Oracle ASMで永続表領域のデータファイル(または一時表領域の一時ファイル)を作成すると、そのデータファイルは自動拡張可能に設定され、最大サイズは無制限、デフォルト・サイズは100MBになります。AUTOEXTEND
句を使用すると、このデフォルトの拡張性を無効にできます。また、SIZE
句を使用すると、デフォルト・サイズを無効にできます。
Oracle ASMでは、データファイルのシステム・デフォルト・テンプレート(「ディスク・グループ・テンプレートの管理」の表を参照)で指定したとおりに、属性がデータファイルに適用されます。独自のテンプレートを作成して指定することもできます。
表領域内のファイルは、表領域履歴のためOracle ASMファイルとOracle ASM以外のファイルの両方に含まれることがあります。RMANコマンドを使用すると、Oracle ASM以外のファイルをOracle ASMディスク・グループに再配置し、Oracle ASMファイルをOracle ASM以外のファイルとして再配置できます。
たとえば、data
というディスク・グループがある場合、次のSQL文を使用すると、そのディスク・グループ内に表領域tblspace
を作成できます。
SQL> CREATE TABLESPACE tblspace DATAFILE '+data';
次の例では、デフォルト設定のOracle ASMの使用例を示します。Oracleが提供するデフォルト(ほとんどの状況に適している)を使用して、Oracle ASMで表領域データファイルの作成と管理を行います。
次の初期化パラメータ設定になっていることを前提とします。
DB_CREATE_FILE_DEST = +data
次の文では、表領域とデータファイルが作成されます。
SQL> CREATE TABLESPACE tblspace;