Oracle ASMで使用するストレージを準備する際のガイドラインを次に示します。
2つのディスク・グループ(1つはデータ用、もう1つは高速リカバリ領域用)を構成します。
関連項目:
高速リカバリ領域の構成の詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ・ユーザーズ・ガイド』を参照してください。
高速リカバリ領域の指定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
ディスク・グループごとのLUN (Oracle ASMディスク)の数は、アクティブなI/Oパスの数の少なくとも4倍である必要があります。たとえば、ディスク・グループにアクティブなI/Oパスが2つある場合、少なくとも8つのLUNを使用する必要があります。LUNのサイズおよびパフォーマンスは、各ディスク・グループで同じである必要があります。
I/Oパスは、LUNを提供するストレージとサーバー間の個別のチャネルまたは接続です。アクティブなI/Oパスは、LUNのI/O負荷がマルチパス・ソフトウェアによって多重化されるI/Oパスです。
ディスク・グループ内のすべてのOracle ASMディスクは、ほぼ同じストレージ・パフォーマンスと可用性の特性を備えている必要があります。フラッシュ・メモリー・ドライブやハードディスク・ドライブ(HDD)など、様々な速度のドライブを使用したストレージ構成では、最も遅い速度のドライブによってI/Oパフォーマンスが制約されます。
Oracle ASMのデータ分散ポリシーは容量に基づいています。ディスク・グループ内のOracle ASMディスクは、均衡を保つために同じ容量となるようにします。
パートナ・ステータス表(PST)の必要な数のコピーを維持し、ストレージ・ハードウェアの障害に関する堅牢性を確保するには、標準冗長性ディスク・グループでは3つ以上の障害グループ、高冗長性ディスク・グループでは5つ以上の障害グループを構成します。詳細は、「Oracle ASMの障害グループ」を参照してください。
高性能のストレージ・アレイを使用する場合は、外部冗長性のディスク・グループを作成します。一般に、高性能のストレージ・アレイにはハードウェアRAID保護が備わっています。ハードウェアRAIDを使用していない場合や、ホストベースのボリューム管理機能(ストレージ・システムにまたがるミラー化など)が必要な場合は、Oracle ASMのミラー化冗長性を使用してください。地理的に離れているサイト(拡張クラスタ)間でミラー化を行う場合は、Oracle ASMのミラー化を構成で使用できます。
Oracle ASMディスク・グループにディスクを割り当てることで、Oracle ASMディスクと他のアプリケーション間のI/O競合を最小限に抑えます。
2の累乗であり、かつOracle ASM割当て単位のサイズ以下であるハードウェアRAIDストライプ・サイズを選択します。
一貫性のあるデバイスのネーミングと権限の永続性を実現するにはOracle ASMフィルタ・ドライバ機能を使用します。
関連項目:
Oracle ASMについては、Oracle Technology Network Webサイトhttp://www.oracle.com/technetwork/database/cloud-storage/index.html
の「Oracle Cloud Storage」ページを参照してください。
Oracle ASMフィルタ・ドライバの詳細は、「Oracle ASMフィルタ・ドライバ」を参照してください。