サポートされているすべてのオペレーティング・システムでは、Oracle Databaseのインストールにインストール・メディアを使用できます。この章の内容は、次のとおりです。
Oracle Databaseソフトウェアはインストール・メディアで提供されますが、Oracle Technology Network(OTN)のWebサイトからもダウンロードできます。ほとんどの場合、ソフトウェアのインストールには、Oracle Universal Installerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用します。ただし、サイレントまたはレスポンス・ファイル・モードでレスポンス・ファイルを指定することにより、このGUIではなく、Oracle Universal Installerを使用することもできます。
注意: Windowsのコマンド・プロンプトでは、管理者権限が必要です。 |
インストールを開始する前に、第3章「Oracle Databaseのインストール前の作業」および「コンポーネント固有のインストール・ガイドラインの参照」に説明されている要件を満たします。
さらに、次の問題を検討します。
Windowsでは、コマンド・プロンプトは管理者権限で開く必要があります。
Oracle Databaseの複数のインストールを実行する必要がある場合は、次のいずれかの方法を使用してOracle Databaseをインストールできます。
レスポンス・ファイル: 各ノードで、サイレント・モードまたはレスポンス・ファイル・モードを使用してコマンドラインからOracle Universal Installerを実行し、レスポンス・ファイルを用意してOracle Universal Installerに必要な情報を提供します。レスポンス・ファイルは、Oracle Universal InstallerのGUIダイアログ・ボックスに通常入力する設定内容が含まれているテキスト・ファイルです。
既存のOracle DatabaseインストールのOracleホームのクローニング: この方法では、Oracle Databaseの1つのインスタンスをインストールし、追加する各インストールに対してそのOracleホームをクローニングします。
コンピュータ上に他のコンポーネントがある場合は、次の手順に従います。
管理者グループのメンバーとして、Oracleコンポーネントをインストールするコンピュータにログオンします。
プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)またはバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)にインストールする場合は、ドメイン管理者グループのメンバーとしてログインします。
ORACLE_HOME
環境変数が存在する場合は、削除します。環境変数の削除の詳細は、Microsoftのオンライン・ヘルプを参照してください。
アップグレードする必要があるすべてのデータベースをバックアップします。 詳細は、「アップグレードの考慮事項」を確認してください。
関連項目: 『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド』 |
RAMと必要最小限に満たない仮想メモリーを持つコンピュータにOracle Databaseをインストールする場合、次の制限があります。
コンピュータでは、Oracle Universal Installerのインストール・セッション中に、Oracle Database Upgrade Assistant、Oracle Database Configuration AssistantまたはOracle Net Services Configuration Assistantを実行できません。
仮想メモリーが不足する場合に、コンピュータで実行するアプリケーションの数に応じて、ページング・ファイルのサイズをさらに増やすか、システム・グローバル領域(SGA)のサイズを減らす必要があります。一時ファイルとページング・ファイルがどちらも同じ物理ドライブに格納されている場合、一方の領域要件が他方のサイズを制限する可能性があります。システムの空き領域が限定されている場合は、まずOracle Databaseソフトウェアをインストールします。インストールの終了後に、Oracle Database Configuration Assistantを使用してデータベースを作成します。
注意: メモリーと仮想メモリーの最小限の要件である1GBのみを満たすコンピュータ・システムには、データベースをインストールしないでください。 |
「インストール・オプションの選択」画面の「データベース・ソフトウェアのみインストール」オプションを選択してデータベース・ソフトウェアのみをインストールできます。
インストール後、必要性に応じて適切なコンフィギュレーション・アシスタントを実行します。
新しいデータベースを作成するには、Oracle Database Configuration Assistantを実行します。「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「Oracle - HOMENAME」→構成および移行ツール→Database Configuration Assistantの順に選択します。
既存のデータベースをアップグレードするには、Oracle Database Upgrade Assistantを実行します。「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「Oracle - HOMENAME」→構成および移行ツール→Database Upgrade Assistantの順に選択します。
Oracle Universal Installerを起動する前に、次のガイドラインを参照してください。
以前のOracleリリースでこのリリースのコンポーネントをインストールする場合は、Oracle Universal Installerを使用しないでください。
Oracle Automatic Storage Management
以前のリリースでは、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)は、Oracle Databaseのインストールの一環としてインストールされました。Oracle Database 11gリリース2(11.2)では、Oracle Automatic Storage Managementは、クラスタ用またはスタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのインストールに含まれます。
