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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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acfsutil repl compare

目的

Oracle ACFSファイルシステム上でファイルがレプリケートされていることを確認します。

構文および説明

acfsutil repl compare -h 
acfsutil repl compare [-a] [-t { all | tagname, ...}] 
          primary_mount_point standby_mount_point

acfsutil repl compare -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表16-31に、acfsutil repl compareコマンドで使用可能なオプションを示します。

表16-31 acfsutil repl compareコマンドのオプション

オプション 説明

-a

すべてのファイルとその拡張された属性名を比較します。

-t { all | tagname, ... }

acfsutil repl init操作で指定されたすべてまたは一部のタグ名とファイルを比較します。acfsutil repl init操作で指定されたすべてのタグ名を指定するallオプションタグ名のカンマ区切りのリストには、acfsutil repl init操作中に指定されたタグ名のみを使用する必要があります。

primary_mount_point

プライマリ・ファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。

standby_mount_point

このスタンバイ・ファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil repl compareコマンドは、プライマリ・マウントポイントのすべてまたは一部がスタンバイ・マウントポイントにレプリケートされたことを確認します。スタンバイ・マウントポイントは、比較のためにローカルにマウントされる必要があります。最適な結果は、プライマリ・ファイルシステムの変更が最小限のときに得られます。

通常、acfsutil repl init操作中に指定されたタグ名がない場合に-aオプションが使用されます。-aオプションは、プライマリ・ファイルシステム上のすべてのファイルをスタンバイ・ファイルシステム上のファイルと比較します。-aオプションも、プライマリには存在しないスタンバイ・ファイルシステム上のその他のファイルをテストします。

acfsutil repl init操作中にタグが指定された場合に-tオプションが使用されます。-t操作では、指定されたタグ名を持つ、プライマリ・ファイルシステム上のすべてのファイル名を配置してスタンバイ上の対応するファイルと比較します。-tオプションは、引数としてallオプションかまたはタグ名のカンマ区切りリストのどちらかを取ります。-tオプションがallで使用される場合、acfsutil repl init操作中に指定されたすべてのタグ名が選択されます。そうでない場合、指定されたタグ名は、acfsutil repl init操作中に指定されたタグ名と正確に一致する必要があります。-tオプションも同様に、acfsutil repl init操作中に指定された関連するタグ名を持たないスタンバイ・ファイルシステムのその他のファイルをテストします。acfsutil repl info -cオプションを使用して、acfsutil repl init操作中に指定されたタグを特定できます。

-aまたは-tのオプションのどちらも提供されない場合、プライマリからスタンバイへのファイル比較はタグ名または拡張属性のテストを行わずに実行されます。

NFSを使用してスタンバイ・ファイルシステムをローカルにマウントする場合、スタンバイは、NFSプロトコル制限のためタグ名と拡張属性の一致をチェックされません。

例16-25に、acfsutil repl compareコマンドの使用を示します。

例16-25 acfsutil repl compareコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil repl compare /acfsmounts/acfs1 /nfs_mounted_standby