ディスク・グループからディスクを削除するには、ALTER DISKGROUP
文のDROP
DISK
句を使用します。また、DROP
DISKS
IN
FAILGROUP
句を使用すると、指定した障害グループのすべてのディスクを削除できます。
ディスクを削除すると、削除したディスクのすべてのファイル・エクステントをディスク・グループ内の他のディスクに移動することにより、ディスク・グループがリバランスされます。他のディスク上で使用可能な領域が十分でない場合、ディスクの削除操作は失敗する場合があります。最適の方法は、同じALTER
DISKGROUP
文で追加と削除の両方の操作を実行する方法です。この方法には、データ・エクステントのリバランスを一度しか行わず、リバランス操作を成功させるのに十分な領域を確保するという利点があります。
注意:
ALTER
DISKGROUP
...
DROP
DISK
SQL文では、削除およびリバランス操作が完了する前にSQLプロンプトが戻されます。V$ASM_DISK
ビューでこのディスクのHEADER_STATUS
列がFORMER
に変わるまでは、削除したディスクを再利用、削除または切断しないでください。V$ASM_OPERATION
ビューに問い合せれば、削除およびリバランス操作が完了するまでの残りの時間を確認できます。詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』および『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
削除操作にFORCE
句を指定すると、Oracle ASMによるディスクでの読取りまたは書込みができない場合でも、ディスクは削除されます。外部冗長性のディスク・グループからディスクを削除する場合、FORCE
フラグは使用できません。
注意:
DROP
FORCE
操作を実行すると、後続のリバランス操作が完了するまでデータの冗長性は低下した状態のままになります。これにより、リバランス中にディスク障害が発生した場合、データが損失する危険性が高くなります。DROP
FORCE
は慎重に使用してください。
ASMCAを使用して、ディスク・グループからディスクを削除することもできます。「ASMCAによるディスク・グループの管理」を参照してください。
例4-6の文は、「ALTER DISKGROUP SQL文を使用したディスク・グループへのディスクの追加」で説明したディスク・グループdata1
からディスクを削除する方法を示します。1つ目の例では、ディスク・グループdata1
からdiska5
を削除します。2つ目の例では、ディスク・グループdata1
からdiska5
を削除するとともに、1つのALTER DISKGROUP
文で可能な複数のアクションの実行も示しています。
例4-6 ディスク・グループからのディスクの削除
ALTER DISKGROUP data1 DROP DISK diska5; ALTER DISKGROUP data1 DROP DISK diska5 ADD FAILGROUP failgrp1 DISK '/devices/diska9' NAME diska9;