目的
指定したOracle ASMファイルおよびディレクトリを削除します。
構文および説明
rm [-f|-r] pattern [pattern...]
表10-39に、rm
コマンドの構文オプションを示します。
表10-39 rmコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
|
ファイルおよびサブディレクトリを再帰的に削除します。 |
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確認を求めずにファイルおよびサブディレクトリを削除します。 |
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ファイル、ディレクトリまたはワイルドカード・パターンの名前。 |
pattern
がファイルまたはエイリアスの場合は、これらが現在使用中でない場合のみrm
コマンドで削除できます。pattern
がディレクトリの場合は、(-r
フラグを使用していなければ)そのディレクトリが空であり、システム生成のディレクトリではない場合のみrm
コマンドで削除できます。pattern
がエイリアスの場合は、エイリアスおよびエイリアスが参照するファイルの両方がrm
によって削除されます。エイリアスのみ削除し、エイリアスが参照するファイルを保持する場合は、rmalias
コマンドを使用します。
注意:
システム生成ディレクトリ内のファイルをすべて削除すると、そのディレクトリは削除されます。親ディレクトリが空の場合、親ディレクトリもすべて削除されます。
pattern
には、ワイルドカード文字を指定できます。詳細は、「ワイルドカード文字」を参照してください。
ワイルドカードを使用する場合、rm
コマンドでは、(-r
フラグを使用していなければ)空ではないディレクトリを除き、一致するものをすべて削除します。再帰的に削除するには、-r
フラグを使用します。-r
オプションにより、空ではないディレクトリと、そのディレクトリとその下のディレクトリ・ツリー全体の中にあるすべてのファイルとディレクトリを削除できます。-r
フラグまたはワイルドカード文字を使用すると、-f
フラグを指定した場合を除き、rm
コマンドを続行する前に削除を確認するプロンプトが表示されます。ワイルドカード文字がエイリアスまたはエイリアスを持つシステム生成のファイルと一致する場合は、エイリアスおよびエイリアスが参照するシステム生成のファイルの両方が削除されます。-r
フラグを使用してワイルドカード・パターンと一致するエイリアスを削除する場合は、エイリアスまたはエイリアスを含むシステム生成のファイルは、rm
コマンドを実行するディレクトリ内に存在している必要があります。
たとえば、+data/orcl/DATAFILE/System.256.146589651
を指し示すユーザーのエイリアス+data/dir1/file.alias
がある場合、rm -r +data/dir1
コマンドを実行すると、+data/dir1/file.alias
および+data/orcl/DATAFILE/System.256.146589651
が削除されます。
例
次に、rm
コマンドの例を示します。1つ目の例では、myexamples.bak
ファイルを削除します。2つ目の例では、subdir2
ディレクトリおよびその内容を削除します。
例10-49 ASMCMD rmコマンドの使用方法
ASMCMD [+data/orcl/datafile] > rm myexamples.bak ASMCMD [+data] > rm -r subdir2 You may delete multiple files and/or directories. Are you sure? (y/n) y