目的
Oracle ACFSレプリケーション・バックグラウンド・プロセスを開始、停止、または情報を表示します。
構文および説明
acfsutil repl bg -h
acfsutil repl bg {start |stop|info} mount_point
acfsutil repl bg -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。
表16-30に、acfsutil repl bgコマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-30 acfsutil repl bgコマンドのオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
|
レプリケーション・バックグラウンド・プロセスを開始します。 |
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レプリケーション・バックグラウンド・プロセスを停止します。 |
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レプリケーション・バックグラウンド・プロセスの情報を表示します。 |
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このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。 |
Oracle ACFSレプリケーションはバックグラウンド・プロセスを使用してファイルシステムの変更を転送し、プライマリおよびスタンバイ・ファイルシステムをホストするサイト間で通信し、レプリケーションの処理状況を監視し、ファイルシステムの変更をスタンバイ・ファイルシステムに適用します。これらのバックグラウンド・プロセスはレプリケーションが機能するために実行する必要があります。
レプリケーションがacfsutil repl initコマンドで開始するときに、これらのバックグラウンド・プロセスが開始され、再起動またはシステム障害後に自動的に再開するように、Oracle Clusterwareに登録されます。ファイルシステムのマウントおよびアンマウント、またはレプリケーションの初期化後のノード・メンバーシップの変更の際に、Oracle Clusterwareはバックグラウンド・プロセスを自動的に開始および停止するため、通常、acfsutil repl bgコマンドを実行する必要はありません。しかし、いずれかのデーモンが実行していない場合には、レプリケーションは進行できません。この場合、repl bg stop、次にrepl bg startを実行することで、すべてのデーモンが実行しているようになります。
acfsutil bg startにより、レプリケーションに必要なすべてのデーモンが実行しているようになります。デーモンは異なるクラスタ・ノードで実行することができます。acfsutil bg stopにより、ローカル・ノードで実行しているファイルシステム用のデーモンがないようにし、可能な場合はデーモンを別のノードに再配置します。
acfsutil repl bg startまたはacfsutil repl bg stopコマンドを実行するには、システム管理者権限が必要です。acfsutil repl bg infoコマンドを実行するには、システム管理者またはOracle ASM管理者権限が必要です。
例
例16-24に、acfsutil repl bgコマンドの使用を示します。
例16-24 acfsutil repl bgコマンドの使用方法
$ /sbin/acfsutil repl bg start /acfsmounts/acfs1 $ /sbin/acfsutil repl bg stop /acfsmounts/acfs1 $ /sbin/acfsutil repl bg info /acfsmounts/acfs1