Oracle Automatic Storage Managementの既存のインストールをアップグレードするには、Oracle Grid Infrastructureのアップグレードを実行してOracle Automatic Storage Managementをアップグレードする必要があります。Oracle Automatic Storage Managementをインストールしておらず、Oracle Automatic Storage Managementを記憶域オプションとして使用する場合は、スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのインストールを完了した後にOracle Databaseのインストールを開始する必要があります。
関連項目: スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureの詳細は、「スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructure」を参照してください。 |
Oracle ClusterwareまたはOracle RACがシステムにインストール済の場合、Oracle Universal InstallerにはGridインストール・オプションページが表示されます。Oracle RACをインストールする場合を除き、単一インスタンス・データベースのインストールを選択する必要があります。このページのその他のオプションは、Oracle Real Application ClustersデータベースのインストールとOracle RAC One Nodeデータベースのインストールです。
関連項目: 『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド』 |
Oracle Databaseでは、次の3つに対してデータベース・キャラクタ・セットが使用されます。
SQL文字データ型(CHAR、VARCHAR2、CLOB、およびLONG)で格納されているデータ。
表名、列名、PL/SQL変数などの識別子。
ストアドSQLおよびPL/SQLソース・コード(このコードに埋め込まれたテキスト・リテラルも含む)。
通常、データベースが作成された後にそのキャラクタ・セットを変更するには、膨大な時間とリソースが必要になります。このような処理を行うには、データベース全体をエクスポートした後で再びインポートすることにより、すべての文字データの変換が必要な場合もあります。そのため、データベース・キャラクタ・セットは、インストールの時点で慎重に選択することが重要です。
データベース・キャラクタ・セットには、Unicode AL32UTF8を使用することをお薦めします。Unicodeは、現在世界で使用されている言語のほとんどをサポートしている汎用キャラクタ・セットです。また、現在では使用されていない歴史的な文字(アルファベット)も多数サポートしています。Unicodeは、Java、XML、XHTML、ECMAScriptおよびLDAPなど様々な技術におけるネイティブ・エンコーディングです。Unicodeは、インターネットや世界経済をサポートしているデータベースに非常に適しています。
AL32UTF8はマルチバイト・キャラクタ・セットであるため、WE8MSWIN1252などのシングルバイト・データベース・キャラクタ・セットに比べると、文字データに対するデータベースでの処理が若干遅くなることがあります。使用する文字がASCIIの対象外である大部分の言語について、その言語のテキストに必要な記憶領域をみると、その言語をサポートしているレガシー・キャラクタ・セットを使用した場合よりもAL32UTF8を使用した場合の方が大きくなります。ただし、必要な記憶領域が大きくなるのは、英語以外の文字データに関してのみです。Unicodeでは、汎用性や柔軟性があるために、通常はこうした過剰な負担が生じます。
テキスト処理における互換性、記憶域の要件、またはパフォーマンスが重要な要素であり、かつデータベースがサポートしているのが単一グループの言語に限定される場合には、レガシー・キャラクタ・セットの使用を検討する必要があります。この場合、対象のデータベースに接続しているクライアントに最も多く使用されているキャラクタ・セットを、データベース・キャラクタ・セットとして選択します。
マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)のデータベース・キャラクタ・セットにより、後でプラグインできるデータベースが決まります。CDB用に選択したキャラクタ・セットがこのCDBにプラグインされるデータベースのキャラクタ・セットと互換性があることを確認してください。
関連項目: 『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』 |
Oracle Universal InstallerおよびこのリリースのDatabase Configuration Assistantで提案または使用されるデフォルトのキャラクタ・セットは、オペレーティング・システムの言語構成に基づいています。
大部分の言語では、Microsoft Windowsのキャラクタ・セットの1つであるWE8MSWIN1252などがデフォルトのキャラクタ・セットとなります。UNIXベースのプラットフォームで同じデフォルト設定がデータベース・インストール処理で使用されることは、注目に値します。これは、データベースに接続しているクライアントの大多数が、オペレーティング・システムとしてMicrosoft Windowsを使用しているという前提に基づくものです。データベースには、クライアントから受け取った文字をすべて格納できる必要がある一方、Microsoft Windowsのキャラクタ・セットは、対応するISO 8859キャラクタ・セットよりも扱える文字が豊富なため、通常はMicrosoft Windowsのキャラクタ・セットを選択するのが適切です。たとえば、EE8MSWIN1250キャラクタ・セットではユーロ通貨記号や様々なスマート・クォート文字がサポートされているのに対し、対応するEE8ISO8859P2キャラクタ・セットでは、そのような記号や文字はサポートされていません。Oracleではいずれの場合も、NLS_LANG設定で宣言されたデータベース・キャラクタ・セットとクライアントのキャラクタ・セットの間でデータが変換されます。
