentsXML/inventory.xml
このインストールに既存のOracleベース・ディレクトリの使用を決定する前に、次の条件を満たしていることを確認してください。
このディレクトリがオペレーティング・システムと同じファイル・システム上にないこと。
次に示すように、十分な空きディスク領域があること。
要件 | 空きディスク領域 |
---|---|
Oracleベース・ディレクトリにソフトウェア・ファイルのみが含まれます。 | 最大4GB |
Oracleベース・ディレクトリにソフトウェア・ファイルとデータベース・ファイルの両方が含まれます(本番データベースには推奨外) | 最大6GB |
Oracleベース・ディレクトリがあるファイル・システムの空きディスク領域を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -h oracle_base_path
詳細は、次の各項を参照してください。
Oracleベース・ディレクトリが存在し、それを使用する場合は、「Oracle Databaseファイルおよびリカバリ・ファイルの記憶域オプションの選択」を参照してください。
この後の項でoracle
ユーザーの環境を構成する際に、ORACLE_BASE
環境変数を設定して選択したディレクトリを指定します。
Oracleベース・ディレクトリがシステム上にない、またはOracleベース・ディレクトリを作成する場合は、「Oracleベース・ディレクトリおよびOracleインベントリ・ディレクトリの作成」を参照してください。
Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、十分な空きディスク領域を持つ適切なファイル・システムを識別する必要があります。
次のコマンドを使用して、マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を確認します。
# df -h
表示された結果から、適切な空き領域があるファイル・システムを識別します。
識別するファイル・システムは、ローカル・ファイル・システム、クラスタ・ファイル・システムまたは動作保証されているNASデバイス上のNFSファイル・システムのいずれかです。
指定したファイル・システム用のマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。
Oracleベース・ディレクトリを作成して、適切な所有者、グループおよび権限を指定するには、次のようにします。
次のようなコマンドを入力し、識別したマウント・ポイント・ディレクトリに推奨サブディレクトリを作成し、それに対する適切な所有者、グループおよび権限を設定します。
# mkdir -p /mount_point/app/oracle_sw_owner # mkdir -p /mount_point/app/oraInventory # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oracle_sw_owner # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app/oraInventory # chmod -R 775 /mount_point/app
次に例を示します。
# mkdir -p /u01/app/oracle # mkdir -p /u01/app/oraInventory # chown -R oracle:oinstall /u01/app/oracle # chown -R oracle:oinstall /u01/app/oraInventory # chmod -R 775 /u01/app
この後の項でoracle
ユーザーの環境を構成する際に、ORACLE_BASE
環境変数を設定して、作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。
ディスクI/OスケジューラはディスクI/Oのリクエストを再調整、遅延またはマージすることで、スループットの向上と待機時間の短縮を促進します。LinuxにはDeadline、Noop、Anticipatory、およびCompletely Fair Queuing (CFQ)などの複数のディスクI/Oスケジューラがあります。Oracle ASMのパフォーマンスの向上のために、Deadline I/Oスケジューラを使用することをお薦めします。
次のコマンドを入力して、DeadlineディスクI/Oスケジューラが使用のために構成されるようにします。
# echo deadline > /sys/block/${ASM_DISK}/queue/scheduler
Oracle Databaseファイルには、データファイル、制御ファイル、REDOログ・ファイル、サーバー・パラメータ・ファイル、およびパスワード・ファイルが含まれます。すべてのインストールに対して、Oracle Databaseファイルで使用する記憶域オプションを選択する必要があります。データベースのインストール時に、リカバリ・ファイル(高速リカバリ領域)に使用する記憶域オプションを選択する必要があります。各ファイル・タイプに、同じ記憶域オプションを使用する必要はありません。
注意: ファイル・システムおよびOracle ASMでは、データベース・ファイルおよびリカバリ・ファイルがサポートされます。 |
次のガイドラインに従って、各ファイル・タイプの記憶域オプションを選択します。
各ファイル・タイプに、任意の組合せのサポートされている記憶域オプションを選択します。
