目的
Oracle ACFSファイルシステムを作成します。
構文および説明
mkfs -t acfs -h mkfs [-v] [-f]-t acfs [-n name ] volume_device [-a accelerator_volume] [size]
mkfs
-t
acfs
-h
は使用方法のテキストを表示して終了します。
表16-3に、mkfs
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-3 Linux mkfsコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
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Linuxでのファイルシステムのタイプを指定します。 |
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verboseモードを指定します。操作が発生すると、進捗状況が表示されます。 |
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ファイルシステムの名前を指定します。名前は最大64文字です。 |
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forceオプションを指定します。このアクションで、ボリューム・デバイスに既存のOracle ACFSがあっても、ファイルシステムが作成されます。ただし、フィアル・システムがディスマウントされている場合にかぎります。このオプションは、元のファイルシステム上の構造を上書きします。慎重に使用してください。 |
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使用方法のヘルプ・テキストを表示して終了します。 |
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指定したデバイスでファイルシステムが消費するサイズを指定します。量は、 このオプションを指定しない場合、デバイス全体が消費されます。 |
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フォーマットする既存のOracle ADVMデバイス・ファイルを指定します。このデバイスはプライマリ・ボリュームです。 |
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Oracle ACFSによって重要なメタデータの格納に使用されるセカンダリOracle ACFSアクセラレータ・ボリュームを指定します。 |
mkfs
は、Oracle ACFSファイルシステムのマウントに必要なディスク上の構造を作成するために使用できます。mkfs
コマンドは、ファイルシステムの作成に使用される従来のLinuxコマンドです。mkfs
の実行に成功すると、V$ASM_VOLUME
ビューのUSAGE
列にはACFS
が表示されます。root
権限は必要ありません。ボリューム・デバイス・ファイルの所有者が、このコマンドを実行できます。Oracle ADVMボリュームは、ASMCMD volcreate
コマンドを使用して作成されます。volcreate
コマンドの詳細は、「volcreate」を参照してください。
最初のファイルシステム・サイズは200 MBです。mkfs
が正常に機能するには、Oracle ACFSドライバをロードする必要があります。
Oracle ACFSアクセラレータ・ボリューム
注意:
この機能は、Oracle Database 12cリリース1 (12.1.0.2)以降で使用可能です。この機能は将来的な使用に備えて確保されています。現在、12.1.0.2ではOracle ACFSアクセラレータ・ボリュームによってパフォーマンスが向上することはありません。
アクセラレータ・ボリュームにあるOracle ACFSメタデータ・ログへのアクセス時間を削減するにはアクセラレータ・ボリュームを使用します。アクセラレータ・ボリュームは、mkfs
コマンドで-a
オプションを使用して作成します。-a
オプションを使用するには、COMPATIBLE.ADVM
の値が12.1.0.2
以上である必要があります。
アクセラレータ・ボリュームは、プライマリ・ボリュームのストレージよりも大幅に高速なストレージを使用してディスク・グループに作成します。たとえば、Solid State Disk (SSD)を使用できます。アクセラレータ・ボリュームのサイズは、クラスタの各ノード当たり32MB以上である必要があります。たとえば、8ノード・クラスタで推奨されるアクセラレータ・ボリュームの最小サイズは256MBです。アクセラレータ・ボリュームが推奨サイズより小さい場合、ファイルシステムは正常に動作可能ですが、ストレージ・アクセラレータの利点を最大限に活用できない場合があります。アクセラレータ・ボリュームの最小サイズは128MBです。Oracle ADVMボリュームは、ASMCMD volcreate
コマンドを使用して作成されます。volcreate
コマンドの詳細は、「volcreate」を参照してください。
アクセラレータ・ボリュームは、mkfs
コマンドで指定されたプライマリ・ボリュームにリンクされます。ファイルシステムをマウントする際、プライマリ・ボリュームのみを指定します。アクセラレータ・ボリュームを含むファイルシステムをマウントした後に何らかの理由でアクセラレータ・ボリュームがアクセス不可になった場合、ファイルシステムはオフラインになります。Oracle ACFSファイルシステムに関連付けることができるストレージ・アクセラレータ・ボリュームは1つだけです。アクセラレータ・ボリュームがファイルシステムに関連付けられた後、そのボリュームとファイルシステムの関連付けを解除できません。アクセラレータ・ボリュームはサイズ変更できません。
例
Oracle ACFSファイルシステムを作成する前に、まずOracle ADVMボリューム・デバイスが使用可能かどうか確認します。ASMCMD volinfo
コマンドを使用すれば、ボリュームおよびボリューム・デバイスの情報を表示できます。
ASMCMD [+] > volinfo -a ... Volume Name: VOLUME1 Volume Device: /dev/asm/volume1-123 State: ENABLED ...
volcreate
およびvolinfo
コマンドの詳細は、「ASMCMDによるOracle ADVMの管理」を参照してください。
次に、ボリューム・デバイス・ファイルにOracle ACFSファイルシステムを作成します。
例16-2 mkfsコマンドの使用方法
$ /sbin/mkfs -t acfs /dev/asm/volume1-123 $ /sbin/mkfs -t acfs /dev/asm/volume1-127 -a /dev/asm/volume2-130