Oracle Universal Installerで選択用に表示されるデータベース・キャラクタ・セットのリストには、推奨するキャラクタ・セットのみが含まれています。Oracle Databaseでは、この他にも多くのキャラクタ・セットがサポートされていますが、それらは非推奨であるか、または別の推奨キャラクタ・セットのバイナリ・サブセットです。たとえば、WE8DECは非推奨のキャラクタ・セットであり、US7ASCIIおよびWE8ISO8859P1はいずれもWE8MSWIN1252のバイナリ・サブセットです。
互換性を維持するため、非推奨のキャラクタ・セットでデータベースを作成する必要がある場合は、「詳細」データベース構成オプションを選択してください。対話モードでDatabase Configuration Assistantを使用すると、Windowsでサポートされている任意のデータベース・キャラクタ・セットを選択できます。
関連項目: 『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』 |
この項はオプションで、ディスク・グループの識別方法およびディスク・グループに含まれる空きディスク領域の判別方法を説明します。データベース・ファイルまたはリカバリ・ファイルは、スタンドアロン・サーバー用のOracle Grid Infrastructureのインストール中に作成した既存のOracle Automatic Storage Managementディスク・グループに格納できます。
注意: 既存のディスク・グループを管理するOracle Automatic Storage Managementインスタンスは、別のOracleホーム・ディレクトリで実行されます。 |
既存のOracle Automatic Storage Managementディスク・グループが存在するかどうか、またはディスク・グループ内に十分なディスク領域があるかどうかを判別するには、次の手順を実行します。
「コントロール パネル」の「サービス」で、OracleASMService+ASM
サービスが開始されていることを確認します。
コマンド・プロンプトを開き、ORACLE_SID
環境変数を一時的に設定して、Oracle Automatic Storage Managementインスタンスに適切な値を指定します。
たとえば、Oracle Automatic Storage ManagementのSIDが+ASM
でasm
ディレクトリにある場合は、次の設定を入力します。
DRIVE_LETTER:\>set ORACLE_SID=+ASM
SYSASM
権限を持つSYS
ユーザーとしてOracle Automatic Storage Managementインスタンスに接続し、必要に応じてインスタンスを起動します。
DRIVE_LETTER:\>sqlplus /nolog SQL> CONNECT SYS as SYSASM Enter password: SYS_password SQL> STARTUP
次のコマンドを入力して、既存のディスク・グループ、そのディスク・グループの冗長性レベルおよび各グループの空きディスク領域を表示します。
SQL> SELECT NAME,TYPE,TOTAL_MB,FREE_MB FROM V$ASM_DISKGROUP;
この出力から、ディスク・グループと適切な冗長性レベルを識別し、含まれる空き領域を書き留めます。
「データベース・キャラクタ・セットの選択」の項で記述した記憶域の要件を満たすために、必要に応じて追加のディスク・デバイスをインストールまたは指定します。
Oracleソフトウェアはインストール・メディアで提供されますが、Oracle Technology NetworkのWebサイトまたはOracle Software Delivery CloudのWebサイトからもダウンロードできます。ソフトウェアをハードディスクからインストールするには、ソフトウェアをダウンロードして解凍するか、インストール・メディアがある場合はそこからソフトウェアをコピーする必要があります。
Oracle Databaseのアクセスおよびインストールは、次のいずれかの方法で実行できます。
Oracle DatabaseをインストールするコンピュータにDVDドライブがない場合は、リモートDVDドライブからインストールを実行できます。次の手順を実行する必要があります。
リモートDVDドライブで、共有アクセスを可能にする必要があります。これを設定するには、DVDドライブがあるリモート・コンピュータで次の手順を実行します。
管理者ユーザーとしてリモート・コンピュータにログインします。
Windowsエクスプローラを起動します。
DVDドライブ文字を右クリックして、「共有」(または「共有とセキュリティ」)を選択します。
「共有」タブをクリックして、次の手順を実行します。
「このフォルダを共有する」を選択します。
「共有名」で、dvd
などの共有名を指定します。この名前は、「手順2: ローカル・コンピュータでのDVDドライブのマッピング」の手順dで、ローカル・コンピュータでDVDドライブをマッピングする際に使用します。
「アクセス許可」をクリックします。Oracle Databaseをインストールするためにドライブにアクセスするユーザーには、少なくとも「読み取り」アクセス許可が必要です。
終了したら「OK」をクリックします。
Oracle Databaseインストール・メディアをDVDドライブに挿入します。
リモートのDVDドライブをマッピングし、マッピングされたドライプからOracle Universal Installerを実行するには、次の手順をローカル・コンピュータで実行します。
リモートのDVDドライブをマッピングします。
ローカル・コンピュータでWindowsエクスプローラを起動します。
「ツール」メニューから、「ネットワーク ドライブの割り当て」を選択して「ネットワーク ドライブの割り当て」ダイアログ・ボックスを表示します。
リモートDVDドライブに使用するドライブ文字を選択します。
「フォルダ」で、次の形式を使用して、リモートDVDドライブの場所を入力します。
\\remote_hostname\share_name
各パラメータの意味は次のとおりです。
remote_hostname
は、DVDドライブのあるリモート・コンピュータの名前です。
share_name
は、前述の手順の手順4で入力した共有名です。次に例を示します。
\\computer2\dvd
別のユーザーとしてリモート・コンピュータに接続する必要がある場合は、「異なるユーザー名」をクリックして、ユーザー名を入力します。
「完了」をクリックします。
マッピングされたDVDドライブからOracle Universal Installerを実行します。
「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」に進んでください。
