volcreate
コマンドを使用してOracle ADVMボリュームをマウントされているディスク・グループに作成します。Oracle ADVMボリュームを含むディスク・グループの互換性パラメータCOMPATIBLE.ASM
およびCOMPATIBLE.ADVM
は、11.2
以上に設定する必要があります。Oracle ACFSの暗号化、レプリケーション、セキュリティおよびタグ付けを使用するには、ファイルシステムに作成したボリューム上のディスク・グループのASM
およびADVM
の互換性属性が11.2.0.2
以上に設定されていることが必要です。「ディスク・グループの互換性属性」を参照してください。
ASMCMDを起動してOracle ASMインスタンスに接続します。実行するには、OSASMオペレーティング・システム・グループのユーザーである必要があります。「Oracle ASMの権限について」を参照してください。
ディスク・グループ内でOracle ADVMボリューム・デバイスを構成する場合、Oracle Grid Infrastructureユーザー・ロールおよびOracle ASM管理者ロールをroot権限を持つユーザーに割り当てることをお薦めします。
ASMCMD [+] > volcreate -G data -s 10G volume1
Oracle ADVMボリュームの作成時に、一意のOracle ADVM永続ディスク・グループ番号を含むボリューム・デバイス名が作成されます。ボリューム・デバイス・ファイルは、他のディスクまたは論理ボリュームと同じ方法で、ファイルシステムをマウントするために、またはアプリケーションで直接使用するために機能します。
ボリューム名の形式は、プラットフォーム固有です。volcreate
コマンドの構文の詳細は、「ASMCMDボリューム管理コマンド」を参照してください。
ボリューム・デバイス名は、ASMCMD volinfo
コマンドで、またはV$ASM_VOLUME
ビューのVOLUME_DEVICE
列から確認できます。
次に例を示します。
ASMCMD [+] > volinfo -G data volume1 Diskgroup Name: DATA Volume Name: VOLUME1 Volume Device: /dev/asm/volume1-123 State: ENABLED ... SQL> SELECT volume_name, volume_device FROM V$ASM_VOLUME WHERE volume_name ='VOLUME1'; VOLUME_NAME VOLUME_DEVICE ----------------- -------------------------------------- VOLUME1 /dev/asm/volume1-123
volinfo
コマンドの詳細は、「ASMCMDによるOracle ADVMの管理」を参照してください。
関連項目:
V$ASM_VOLUME
ビューの詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
mkfs
コマンドを使用してファイルシステムを作成します。ファイルシステムは、既存のボリューム・デバイスを使用して作成します。
次に例を示します。
$ /sbin/mkfs -t acfs /dev/asm/volume1-123 mkfs.acfs: version = 11.2.0.1.0.0 mkfs.acfs: on-disk version = 39.0 mkfs.acfs: volume = /dev/asm/volume1-123 mkfs.acfs: volume size = 10737418240 mkfs.acfs: Format complete.
「mkfs」(Linux環境)または「acfsformat」(Windows)を参照してください。root
権限は必要ありません。ボリューム・デバイス・ファイルの所有者が、このコマンドを実行できます。
acfsutil
registry
コマンドを使用してファイルシステムを登録します。次に例を示します。
$ /sbin/acfsutil registry -a /dev/asm/volume1-123 /acfsmounts/acfs1 acfsutil registry: mount point /acfsmounts/acfs1 successfully added to Oracle Registry
「acfsutil registry」を参照してください。レジストリを変更するには、root
権限またはasmadmin
権限が必要です。WindowsのAdministrator
権限は、Linuxのroot
権限と同等です。
ファイルシステムの登録は任意です。クラスタ・マウント・レジストリにOracle ACFSファイルシステムを登録すると、ファイルシステムは、次のレジストリのチェック・アクション時に、レジストリ・エントリにリストされている各クラスタ・メンバーに自動的にマウントされます。この自動プロセスは30秒ごとに実行されるため、クラスタの各メンバーでファイルシステムを手動でマウントする必要はありません。
また、Oracle ACFSファイルシステムを登録すると、Oracle Clusterwareまたはシステムが再起動されるたびに、ファイルシステムは自動的にマウントされます。
注意:
Oracle Grid Infrastructureのクラスタウェア構成では、srvctl
add
filesystem
を実行してファイルシステムを自動マウントできます。この方法は、Oracle DatabaseホームをOracle ACFSファイルシステム上にインストールした場合に必須です。ただし、このファイルシステムは、レジストリに追加しないでください。サーバー制御ユーティリティ(SRVCTL)の詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
詳細は、「Oracle ACFSマウント・レジストリについて」を参照してください。
注意:
Oracle ACFS登録(acfsutil
registry
)は、Oracle Restart (スタンドアロン)構成、すなわち単一インスタンス(非クラスタ)環境では、サポートされません。
mount
コマンドを使用してファイルシステムをマウントします。ファイルシステムは、登録前または登録後にマウントできます。ファイルシステムが登録されている場合は、ファイルシステムが自動的にマウントされるまで待つことができます。# /bin/mount -t acfs /dev/asm/volume1-123 /acfsmounts/acfs1
「mount」(Linux環境)または「acfsmountvol」(Windows)を参照してください。mount
コマンドを実行するにはroot
権限が、acfsmountvol
コマンドを実行するにはWindowsのAdministrator
権限が必要です。
ファイルシステムをマウントしたら、適切なユーザーに権限を設定してファイルシステムにアクセスできるようします。次に例を示します。
# chown -R oracle:dba /acfsmounts/acfs1
テスト・ファイルを作成するユーザーは、ファイルシステムにアクセスするユーザーです。このテストでは、適切なユーザーがファイルシステムへの書込みを実行できることを確認します。
次に例を示します。
$ echo "Oracle ACFS File System" > /acfsmounts/acfs1/myfile
次に例を示します。
$ cat /acfsmounts/acfs1/myfile Oracle ACFS File System