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Oracle® Databaseインストレーション・ガイド
12cリリース1 (12.1) for Microsoft Windows
B72973-09
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3 Oracle Databaseのインストール前の作業

この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了しておく必要がある作業について説明します。

このマニュアルには、Oracle Database 12cのインストールに必要な情報が記載されています。Oracle Database 12cをインストールするプラットフォームに関連した情報を必ず確認してください。


注意:


この章の内容は次のとおりです。

3.1 Oracle Databaseのハードウェア要件

この項では、ハードウェア・コンポーネントおよびハードディスク領域の要件について説明します。

3.1.1 Windows x64のハードウェア・コンポーネントの要件

次の表では、Windows x64のOracle Databaseで必須のハードウェア・コンポーネントを示します。

表3-1 Windows x64の最少ハードウェア要件

要件

システム・アーキテクチャ

プロセッサ: AMD64およびIntel EM64T

物理メモリー(RAM)

4GB以上

仮想メモリー(スワップ)

  • 物理メモリーが2GBから16GBの間の場合、仮想メモリーはRAMのサイズの1倍に設定します。

  • 物理メモリーが16GBを超える場合、仮想メモリーを16GBに設定します。

ディスク領域

  • 「標準インストール」タイプ合計: 10GB

  • 「拡張インストール」タイプ合計: 10GB

詳細は、表3-2を参照。

ビデオ・アダプタ

256色

画面解像度

1024 X 768以上


3.1.2 ハードディスク領域の要件

このセクションでは、NT File System (NTFS)を使用するWindowsプラットフォームの最少システム要件を示します。Oracleデータベース・ホーム、Oracleデータベース・バイナリおよびトレース・ファイルをOracle ACFSまたはNTFSにインストールすることを強くお薦めします(Oracle ACFSを使用する場合は、データベース・ファイル自体をOracle ASMに置く必要があり、それ以外の場合は、NTFSに置くことができます)。これらのファイルのセキュリティのため、Oracle ACFSおよびOracle ASMまたはNTFSを使用することをお薦めします。

この項で示すNTFSのシステム要件は、Oracle Universal Installerのサマリー・ウィンドウで報告されるハードディスクの値より正確です。サマリー・ウィンドウには、ディスク領域、データベースの作成に必要な領域、またはハード・ドライブで展開される圧縮ファイルのサイズの正確な値は表示されません。

Oracle Databaseコンポーネントのハードディスク要件には、オペレーティング・システムがインストールされているパーティションにJava Runtime Environment(JRE)およびOracle Universal Installerをインストールするために32MBが含まれます。 十分な領域が検出されない場合、インストールは失敗し、エラー・メッセージが表示されます。

表3-2に、Windows x64のNTFSでのディスク領域要件を示します。初期データベースの場合、必要なディスク領域は720MBです。

この表の数値には、初期データベースが含まれています。

表3-2 NTFSのWindows x64の最少ディスク領域要件

インストール・タイプ TEMP領域 SYSTEM_DRIVE:\ Program Files\Oracle\Inventory Oracleホーム データファイル * 合計

Enterprise Edition

500MB

4.55MB

5.0GB

4.19GB **

9.19GB **

Standard Edition

500MB

4.55MB

4.95GB

4.12GB **

9.07GB **

Standard Edition One

500MB

4.55MB

4.95GB

4.12GB **

9.07GB **

Standard Edition 2

500MB

4.55MB

4.95GB

4.12GB **

9.07GB **

Personal Edition

500MB

4.55MB

5.0GB

4.13GB **

9.13GB **


* ORACLE_BASEディレクトリ内のadmincfgtoollogsflash_recovery_areaおよびoradataディレクトリの内容を指します。

** このサイズは、選択したインストール・オプション(言語や追加コンポーネントなど)によって値が大きくなる場合があります。カスタマイズされたバックアップを有効にしてOracle Databaseをインストールする場合、データファイルのディスク領域用に2GB以上を追加してください。


関連項目:

『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』

3.1.3 ハードウェア要件の確認

システムがこれらの最小要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 物理RAMサイズを確認します。

