目的
Oracle ACFSファイルシステムのレプリケーション・プロセスに関する情報を表示します。
構文および説明
acfsutil repl info -h acfsutil repl info -c [-v] mount_point acfsutil repl info -s [-v][-l] [-n number{m|h|d|w|y}] [-r start_time[#stop_time]] {-f eventlog | mount_point} acfsutil repl info [-a|-e|-t] [-v][-l] [-r start_time[#stop_time]] {-f eventlog | mount_point }
acfsutil
repl
info
-h
は、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-32に、acfsutil
repl
info
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-32 acfsutil repl infoコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
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レプリケーション・イベント・ログから適用レコードのみを表示します。適用レコードには、ファイルシステムの変更のセットがプライマリ・ファイルシステムで取得された日付と時間と、それらがスタンバイ・ファイルシステムで適用された日付と時間が含まれます。 |
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構成情報を表示します。 |
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レプリケーション・イベント・ログからエラー・レコードのみを表示します。 |
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情報のソースとして使用されるレプリケーション・イベント・ログへの絶対パスを指定します。デフォルトの場所は、 |
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ヘルプ・テキストを表示します。 |
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最後のイベントのみを表示します。 |
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情報を表示する間隔を指定します。 統計は指定した時間単位でまとめられます。 |
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情報の表示を開始および終了する時間を指定します。時間の形式は
次に例を示します。 |
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統計情報を表示します。このオプションはプライマリ・ファイルシステムで実行するときのみ有効です。統計を意味のあるものにするために、プライマリおよびスタンバイ・ノードがネットワーク・タイム・サービスを実行していることが重要です。 |
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レプリケーション・イベント・ログから転送レコードのみを表示します。 |
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冗長出力を表示します。 |
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このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
レプリケーション構成の情報を表示するには、-c
オプションを指定したacfsutil
repl
info
を使用します。構成情報には、スタンバイ・ファイルシステムによって表されるプライマリ・ファイルシステムでのポイント・イン・タイムを識別するLast
sync
time
with
primary
タイムスタンプが含まれます。このタイムスタンプを使用すると、Oracle ACFSファイルシステム内のデータを、Oracle Data Guardでレプリケートされたデータベース・データと同期する必要がある場合に、このポイント・イン・タイムにデータベースを戻すことができます。
レプリケーション統計の情報を表示するには、-s
オプションを指定したacfsutil
repl
info
を使用します。
レプリケーション・イベントの情報を表示するには、-a
、-e
または-t
オプションを指定したacfsutil
repl
info
を使用します。
このコマンドを実行するには、システム管理者またはOracle ASM管理者権限が必要です。
例
例16-26に、acfsutil
repl
info
コマンドの使用を示します。
例16-26 acfsutil repl infoコマンドの使用方法
$ /sbin/acfsutil repl info -c /acfsmounts/acfs1 $ /sbin/acfsutil repl info -s -n 5d /acfsmounts/acfs1 $ /sbin/acfsutil repl info -a -v /acfsmounts/acfs1