目的
Oracle ASM SPFILEをソースの場所から宛先の場所のSPFILEにコピーします。
構文および説明
spcopy [-u] source destination
表10-19に、spcopy
コマンドのオプションを示します。
表10-19 spcopyコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
Grid Plug and Play(GPnP)プロファイルを更新します。 |
|
ソース・ファイルの名前を指定します。 |
|
宛先を指定します。 |
spcopy
を使用する場合、次のことに注意してください。
spcopy
では、Oracle ASM SPFILEをディスク・グループから異なるディスク・グループまたはオペレーティング・システム・ファイルにコピーできます。
spcopy
では、Oracle ASM SPFILEをオペレーティング・システム・ファイルからディスク・グループにコピーできます。
spcopy
では、オープンされたOracle ASMインスタンスでOracle ASM SPFILEが使用されている場合、Oracle ASM SPFILEをコピーできます。
spcopy
では、同じディスク・グループ内にOracle ASM SPFILEの複数のコピーを作成できません。その目的ではspbackup
を使用できます。
GPnPプロファイルを更新するには、spcopy
に-u
オプションを指定します。また、spcopy
が-u
オプションを指定せずに実行する場合は、spset
を使用してGPnPプロファイルを更新することもできます。「spset」を参照してください。アップグレード後のOracle ASMインスタンスの初期化パラメータ・ファイルのコピーおよび移動の詳細は、「Oracle ASM初期化パラメータ・ファイルのバックアップ、コピーおよび移動について」を参照してください。
SPFILEをコピーし、GPnPプロファイルを更新した後で、新しい場所のSPFILEを使用するには、そのSPFILEを使用してインスタンスを再起動します。Oracle ASMインスタンスが新しい場所のSPFILEを使用して稼働している場合は、ソースのSPFILEを削除できます。
spcopy
を使用してOracle ASM SPFILEをディスク・グループにコピーするには、ターゲット・ディスク・グループのCOMPATIBLE.ASM
属性を11.2
以上に設定する必要があります。
関連項目:
サーバー・パラメータ・ファイルの作成の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』のCREATE SPFILE
SQL文を参照してください。
例
次に、spcopy
コマンドの例を示します。1つ目の例では、Oracle ASM SPFILEをdata
ディスク・グループからfra
ディスク・グループにコピーします。2つ目の例では、Oracle ASM SPFILEをdata
ディスク・グループからあるオペレーティング・システムの場所にコピーします。3つ目の例では、Oracle ASM SPFILEをあるオペレーティング・システムの場所からdata
ディスク・グループにコピーし、-u
オプションを指定してGPnPプロファイルを更新します。
例10-24 ASMCMD spcopyコマンドの使用方法
ASMCMD> spcopy +DATA/asm/asmparameterfile/registry.253.721810181 +FRA/spfileCopyASM.ora ASMCMD> spcopy +DATA/asm/asmparameterfile/registry.253.721810181 $ORACLE_HOME/dbs/spfileCopyASM.ora ASMCMD> spcopy -u /oracle/product/11.2.0/grid/dbs/spfileTestASM.ora +DATA/ASM/spfileCopyASM.ora