    たとえば、Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、Windowsのコントロール パネルの「システムとセキュリティ」をクリックし、「システム」をクリックします。

    システムにインストールされている物理RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  2. 構成済の仮想メモリーのサイズ(ページング・ファイル・サイズ)を確認します。

    たとえば、Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、「システムとセキュリティ」をクリックし、「システム」をクリックして、「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」ページで「詳細」タブをクリックし、「パフォーマンス」セクションの「設定」をクリックします。次に、「パフォーマンス オプション」ページで「詳細」タブを選択します。

    「仮想メモリ」セクションに仮想メモリーが表示されます。

    追加の仮想メモリーを構成する方法は、必要に応じてオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

  3. システムの空きディスク領域量を確認します。

    たとえば、Windows Server 2008 R2のコンピュータの場合、「マイ コンピュータ」を右クリックして、「開く」をクリックします。

  4. tempディレクトリ内の使用可能なディスク領域の量を確認します。これは、空きディスク領域の合計容量からOracleソフトウェアをインストールするために必要な容量を引いた値になります。

    Windows x64では、tempディレクトリで使用可能なディスク領域が125MB未満の場合は、まず不要なファイルをすべて削除します。それでもtempディスク領域が125MB未満の場合は、TEMPまたはTMP環境変数が別のハード・ドライブの場所を指すように設定します。

    たとえば、Windows Server 2008 R2のコンピュータで環境変数を変更するには、「システムとセキュリティ」をクリックし、「システム」をクリックして、「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」ページで「詳細」タブをクリックし、「環境変数」をクリックします。

3.2 Oracle Databaseのソフトウェア要件

表3-3に、Windows x64上のOracle Databaseの最少ソフトウェア要件を示します。

表3-3 Windows x64の最少ソフトウェア要件

要件

オペレーティング・システム

Oracle Database for Windows x64は、次のオペレーティング・システムでサポートされています。

  • Windows 7 x64 - Professional、EnterpriseおよびUltimateエディション

  • Windows 8 x64およびWindows 8.1 x64 - ProおよびEnterpriseエディション

  • Windows 10 x64 - Pro、EnterpriseおよびEducationエディション

  • Windows Server 2008 x64 - Standard、Enterprise、DataCenterおよびWebエディション

  • Windows Server 2008 R2 x64 - Standard、Enterprise、Datacenter、WebおよびFoundationエディション

  • Windows Server 2012 x64 - Standard、Datacenter、EssentialsおよびFoundationエディション

  • Windows Server 2012 R2 x64 - Standard、Datacenter、EssentialsおよびFoundationエディション

注意:

  • Hyper-Vサポートの詳細は、My Oracle Supportの「ノート」を確認してください。

  • Windows Multilingual User Interface Packがサポートされています。

  • サーバー・コア・オプションはサポートされていません。

関連項目: 最新のシステム要件へのアクセス方法は、「ハードウェアおよびソフトウェアの動作保証」を参照してください。

コンパイラ

次のコンポーネントは、Microsoft Visual C++ 2010 SP1、Microsoft Visual C++ 2012、Microsoft Visual C++ 2013 Update 2およびIntel 12.1 Cの各コンパイラでサポートされています。

  • Oracle Call Interface

  • 外部コールアウト

  • Pro*C/C++ (この時点のリリースではMicrosoft Visual C++ 2013 Update 2ではサポートされていません)

  • Oracle XML Developer's Kit(XDK)

Oracle C++ Call Interfaceは、次のコンパイラでサポートされています。

  • Microsoft Visual C++ 2010 SP1

  • Microsoft Visual C++ 2012 - OCCIライブラリはORACLE_HOME\oci\lib\msvc\vc11にインストールされます。OCCIアプリケーションをMSVC++ 2012で開発する場合、リンクや実行用にこのディレクトリのOCCIライブラリが正しく選択されていることを確認します。

  • Microsoft Visual C++ 2013 - OCCIライブラリはORACLE_HOME\oci\lib\msvc\vc12にインストールされます。OCCIアプリケーションをMSVC++ 2013で開発する場合、リンクや実行用にこのディレクトリのOCCIライブラリが正しく選択されていることを確認します。