Oracle Databaseをリモート・コンピュータでインストールおよび実行(つまり、リモート・コンピュータにハード・ドライブがあり、Oracle Databaseコンポーネントを実行)する場合、コンピュータへの物理アクセスがなくても、リモート・コンピュータでVNCやSymantec pcAnywhereなどのリモート・アクセス・ソフトウェアを実行していれば、リモート・コンピュータでインストールを実行できます。ローカル・コンピュータでもリモート・アクセス・ソフトウェアを実行する必要があります。
次の2つの方法のいずれかで、リモート・コンピュータにOracle Databaseをインストールできます。
Oracle Database DVDの内容をハード・ドライブにコピーした場合は、ハード・ドライブからソフトウェアをインストールできます。
DVDをローカル・コンピュータ上のドライブに挿入し、DVDからソフトウェアをインストールできます。
Oracle Database DVDの内容をハード・ドライブにコピーした場合は、ハード・ドライブからソフトウェアをインストールできます。
ハード・ドライブからリモート・コンピュータにソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。
リモート・アクセス・ソフトウェアがインストールされ、リモート・コンピュータとローカル・コンピュータで稼働していることを確認します。
Oracle Database DVDの内容を格納したハード・ドライブを共有します。
リモート・コンピュータで、ドライブ文字を共有ハード・ドライブにマッピングします。ローカル・コンピュータでこの操作を行うには、リモート・アクセス・ソフトウェアを使用します。
リモート・アクセス・ソフトウェアを介して、リモート・コンピュータでOracle Universal Installerを実行します。共有ハード・ドライブからOracle Universal Installerにアクセスします。
「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」に進んでください。
DVDをローカル・コンピュータのドライブに挿入し、DVDからインストールできます。
リモートDVDドライブからリモート・コンピュータにソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。
リモート・アクセス・ソフトウェアがインストールされ、リモート・コンピュータとローカル・コンピュータで稼働していることを確認します。
ローカル・コンピュータで、DVDドライブを共有します。
リモート・コンピュータで、ドライブ文字を共有DVDドライブにマッピングします。ローカル・コンピュータでこの操作を行うには、リモート・アクセス・ソフトウェアを使用します。
これらの手順は、「リモートDVDドライブからのインストール」で説明されています。
リモート・アクセス・ソフトウェアを介して、リモート・コンピュータでOracle Universal Installerを実行します。共有DVDドライブからOracle Universal Installerにアクセスします。
「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」に進んでください。
試用版のインストール・ファイルをOracle Technology Network (OTN)またはOracle Software Delivery CloudのWebサイトからダウンロードして、ハードディスクに解凍できます。必ずライセンス規約をすべて確認し、理解してください。ほとんどのダウンロードには、開発ライセンスが含まれています。この項の内容は、次のとおりです。
Oracle Technology Networkからインストール用アーカイブ・ファイルをダウンロードする手順は、次のとおりです。
ブラウザを使用して、次のURLにあるOracle Technology Networkのソフトウェア・ダウンロード・ページにアクセスします。
http://www.oracle.com/technetwork/indexes/downloads/index.html
インストールする製品のダウンロード・ページにナビゲートします。
ダウンロード・ページで、各必須ファイルのサイズを合計して必要なディスク領域を確認します。
ファイル・サイズは、ファイル名の隣に表示されます。
アーカイブ・ファイルの格納および展開用に、十分な空き領域のあるファイル・システムを選択します。
ほとんどの場合、使用可能なディスク領域としては、全アーカイブ・ファイルの2倍以上のサイズが必要です。
手順4で選択したファイル・システム上で、インストール・ディレクトリを保持するための親ディレクトリ(OraDB12c
など)を製品ごとに作成します。
すべてのインストール用アーカイブ・ファイルを、手順5で作成したディレクトリにダウンロードします。
ダウンロードしたファイルのサイズが、Oracle Technology Network上の対応するファイルと一致することを確認します。また、チェックサムがOracle Technology Networkに記載されているものと同じであることを確認してください。
作成した各ディレクトリでファイルを解凍します。
必須インストール・ファイルを解凍した後、第6.4項「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」を参照してください。
Oracle Software Delivery Cloudからソフトウェアをメディア・パックとしてダウンロードできます。メディア・パックは電子版のソフトウェアで、Oracleのお客様はCD-ROMまたはDVDでも入手可能です。メディア・パックをダウンロードする手順は、次のとおりです。
ブラウザを使用して、次のURLにあるOracle Software Delivery CloudのWebサイトにアクセスします。
http://edelivery.oracle.com/
オンライン・フォームに情報(名前、会社、電子メール・アドレス、国)を入力して、「輸出確認」手続きを行います。
メディア・パックの検索ページで、ダウンロードするメディア・パックを特定するための製品パックとプラットフォームを指定します。製品パックの名前がわからない場合は、ライセンス・リストを使用して検索できます。
オプションで、ダウンロードする関連製品を「結果」リストから選択します。
検索結果ページで「Readme」をクリックし、ダウンロード手順と製品情報が記載されたReadmeファイルをダウンロードして確認します。
Readmeを確認したら、検索結果から適切なメディア・パックを選択し、個別のzipファイルをダウンロードします。このページに記載されたダウンロードの注意事項に従います。必要なzipファイルのコンテンツをダウンロードして解凍した後、ソフトウェアのインストールを開始します。
