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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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ミラー化、冗長性および障害グループ・オプション

ファイルに対してミラー化を指定すると、Oracle ASMによりファイル・エクステントの冗長コピーが自動的に個別の障害グループに格納されます。障害グループは、標準冗長性および高冗長性のディスク・グループにのみ適用されます。ディスク・グループを作成または変更する場合、ディスク・グループごとに障害グループを定義できます。

Oracle ASMの冗長性レベルに基づいた3種類のディスク・グループがあります。表4-1に、そのタイプと、サポートされるミラー化レベルおよびデフォルトのミラー化レベルを示します。デフォルトのミラー化レベルは、異なるミラー化レベルを指定しないかぎり、各ファイルの作成時に使用されるミラー化レベルを示します。

表4-1 Oracle ASMディスク・グループ・タイプのミラー化オプション

ディスク・グループ・タイプ サポートされるミラー化レベル デフォルトのミラー化レベル

外部冗長性

非保護(なし)

保護なし

標準冗長性

双方向、3方向、非保護(なし)

双方向

高冗長性

3方向

3方向

冗長性レベルでは、ディスク・グループのディスマウントやデータの消失なしに許容されるディスク障害の数が制御されます。各ファイルは固有の冗長性に基づいて割り当てられますが、デフォルトはディスク・グループから提供されます。

冗長性レベルは次のとおりです。

ディスク・グループのファイル・タイプ・テンプレートに指定されたファイルのミラー化(冗長性属性値)を満たすのに十分なオンラインの障害グループがない場合、Oracle ASMでは、できるかぎり多くのミラー・コピーを割り当て、その後十分なオンラインの障害グループが使用できるようになったときに残りのミラーを割り当てます。Oracle ASMディスク・グループ・テンプレートの指定の詳細は、ディスク・グループ・テンプレートの管理を参照してください。

障害グループを使用すると、メタデータおよびユーザー・データをミラー化できます。使用環境における障害グループの数が十分でない場合、システムの信頼性が損われる可能性があります。

この項の内容は次のとおりです。