  • Microsoft Visual Studio 2010 STLでのIntel 12.1 Cコンパイラ

ネットワーク・プロトコル

Oracle Net foundationレイヤーでは、Oracle Protocol Supportを使用して、業界標準の次のネットワーク・プロトコルと通信します。

  • TCP/IP

  • SSL付きTCP/IP

  • Named Pipes

Oracle Database Client

10gリリース2 (10.2)以上のリリースのOracle Database ClientからOracle Database 12cリリース1 (12.1)に接続する場合に、次の条件が適用されます。

  • Oracle Database Clientはリリース10.2以上。

  • 以前のOracle Database ClientがOracle Database 12cリリース1 (12.1)と同じコンピュータ上で実行されている場合、継承接続は使用できません。

Oracle Database Clientを最新のパッチセット(10.2.0.5または11.2.0.4以上)にアップグレードすることをお薦めします。次からアクセスできるMy Oracle Supportの「パッチと更新版」セクションから、パッチセットをダウンロードできます。

https://support.oracle.com

3.3 Windowsの動作保証およびWebブラウザのサポート

動作保証について次の各項で説明します。

3.3.1 リモート・デスクトップ・サービス

Oracleでは、リモート・デスクトップ・サービス(以前のWindowsのターミナル・サービス)を介してOracle Database Clientのインストール、構成および実行がサポートされます。Oracle Databaseをインストールする場合、あらゆる構成ツールをサーバーのTerminal Serverコンソール・セッションから(mstsc/consoleを使用して)開始することをお薦めします。

プラットフォーム固有のサポート情報は、次のとおりです。

  • Windowsクライアント・オペレーティング・システム: リモート・デスクトップを使用できるのは、単一ユーザー・モードの場合のみです。

  • Windowsサーバー・オペレーティング・システム: 複数のリモート・デスクトップ・セッションを持つことができます。


関連項目:

  • リモート・デスクトップ・サービスの詳細は、MicrosoftのWebサイトを参照してください。

    http://www.microsoft.com/

  • 最新のターミナル・サービスおよびリモート・デスクトップ・サービスの情報は、My Oracle SupportのWebサイトを参照してください。

    https://support.oracle.com/


3.3.2 Webブラウザのインストール要件

Oracle Enterprise Manager Database ExpressおよびOracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用するには、Webブラウザが必要です。WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。これらの要件を満たすブラウザの一覧については、次のMy Oracle SupportでOracle Enterprise Manager動作保証マトリックスを参照してください。

https://support.oracle.com


関連項目:

『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』

3.3.3 デフォルトの共有構成要件

Oracle Databaseのインストール中の前提条件チェックでは、コンピュータのシステム・ドライブにデフォルト共有が構成されている必要があります。net useコマンドを使用して、たとえば次のように検証します。

C:\> net use \\hostname\c$
The command completed successfully

現在のユーザー、つまり管理者グループのユーザーにデフォルト共有のすべての権限が付与されていることを確認してください。

3.4 オペレーティング・システムの一般的なセキュリティの措置の確認

セキュアなオペレーティング・システムは、一般的なシステム・セキュリティの重要な基本です。オペレーティング・システムのデプロイメントが、オペレーティング・システム・ベンダーのセキュリティ・ガイドに記載されている一般的なセキュリティの措置に準拠していることを確認してください。

3.5 ホスト名解決の確認

通常、Oracle Databaseをインストールするコンピュータはネットワークに接続されています。ドメイン・ネーム・システム(DNS)、ネットワーク情報サービス(NIS)、または集中管理されているTCP/IPホスト・ファイル(/etc/hostsなど)を介して、コンピュータのホスト名が解決可能であることを確認してください。コンピュータのホスト名が解決可能かどうかを確認するには、pingコマンドを使用します。次に例を示します。

ping myhostname
pinging myhostname.example.com [192.0.2.2] with 32 bytes of data:
Reply from 192.0.2.2: bytes=32 time=138ms TTL=56