注意: ダウンロード可能なファイルのリストが記載されたページを印刷しておいてください。インストール中に参照する部品番号とその説明のリストが含まれています。 |
ファイルをダウンロードした後、「ダイジェストの表示」をクリックして、MD5またはSHA-1チェックサムが、メディア・ダウンロード・ページに示されている内容と一致することを検証します。
関連項目:
|
インストール用アーカイブ・ファイルを解凍する手順は、次のとおりです。
必要に応じて、ダウンロードしたインストール用アーカイブ・ファイルが格納されているディレクトリに変更します。
Oracle Databaseソフトウェアは、2つのzipファイルとして使用できます。必ず、両方のzipファイルを同じディレクトリに抽出します。
必須インストール・ファイルをすべて解凍した後、「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」を参照してください。
インストール・メディアの内容をハードディスクにコピーする手順は、次のとおりです。
ハード・ドライブにディレクトリを作成します。次に例を示します。
C:\> mkdir \install C:\> mkdir \install\database
インストール・メディアの内容を作成したディレクトリにコピーします。
必須インストール・ファイルをすべてコピーした後に、「Oracle Databaseソフトウェアのインストール」を参照してください。
ほとんどの場合、Oracle Databaseのインストールには、Oracle Universal Installerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用します。この項では、Oracle Universal InstallerのGUIを使用してほとんどのデータベースのインストールを実行する方法について説明します。
関連項目:
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Oracle Databaseソフトウェアをインストールする手順は、次のとおりです。
管理者ユーザーとしてWindowsにログインします。
プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)またはバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)にインストールする場合は、ドメイン管理者グループのメンバーとしてログインします。
複数のネットワーク・インタフェース・カードまたは複数の別名を持ったコンピュータにOracle Databaseをインストールする場合は、「コントロール パネル」の「システム」を使用して、ORACLE_HOSTNAME
システム環境変数を作成します。Oracle Databaseをインストールするコンピュータのホスト名を指すように、この変数を設定します。
関連項目:
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Oracle Database 12c リリース1 (12.1)のインストール・メディアの場所に移動し、管理者権限でコマンド・プロンプトを開き、setup.exe
コマンドを実行します。
サポートされているすべてのWindowsオペレーティング・システムでは、Oracle Databaseのインストールに同じインストール・メディアを使用します。
Oracle Database 12cソフトウェアは、既存のOracleホームにインストールしないでください。
Oracle Universal Installerの画面に表示される指示に従って操作を行います。追加情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。
Oracleサポート・サービスによって提供されたパッチを使用しないかぎり、Java Runtime Environment(JRE)を変更しないでください。Oracle Universal Installerにより、Oracleが提供するバージョンのJREが自動的にインストールされます。Oracle Universal Installerおよび複数のOracleアシスタントを実行するには、このバージョンが必要です。
ソフトウェアのインストール中にエラーが表示された場合は、付録Gのトラブルシューティング情報を参照してください。
Oracle Database Configuration Assistantを対話モードで実行するインストール・タイプを選択した場合は、データベースとネットワークの構成に関する詳細情報を指定する必要があります。
Oracle Database Configuration Assistantを対話モードで使用しているときに不明な点がある場合は、画面にある「ヘルプ」をクリックします。
注意: デフォルトのインストールを選択した場合、Oracle Database Configuration Assistantは対話的には実行されません。 |
コンフィギュレーション・アシスタントのタスクが終了したら、「終了」をクリックし、「終了」をクリックしてから「はい」をクリックして、Oracle Universal Installerを終了します。
オプションで、インストール・プロセス中に作成された一時ファイルを削除する場合は、OraInstall
date_time
ディレクトリを削除します。OraInstall
date_time
ディレクトリには、約45MBのファイルが保持されます。このディレクトリは、TEMP
環境変数の設定によって設定されている場所に作成されます。
コンピュータを再起動しても、OraInstall
date_time
ディレクトリは削除されます。
Oracle Databaseをインストールした後に実行する必要がある作業の詳細は、第7章「Oracle Databaseのインストール後の作業」を参照してください。
次の表は、Oracle Database 12cのEnterprise Editionのインストール中に表示される様々な画面をまとめたものです。
表6-1 Oracle Universal Installerのウィンドウ
画面 | アクション |
---|---|
セキュリティ・アップデートの構成 |