Oracle ASMをOracle Databaseファイルまたはリカバリ・ファイル、あるいはその両方に使用するかどうかを決定します。詳細は、「Oracle Automatic Storage Managementの記憶域要件の指定」を参照してください。
これらの記憶域オプションの詳細は、「データベース記憶域オプション」を参照してください。
インストールを開始する前にディスク記憶域を構成する方法については、選択するオプションに応じて次のいずれかの項を参照してください。
データベース記憶域またはリカバリ・ファイル記憶域にファイル・システムを使用する場合は、「Oracle Databaseファイルまたはリカバリ・ファイル用ディレクトリの作成」を参照してください。
データベース記憶域またはリカバリ・ファイル記憶域にOracle ASMを使用するには、「Oracle Automatic Storage Management用の記憶域の構成」の項を参照してください。
既存のディスク・グループを識別し、その空きディスク領域を確認するには、「既存のOracle Automatic Storage Managementディスク・グループの使用」の項を参照してください。
ファイル・システムにOracle Databaseファイルを格納する場合は、次のガイドラインを使用してファイルの格納場所を決定します。
Oracle Universal Installerにより提示されるデータベース・ファイル・ディレクトリのデフォルト・パスは、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリです。
データベース・ファイルの格納には、単一のファイル・システムまたは複数のファイル・システムのどちらでも選択できます。
単一のファイル・システムを使用する場合は、データベース専用の物理デバイス上でファイル・システムを選択してください。
最適のパフォーマンスと信頼性を得るには、複数の物理デバイス上でRAIDデバイスまたは論理ボリュームを選択して、Stripe-And-Mirror-Everything(SAME)方法論を実装します。
複数のファイル・システムを使用する場合は、データベース専用の個別物理デバイス上でファイル・システムを選択します。
この方法を使用すると、様々なデバイスに物理入出力操作を分散させ、個別の制御ファイルを作成して信頼性を高めることができます。これにより、OFAガイドラインを完全に実装することもできます。「詳細」データベース作成オプションを選択すると、このメソッドを実装できます。
インストール時に事前構成済データベースを作成する場合は、選択するファイル・システム(複数も可)に2GB以上の空きディスク領域が必要です。
最適なパフォーマンスを得るには、データベース専用の物理デバイス上にあるファイル・システムを選択する必要があります。
oracle
ユーザーが指定したパスにファイルを作成するには、書込み権限が必要です。
注意: この手順を行う必要があるのは、Oracleベース・ディレクトリとは別のファイル・システム上にOracle Databaseまたはリカバリ・ファイルを格納する場合のみです。 |
Oracleベース・ディレクトリから個別のファイル・システム上にOracleデータベース・ファイルまたはリカバリ・ファイルのディレクトリを作成する手順は、次のとおりです。
マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を判別するには、次のコマンドを使用します。
# df -h
表示された情報から、使用するファイル・システムを識別します。
ファイル・タイプ | ファイル・システム要件 |
---|---|
データベース・ファイル | 次のいずれかを選択します。
|
リカバリ・ファイル | 2.4GB以上の空きディスク領域を持つファイル・システムを選択します。 |
多数のファイル・タイプに対して同じファイル・システムを使用している場合は、各タイプに対するディスク領域要件を加算して、ディスク領域要件の合計を判断します。
指定したファイル・システム用のマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。
次のようなコマンドを入力し、マウント・ポイント・ディレクトリごとに推奨サブディレクトリを作成し、それに対する適切な所有者、グループおよび権限を設定します。
データベース・ファイル・ディレクトリ:
# mkdir /mount_point/oradata # chown oracle:oinstall /mount_point/oradata # chmod 775 /mount_point/oradata
データベース・ファイル・ディレクトリのデフォルトの位置は、$ORACLE_BASE/oradata
です。
リカバリ・ファイル・ディレクトリ(高速リカバリ領域):
# mkdir /mount_point/fast_recovery_area # chown oracle:oinstall /mount_point/fast_recovery_area # chmod 775 /mount_point/fast_recovery_area
デフォルトの高速リカバリ領域は、$ORACLE_BASE/fast_recovery_area
です。高速リカバリ領域は、データベース・ファイル・ディレクトリのディスクとは別の物理ディスク上に保持することをお薦めします。この方法により、oradata
を含むディスクがなんらかの理由で使用できない場合に、高速リカバリ領域を使用してデータを取得できます。
記憶域にOracle ASMを使用する方法の詳細は、「スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのサーバー構成」および「既存のOracleプロセスの停止」を参照してください。