コンピュータのホスト名が解決されない場合は、システム管理者に問い合せてください。

3.6 個々のコンポーネントの要件

この項の内容は、次のとおりです。


関連項目:

  • 『Oracle Application Expressインストレーション・ガイド』

  • 『Oracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイド』


3.6.1 Oracleデータファイルおよびリカバリ・ファイルのディスク記憶域の構成

この項では、Oracleデータファイルおよび必要に応じてOracleデータベース・リカバリ・ファイルを格納するための記憶域オプションについて説明します。各ファイル・タイプに使用する記憶域メソッドを選択した後、次の各項で必要な記憶域を構成します。


注意:

各ファイル・タイプに、同じ記憶域オプションを使用する必要はありません。

3.6.1.1 Oracle Databaseファイルおよびリカバリ・ファイルの記憶域オプションの選択

Oracle Databaseファイルには、データファイル、制御ファイル、REDOログ・ファイル、サーバー・パラメータ・ファイル、およびパスワード・ファイルが含まれます。すべてのインストールに対して、Oracle Databaseファイルで使用する記憶域オプションを選択する必要があります。データベースのインストール時に、リカバリ・ファイル(高速リカバリ領域)に使用する記憶域オプションを選択する必要があります。各ファイル・タイプに、同じ記憶域オプションを使用する必要はありません。


注意:

ファイル・システムおよびOracle ASMでは、データベース・ファイルおよびリカバリ・ファイルがサポートされます。

リカバリ・ファイルには、データファイルと同じ記憶域または別の記憶域のどちらでも選択できます。リカバリ・ファイルは、Oracle ACFSを使用する場合はOracle ASMに置く必要があります。それ以外の場合は、NTFSに置くことができます。

3.6.1.2 ディスク記憶域の構成

これらのオプションの詳細は、「データベース記憶域オプション」を参照してください。インストールを開始する前にディスク記憶域を構成する方法については、選択するオプションに応じて次の各項を参照してください。

3.6.2 Oracleデータファイルまたはリカバリ・ファイル用ディレクトリの作成

ファイル・システムにOracle Databaseファイルまたはリカバリ・ファイルを格納する場合は、次のガイドラインを使用してファイルの格納場所を決定します。

3.6.2.1 Oracleデータファイルのファイル・システムの記憶域に関するガイドライン

  • データファイルの格納には、単一のファイル・システムまたは複数のファイル・システムのどちらでも選択できます。

    • 単一のファイル・システムを使用する場合は、データベース専用の物理デバイス上でファイル・システムを選択してください。

      最適のパフォーマンスと信頼性を得るには、複数の物理デバイス上でRedundant Array of Independent Disks(RAID)デバイスまたは論理ボリュームを選択して、Stripe And Mirror Everything(SAME)方法論を実装します。

    • 複数のファイル・システムを使用する場合は、データベース専用の個別物理デバイス上でファイル・システムを選択します。

      この方法を選択すると、様々なデバイスに物理I/Oを分散させ、個別の制御ファイルを作成して信頼性を高めることができます。このメソッドを実装するには、インストール時に「詳細」データベース作成オプションを選択する必要があります。

  • インストール時に事前構成済データベースを作成する場合は、選択するファイル・システム(複数も可)に950MB以上の空きディスク領域が必要です。

    本番データベースの場合は、データベースの用途に応じて必要なディスク領域の量を見積もる必要があります。

  • 最適なパフォーマンスを得る場合は、データベース専用の物理デバイス上にあるファイル・システムを選択する必要があります。

  • Oracle Universal Installerにより提示されるデータベース・ファイル・ディレクトリのデフォルトの位置は、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリです。ただし、このデフォルトの位置は、本番データベースにはお薦めしません。

3.6.2.2 Oracleリカバリ・ファイルのファイル・システムの記憶域に関するガイドライン


注意:

インストール時に自動バックアップを有効にする場合のみ、リカバリ・ファイルの位置を選択する必要があります。

ファイル・システムにOracleリカバリ・ファイルを格納する場合は、次のガイドラインを使用してファイルの格納場所を決定します。

  • データファイルとリカバリ・ファイルの両方が使用できなくなるディスク障害を防ぐには、リカバリ・ファイルをデータファイルと異なる物理ディスク上にあるファイル・システムに格納します。


