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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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spcopy

目的

Oracle ASM SPFILEをソースの場所から宛先の場所のSPFILEにコピーします。

構文および説明

spcopy [-u] source destination

表10-19に、spcopyコマンドのオプションを示します。

表10-19 spcopyコマンドのオプション

オプション 説明

-u

Grid Plug and Play(GPnP)プロファイルを更新します。

source

ソース・ファイルの名前を指定します。

destination

宛先を指定します。

spcopyを使用する場合、次のことに注意してください。

  • spcopyでは、Oracle ASM SPFILEをディスク・グループから異なるディスク・グループまたはオペレーティング・システム・ファイルにコピーできます。

  • spcopyでは、Oracle ASM SPFILEをオペレーティング・システム・ファイルからディスク・グループにコピーできます。

  • spcopyでは、オープンされたOracle ASMインスタンスでOracle ASM SPFILEが使用されている場合、Oracle ASM SPFILEをコピーできます。

  • spcopyでは、同じディスク・グループ内にOracle ASM SPFILEの複数のコピーを作成できません。その目的ではspbackupを使用できます。

GPnPプロファイルを更新するには、spcopy-uオプションを指定します。また、spcopy-uオプションを指定せずに実行する場合は、spsetを使用してGPnPプロファイルを更新することもできます。spsetを参照してください。アップグレード後のOracle ASMインスタンスの初期化パラメータ・ファイルのコピーおよび移動の詳細は、Oracle ASM初期化パラメータ・ファイルのバックアップ、コピーおよび移動についてを参照してください。

SPFILEをコピーし、GPnPプロファイルを更新した後で、新しい場所のSPFILEを使用するには、そのSPFILEを使用してインスタンスを再起動します。Oracle ASMインスタンスが新しい場所のSPFILEを使用して稼働している場合は、ソースのSPFILEを削除できます。

spcopyを使用してOracle ASM SPFILEをディスク・グループにコピーするには、ターゲット・ディスク・グループのCOMPATIBLE.ASM属性を11.2以上に設定する必要があります。

関連項目:

サーバー・パラメータ・ファイルの作成の詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』CREATE SPFILE SQL文を参照してください。

次に、spcopyコマンドの例を示します。1つ目の例では、Oracle ASM SPFILEをdataディスク・グループからfraディスク・グループにコピーします。2つ目の例では、Oracle ASM SPFILEをdataディスク・グループからあるオペレーティング・システムの場所にコピーします。3つ目の例では、Oracle ASM SPFILEをあるオペレーティング・システムの場所からdataディスク・グループにコピーし、-uオプションを指定してGPnPプロファイルを更新します。

例10-24 ASMCMD spcopyコマンドの使用方法

ASMCMD> spcopy  +DATA/asm/asmparameterfile/registry.253.721810181
                +FRA/spfileCopyASM.ora

ASMCMD> spcopy +DATA/asm/asmparameterfile/registry.253.721810181
                $ORACLE_HOME/dbs/spfileCopyASM.ora

ASMCMD> spcopy -u /oracle/product/11.2.0/grid/dbs/spfileTestASM.ora
                  +DATA/ASM/spfileCopyASM.ora