目的
指定されたディスク・グループにOracle ADVMボリュームを作成します。
構文および説明
volcreate -G diskgroup -s size [ --column number ] [ --width stripe_width ] [--redundancy {high|mirror|unprotected}] [--primary {hot|cold}] [--secondary {hot|cold}] volume
表15-2に、volcreate
コマンドのオプションを示します。
表15-2 volcreateコマンドのオプション
オプション | 説明 |
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ボリュームを含むディスク・グループの名前。 |
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ストライプ・セット内の列数。値の範囲は |
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ボリュームのストライプ幅(単位は |
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標準冗長性のディスク・グループにのみ指定可能なOracle ADVMボリュームの冗長性。冗長性が指定されていない場合、設定はデフォルトでディスク・グループの冗長性レベルになります(推奨設定です)。値の範囲は、非ミラー化冗長性の場合は |
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プライマリ・エクステントに対するインテリジェント・データ配置の指定。 |
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セカンダリ・エクステントに対するインテリジェント・データ配置の指定。 |
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ボリュームの名前。英数字のみ11文字まで使用できますが、ハイフンは使用できません。最初の文字は、英字にする必要があります。 |
警告:
--redundancy
unprotected
の指定は、Oracle ASMのミラー化がOracle ADVMボリュームによるデータ・リカバリに対して使用不可であることを意味します。ディスク・グループの冗長性の設定(normal
)では、保護されていないOracle ADVMボリュームのミラー化は提供されません。unprotected
構成は、断続的なストレージ・アクセス障害によりデータ損失が発生する可能性があるため、本番環境では推奨されません。バックアップを強くお薦めします。
Oracle ADVMボリュームの作成時に、ボリューム・デバイス名は、一意のOracle ADVM永続ディスク・グループ番号をボリューム名の最後に連結して作成します。一意の番号の桁数は1から3です。
Linuxでは、ボリューム・デバイス名の書式はvolume_name
-
nnn
です(volume1-123
など)。Windowsでは、ボリューム・デバイス名の書式はasm-
volume_name
-
nnn
です(asm-volume1-123
など)。ボリューム・デバイス・ファイルのマウントの詳細は、「Oracle ACFSファイルシステムの作成」を参照してください。
Linuxプラットフォームでは、ボリューム名は11文字以下の英数字とし、先頭の文字はアルファベットにする必要があります。AIXプラットフォームでは、ボリューム名は23文字以下の英数字とし、先頭の文字はアルファベットにする必要があります。WindowsおよびSolarisプラットフォームでは、ボリューム名は30文字以下の英数字とし、先頭の文字はアルファベットにする必要があります。
ボリューム・デバイス名は、volinfo
コマンドを使用して特定できます。詳細は、「volinfo」を参照してください。
--column
オプションが1
に設定される場合、ストライピングは無効になり、ストライピング幅はボリュームのエクステント・サイズと同じになります。ディスク・グループの割当て単位(AU)が8MB以下の場合、ボリュームのエクステント・サイズは8 MBになります。AUサイズが8MBより大きい場合、Oracle ADVMのボリュームのエクステント・サイズはディスク・グループのAUサイズと同じになります。Oracle ADVMの制限事項の詳細は、「Oracle ADVMの制限事項」を参照してください。データベース・データファイルおよびその他のファイルを使用して最適なパフォーマンスを実現するには、--column
オプションを8(デフォルト)に設定することをお薦めします。
ボリュームが正常に作成されると、ボリューム・デバイスは自動的に有効になります。
ボリューム・デバイス・ファイルは、他のディスクまたは論理ボリュームとして、ファイルシステムをマウントするために、またはアプリケーションで直接使用するために機能します。
アクセラレータ・ボリュームを作成する場合、プライマリ・ボリュームのストレージよりも大幅に高速なストレージを使用してディスク・グループにボリュームを作成します。アクセラレータ・ボリュームの詳細は、「mkfs」を参照してください。
冗長性の設定の詳細は、「ミラー化、冗長性および障害グループ・オプション」を参照してください。コールドおよびホットのディスク・リージョンの詳細は、「インテリジェント・データ配置」を参照してください。
AIX上にOracle ADVMボリュームを作成する前に、必要なユーザー認証が作成されていることを確認します。詳細は、「AIX環境用のOracle ACFSコマンドライン・ツール」を参照してください。
例
次に、volcreate
コマンドの例を示します。この例では、サイズを10GBに設定してdata
ディスク・グループにvolume1
を作成します。
例15-1 ASMCMD volcreateコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > volcreate -G data -s 10G --width 1M --column 8 volume1 ASMCMD [+] > volinfo -G data volume1 Diskgroup Name: DATA Volume Name: VOLUME1 Volume Device: /dev/asm/volume1-123 State: ENABLED Size (MB): 10240 Resize Unit (MB): 64 Redundancy: MIRROR Stripe Columns: 8 Stripe Width (K): 1024 Usage: Mountpath: