プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
次

mount

目的

Solarisオペレーティング・システムでOracle ACFSファイルシステムをマウントします。

構文および説明

mount -F acfs -o h /tmp /dev/null
mount -F acfs [-r] [-o options] volume_device mount_point

mount -F acfs -o h /tmp /dev/nullは使用方法のテキストを表示して終了します。

表16-9に、mountコマンドで使用可能なオプションを示します。

表16-9 Solaris mountコマンドのオプション

オプション 説明

-F acfs

Solarisでのファイルシステムのタイプを指定します。acfsは、Oracle ACFSタイプを指定します。

-r

読取り専用モードでマウントします。

-o

オプションが続くことを示します。オプションは-oフラグが先頭に付き、その後にカンマで区切られたオプションの文字列が続きます。たとえば、-o all,vです。

次のオプションを使用できます。

  • all

    AUTO_START=alwaysですべてのファイルシステムをマウントして、Oracle Clusterwareネームスペース内のOracle ACFSによって管理されるファイルシステムを読み取ります。

    -o allオプションには、コマンド引数を満たすために、ボリューム・デバイスと有効なディレクトリのダミー引数の2つのプレースホルダが必要です。

    -o allオプションを指定すると、他の-oオプションは無視されます。

    レジストリ・エントリ用のマウント・オプションを指定するには、レジストリにエントリを追加するときにacfsutil registryコマンドでそれらのオプションを指定します。

  • devices/nodevices

    このマウントから任意の文字またはブロック特殊デバイスを開くことができるようにする、またはできないようにします。

  • exec/noexec

    このファイルシステムでプログラムを実行できるようにする、またはできないようにします。

  • h

    使用方法のヘルプ・テキストを表示して終了します。

  • rootsuid/norootsuid

    root実行可能ファイル(rootが所有する、set user Id実行を許可する権限を持つ非rootユーザーによるバイナリ)へのsetuidを実行できるようにする、またはできないようにします。rootsuidがデフォルトのアクションです。norootsuidを指定し、非rootユーザーとしてこれらの実行可能ファイルを実行しようとすると、「許可されませんでした。」エラーで失敗します。

  • ro

    読取り専用モードでファイルシステムをマウントします。

  • rw

    読取り/書込みモードでファイルシステムをマウントします。

  • setuid/nosetuid

    setuidおよびsetgidプログラムを実行できるようにする、またはできないようにします。

  • suid/nosuid

    setuidおよびsetgidプログラムの実行と、このマウントから任意の文字またはブロック特殊デバイスを開くことができるようにする、またはできないようにします。

  • v

    verboseモードを指定します。操作が発生すると、進捗状況が表示されます。

volume_device

mkfsでフォーマットされたOracle ADVMボリューム・デバイス・ファイルを指定します。deviceは必須ですが、ダミー値でもかまいません。

mount_point

このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。mountコマンドを実行するには、このディレクトリが存在している必要があります。

mountは、ディレクトリの名前であるマウント・ポイントでOracle ACFS階層にファイルシステムをアタッチします。マウントは、mountコマンドが発行されたノードで起こります。ファイルシステムがこのノードでディスマウントの状態でない場合、mountコマンドはエラーを戻します。

マウント失敗の原因をmount mountコマンドに戻すことは、いつでもできるわけではありません。これが起こると、Oracle ACFSは失敗の原因をシステム・コンソールおよび関連付けられたシステム・ログ・ファイルに書き込みます。

mountの実行に成功すると、V$ASM_VOLUMEビューのMOUNTPATHフィールドに、ファイルシステムがマウントされたディレクトリ名が表示されます。

Oracle ACFSファイルシステムは1つのマウント・ポイントにのみマウントされます。同じマウント・ポイント名をすべてのクラスタ・メンバーで使用する必要があります。

mountを実行するにはroot権限が必要です。

1つ目の例は、マウント・ポイント/acfsmounts/acfs1volume1-123をマウントする方法を示しています。2つ目の例は、登録済のOracle ACFSファイルシステムをすべてマウントする方法を示しています。-o allオプションを指定する場合は、プレースホルダ引数に、ボリューム・デバイス名およびマウント・ポイントを入力する必要があります。ボリューム・デバイスは、noneなどのダミー値でもかまいません。マウント・ポイントには、/tmpなどの有効なディレクトリを指定できます。

例16-7 mountコマンドの使用方法

# /sbin/mount -F acfs /dev/asm/volume1-123 /acfsmounts/acfs1

# /sbin/mount -F acfs -o all none /tmp