「電子メール」フィールドに、電子メール・アドレス(できればMy Oracle Supportの電子メール・アドレス)またはユーザー名を入力します。 セキュリティ更新を受信する場合は、「セキュリティ・アップデートをMy Oracle Support経由で受け取る」チェック・ボックスを選択します。 「My Oracle Supportパスワード」フィールドに、My Oracle Supportのパスワードを入力します。 「次へ」をクリックします。 関連項目: 「データベース・セキュリティ通知オプション」 |
インストール・オプションの選択 |
次のいずれかのインストール・オプションを選択し、「次へ」をクリックします。
|
システム・クラス |
データベース・インストール用のシステム・タイプを選択し、「次へ」をクリックします。
|
Gridインストール・オプション |
実行するデータベース・インストールのタイプを選択し、「次へ」をクリックします。
|
インストール・タイプの選択 |
次のいずれかを選択し、「次へ」をクリックします。
|
製品言語の選択 |
このオプションを使用して、製品を実行する言語を選択できます。 製品の言語を、「使用可能な言語」リストから選択して、「選択された言語」リストに移します。「次へ」をクリックします。 |
データベース・エディションの選択 |
「Enterprise Edition」、「Standard Edition」、「Standard Edition One」または「Standard Edition 2」を選択します。「次へ」をクリックします。 関連項目: Oracle Databaseとともにインストールされたコンポーネントを有効化および無効化する方法の詳細は、「データベース・オプションの有効化と無効化」を参照してください。 Oracle Databaseとともにインストールされたコンポーネントを構成する方法の詳細は、「Oracleコンポーネントの構成」を参照してください。 |
Oracleホーム・ユーザーの指定 |
Oracle Database 12c以降では、Windows組込みアカウントを使用するか、標準のWindowsユーザー・アカウント(管理者アカウント以外)を指定して、Oracleホームをインストールして構成することをお薦めします。このアカウントはOracleホームのWindowsサービスの実行に使用されます。管理タスクを実行する場合は、このアカウントを使用してログインしないでください。次のいずれかを選択し、「次へ」をクリックします。
インストール時にOracleホーム・ユーザーを指定しない場合は、Windows組込みアカウントの使用を選択します。ユーザー名やパスワードは必要なく、OracleホームのWindowsサービスはLocalSystemまたはLocalServiceとして実行されます。 データベース・サーバーのインストールでは、セキュリティ強化のため、Oracleホーム・ユーザーとして(Windows組込みアカウントではなく)標準のWindowsユーザー・アカウントを使用することをお薦めします。 関連項目:Oracle Database for Microsoft Windowsプラットフォーム・ガイド |
インストール場所の指定 |
デフォルトでは、Oracleベースのパスが表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。「Oracleベース」、「ソフトウェアの場所」を指定し、「次へ」をクリックします。 Oracleベース・ディレクトリは、Oracleインストールの所有者アカウントが所有するOracleソフトウェア・インストールの最上位ディレクトリです。デフォルトのOracleベースのパスは、 「ソフトウェアの場所」フィールドで、デフォルト値のままにするか、OracleコンポーネントをインストールするOracleホームのディレクトリ・パスを入力します。ディレクトリ・パスにはスペースを入れないようにしてください。 「次へ」をクリックします。 注意: この画面は、「拡張インストール」でのみ使用できます。 関連項目: ディレクトリのネーミング規則の詳細は、「Optimal Flexible Architectureディレクトリのネーミング規則」を参照してください。 |
構成タイプの選択 |
次のいずれかを選択し、「次へ」をクリックします。
これらの事前構成済データベース・タイプの説明は、Oracle Universal InstallerまたはOracle Database Configuration Assistantのオンライン・ヘルプを参照してください。 |
データベース識別子の指定 |
次の情報を指定して「次へ」をクリックします。 データベースのネーミング 次の構文を使用して、グローバル・データベース名を指定します。 database_unique_name.db_domain 各パラメータの意味は次のとおりです。
注意: データベース名(一意のデータベース名の先頭8文字)、デリミタおよびデータベース・ドメイン名の組合せは、最大128文字です。 次に例を示します。 sales.us.example.com 各パラメータの意味は次のとおりです。
グローバル・データベース名を入力すると、Oracle Universal Installerにより、SID接頭辞にデータベース名が自動的に移入されます。この名前は、拡張インストールで変更できます。 SIDは、Oracle Universal Installerで英数字12文字に制限され、アンダースコア(_)、ドル記号($)およびシャープ記号(#)を含めることはできません。 複数のプラガブル・データベース(PDB)をサポートできるマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)としてデータベースを作成するには、「コンテナ・データベースとして作成」オプションを選択します。Oracle Universal InstallerがCDBを作成する際にPDBも作成するようにする場合は、「プラガブル・データベース名」フィールドにPDB名を指定します。 PDB名は一意で、データベースのネーミング規則に準拠している必要があります。「データベースの識別」を参照してください。 追加のPDBを作成し、PDBを管理するには、Oracle Database Configuration Assistantを使用します。 関連項目: 『Oracle Database 2日でデータベース管理者』 |
構成オプションの指定 |
次の構成詳細を指定して「次へ」をクリックします。 メモリー: 「自動メモリー管理有効化」オプションを選択すると、データベースはSGAとPGA間でメモリーを自動的に配分できます。このオプションを選択しない場合、SGAおよびPGAのサイズを手動で設定する必要があります。 関連項目: 「メモリー割当ての検討および自動メモリー管理」 キャラクタ・セット: このオプションを選択すると、文字データを次のいずれかの方法でデータベース内に格納できます。
関連項目:
サンプル・スキーマ: サンプル・スキーマ付きデータベースを作成オプションはデフォルトでは選択されません。ただし、サンプル・スキーマで初期データベースを作成する場合、このオプションを選択できます。データベースを1つのPDBを備えたCDBとして作成した場合、サンプル・スキーマはPDBとして作成されます。 注意: デフォルトで、Oracleデータベースは拡張セキュリティ設定が含まれるよう構成されます。 |
データベース記憶域オプションの指定 |
次のいずれかを選択し、「次へ」をクリックします。
|
管理オプションの指定 |
この画面には、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを使用してデータベースを管理するオプションが示されます。「Enterprise Manager (EM) Cloud Controlへの登録」を選択し、Oracle Enterprise Manager Cloud Control構成の次の情報を指定して「次へ」をクリックします。
注意: Oracle Enterprise Manager Database Expressは、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlを登録したかどうかに関係なく、デフォルトで常にインストールおよび構成されます。 |
リカバリ・オプションの指定 |
次のいずれかのオプションを使用したリカバリを有効にするには、「リカバリの有効化」を選択します。
|
ASMディスク・グループの選択 |
この画面は、Oracle Automatic Storage Managementをストレージ・オプションとして選択した場合にのみ表示されます。 ディスク・グループは、Oracle Grid Infrastructureのインストール時に作成されます。ディスク・グループは、 この画面の表には、Oracle Grid Infrastructureのインストール時に作成された既存のディスク・グループが表示されます。データベース・ファイルの格納に使用するディスク・グループを選択します。 |
権限を持つデータベース・アカウント(SYS、SYSTEMおよびDBSNMP)のパスワードを入力および確認します。 データベースをCDBとして作成することを選択した場合は、Oracle Universal Installerにより、PDBADMINパスワードも要求されます。 「次へ」をクリックします。 注意: 必要に応じて、すべてのアカウントに同じパスワードを使用できます。ただし、アカウントごとに異なるパスワードを指定することをお薦めします。指定したパスワードを覚えておく必要があります。 関連項目: パスワードのガイドラインは、「ユーザー・パスワードのロック解除およびリセット」を参照してください。 |
|
前提条件チェックの実行 |
このオプションを選択すると、データベース・インストールを実行するための最小システム要件が満たされているかどうか確認できます。 インストーラで問題を修正してシステム要件を確認するには、「修正および再チェック」をクリックします。 「再チェック」をクリックすると、前提条件のチェックを再実行して、データベース・インストールを実行できる最低要件が満たされているかどうか確認できます。 失敗した前提条件チェックのリストを取得するには、リストから「失敗を表示」を選択します。OUIによって実行されたすべての前提条件チェックのリストを取得するには、「すべて表示」を選択します。成功した前提条件チェックのリストを取得するには、「成功を表示」を選択します。 注意: 「すべて無視」オプションを選択する場合は注意が必要です。このオプションを選択すると、Oracle Databaseをシステムに正常にインストールできるかどうかをOracle Universal Installerが確認できない場合があります。 関連項目: システム要件の詳細は、「Oracle Databaseのインストール前の作業」を参照してください。 |
サマリー |
この画面に表示された情報を確認して、「インストール」をクリックします。 注意: 「レスポンス・ファイルの保存」をクリックすることで、すべてのインストール手順をレスポンス・ファイルに保存できます。後で、サイレント・インストールを実行する際にこのファイルを使用できます。 |
製品のインストール |
この画面に、データベースのインストールの進捗が表示されます。製品のインストール中に、ステータス情報も表示されます。「次へ」をクリックします。 次に、この画面には、ソフトウェアの構成およびデータベースの作成を実行するコンフィギュレーション・アシスタントのステータス情報が表示されます。Database Configuration Assistantプロセスの後にメッセージが表示されたら、「OK」をクリックして続行します。 |
終了 |
この画面は、すべての構成ツールが成功すると自動的に表示されます。 |
既存のOracleホームをコピーし、新しい環境用に構成できます。このプロセスをクローニングと呼びます。複数のOracle Databaseインストールを実行している場合は、この方法を使用して新規の各Oracleホームを作成できます。既存のOracle Databaseインストールからファイルをコピーしたほうが、新たに作成するよりも時間を節約できます。この方法は、クローニング元のOracleホームにパッチが適用されている場合にも便利です。Oracleホームのクローニングを実行すると、新しいOracleホームにパッチ更新が含まれます。
注意: 『Oracle Database管理者ガイド』 |
Oracleホームをクローニングする手順は、次のとおりです。
ホームをクローニングするOracle Databaseが正常にインストールされていることを確認します。
インストール・セッションのinstallActions
date_time
.log
ファイルを検証することで、正常にインストールされたことを確認できます。通常、このファイルはC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
ディレクトリにあります。
パッチをインストールした場合は、コマンド・プロンプトで次のコマンドを実行することで状態を確認できます。
C:\ORACLE_HOME
\OPatch> set ORACLE_HOME=ORACLE_HOME_using_patch C:\ORACLE_HOME
\OPatch> opatch lsinventory
このコンピュータのOracle関連サービスを停止します。
次のいずれかの方法を使用してOracleサービスを停止できます。