    注意:

    または、データファイルとリカバリ・ファイルの両方にOracle Automatic Storage Managementディスク・グループを使用します。

  • 選択するファイル・システムには、2GB以上の空きディスク領域が必要です。

    ディスク領域要件は、高速リカバリ領域用に構成されたデフォルトのディスク割当て制限です(DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE初期化パラメータで指定されています)。

    「拡張」データベース構成オプションを選択した場合、異なるディスク割当て制限値を指定できます。データベースの作成後、Oracle Enterprise Manager Cloud ControlまたはOracle Enterprise Manager Database Expressを使用して、異なる値を指定することもできます。


    関連項目:

    『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』

  • Oracle Universal Installerにより提示されるデータベース・ファイル・ディレクトリのデフォルトの位置は、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリです。ただし、このデフォルトの位置は、本番データベースにはお薦めしません。

3.6.2.3 必要なディレクトリの作成


注意:

この手順を行う必要があるのは、Oracleベース・ディレクトリから個別のファイル・システム上にOracle Databaseファイルまたはリカバリ・ファイルを格納する場合のみです。

Oracleベース・ディレクトリから個別のファイル・システム上にOracleデータベース・ファイルまたはリカバリ・ファイルのディレクトリを作成する手順は、次のとおりです。

  1. Windowsのエクスプローラを使用して、ファイル・システム上の空きディスク領域を確認します。

  2. 表示される内容から、使用するファイル・システムを識別します。

    ファイル・タイプ ファイル・システム要件
    データファイル 次のいずれかを選択します。
    • 950MB以上の空きディスク領域を持つ単一のファイル・システム。

    • 合計で950MB以上の空きディスク領域を持つ2つ以上のファイル・システム。

    リカバリ・ファイル 2GB以上の空きディスク領域を持つファイル・システムを選択します。

    複数のファイル・タイプに対して同じファイル・システムを使用している場合は、各タイプに必要なディスク領域の量を加算して、必要なディスク領域の合計量を確認します。

  3. 指定したファイル・システム用のディレクトリの名前を書き留めます。

  4. Oracle Automatic Storage Managementも使用する場合、詳細は「Oracle Automatic Storage Management用の記憶域の構成」を参照してください。あるいは、「既存のOracleサービスの停止」を参照してください。

3.6.3 Oracle Database Securityの強力な認証要件

Oracle Databaseによる強力な認証(Kerberos、PKI)を使用できるように、ハードウェアおよびソフトウェアの要件を必ず満たしてください。

3.6.4 Oracle Enterprise Manager要件

Oracle Enterprise Manager製品は、すべて同じリリースであることが必要です。新しいリリースでは、旧リリースのEnterprise Managerはサポートされていません。


注意:

Oracle Enterprise Manager製品は、Enterprise Manager Cloud Controlのインストール・メディアでリリースされます。Oracle Enterprise Manager Database ExpressはOracle Databaseに組み込まれており、特別なインストールや管理は必要ありません。


関連項目:

『Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイド』および『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアドバンスト・インストレーションおよび構成ガイド』

3.6.5 Oracle Managed Files要件

「詳細」データベース作成オプションを選択すると、新規データベースでOracle Managed Filesの機能を使用できます。この機能を使用すると、データベース・ファイルを作成または削除するときに、ファイル名ではなく、データベース・オブジェクト名を指定するのみで実行できます。Oracle Managed Filesを有効にするには、構成手順を実行する必要があります。


関連項目:

『Oracle Database管理者ガイド』

3.6.6 Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)

Oracle RACまたはグリッド・コンピューティング環境をインストールする場合は、最初にクラスタ用のOracle Grid Infrastructureをインストールする必要があります。


関連項目:

『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド』および『Oracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows x64(64-Bit)』

3.6.7 Oracle Volume Shadow Copy Service(VSS)ライター

Oracle Volume Shadow Copy Serviceライターは、Windows Serverオペレーティング・システムでサポートされています。


関連項目:

『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』