Oracle Administration Assistant for Windows: 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」→「Oracle - HOMENAME」→構成および移行ツール→Administrative Assistant for Windows→「Oracle Managed Objects」→「コンピュータ」→machine-name
の順に選択します。データベースを選択して、global database name
をクリックし、「サービスの停止」を選択します。
注意: 「起動/停止オプション」を選択して、サービスとともにデータベース・インスタンスを停止するかどうかを選択します。 |
Microsoft Windowsの「サービス」ユーティリティ: 「スタート」メニューから、「コントロール パネル」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。名前がOracleで始まるサービスを右クリックし、メニューから「停止」を選択します。
「Save full path info」オプションを選択して、Oracleホーム(Oracleベースではなく)ディレクトリのZIPファイルを作成します。
たとえば、元のOracleインストールがC:\app\
username
\product\12.1.0\dbhome_1
にある場合は、12.1.0
の下のadmin
、flash_recovery_area
およびoradata
ディレクトリは除外して、dbhome_1
ディレクトリのzipファイルを作成します。これらのディレクトリは、後で新しいデータベースを作成するときに、ターゲットのインストールで作成されます。
ZIPファイルをターゲット・コンピュータのルート・ディレクトリにコピーします。
「Use folder names」オプションを選択して、ZIPファイルの内容を抽出します。
Oracleホームが共有ストレージ・デバイス上にある場合を除き、Oracleホームをクローニングする各コンピュータごとに手順4から5を繰り返します。
元のOracleホームで、手順2で停止したサービスを再起動します。
ターゲット・コンピュータで、解凍したOracleホーム・ディレクトリにcd
(移動)し、次の手順を実行します。
解凍したORACLE_HOME
\network\admin
ディレクトリに存在している*.ora
ファイル(listener.ora
、sqlnet.ora
、tnsnames.ora
など)を削除します。
clone\bin
ディレクトリで、解凍したOracleホームのclone.pl
を実行します。次の構文を使用します。
C:\ORACLE_HOME\clone\bin> ORACLE_HOME="target location" ORACLE_BASE="target Base location"ORACLE_HOME_USER
="Windows User Account"
-defaultHomeName
ORACLE_HOME_USER="Windows User Account"
は、クローニングされたホームのOracleホーム・ユーザーです。
ORACLE_HOME_USER
のパラメータを指定しない場合は、Oracleホーム・ユーザーとしてWindows組込みアカウントを使用します。
次に例を示します。
C:\ORACLE_HOME
\clone\bin>target_home
\perl\bin\perl.exe clone.plORACLE_HOME
="C:\app\username\product\12.1.0\dbhome_1"ORACLE_BASE
="C:\app\username"ORACLE_HOME_USER
="mydomain\username" -defaultHomeName
Oracle Universal Installerが起動し、クローニング・アクションがcloneActions
timestamp
.log
ファイルに記録されます。通常、このログ・ファイルはC:\Program Files\Oracle\Inventory\logs
に格納されます。
新しいデータベースの接続情報を構成するには、Net Configuration Assistantを実行します。
Net Configuration Assistantを起動するには、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - HOMENAME」→構成および移行ツール→Net Configuration Assistantの順に選択します。
新しくクローニングされたOracleホームに新しいデータベースを作成するには、Oracle Database Configuration Assistantを実行します。
Oracle Database Configuration Assistantを起動するには、「スタート」→「すべてのプログラム」→「Oracle - HOMENAME」→構成および移行ツール→Database Configuration Assistantの順に選択します。
関連項目:
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クローニングされたOracleホームに対するOracle Configuration Managerの構成方法は、元のOracleホームの構成によって異なります。
すでにOracle Configuration Managerを元のOracleホームにインストールしているが、まだ構成していない場合は、クローニングされたOracleホームから次のコマンドを実行します。
DRIVE_LETTER:\> cd %ORACLE_HOME%\ccr\bin DRIVE_LETTER:\> setupCCR
すでにOracle Configuration Managerを元のOracleホームで構成している場合は、クローニングされたOracleホームから次のコマンドを実行します。
DRIVE_LETTER:\> cd %ORACLE_HOME%\ccr\bin DRIVE_LETTER:\> deriveCCR
deriveCCR
が元の構成を見つけられない場合は、Oracle Configuration Managerのコマンドライン・インタフェースで、My Oracle Support (MOS)の資格証明を入力するよう求められます。この後、deriveCCR
により、非接続モードでOracle Configuration Managerが構成されます。
deriveCCR
コマンドを実行した後、次のコマンドを実行してOracle Configuration Managerを再構成します。
DRIVE_LETTER:\> configCCR