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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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acfsutil size

目的

Oracle ACFSファイルシステムのサイズを変更します。

構文および説明

acfsutil size -h
acfsutil size [+|-]n[K|M|G|T|P ] mount_point

acfsutil size -hは、ヘルプ・テキストを表示して終了します。

表16-96に、acfsutil sizeコマンドで使用可能なオプションを示します。

表16-96 acfsutil sizeコマンドのオプション

オプション 説明

[+|-]n

Oracle ACFSファイルシステムの新しいサイズを指定します。nは、ゼロより大きい有効な正の整数です。数値の前には、追加または削減する量を示すために、+または-を付けることができます。オペランドが指定されていなければ、新しいサイズは絶対サイズです。

K|M|G|T|P

サイズに指定された整数の単位がK(KB)、M(MB)、G(GB)、T(TB)またはP(PB)のいずれであるかを指定します。単位インジケータを指定する場合は、整数の後に付ける必要があります。省略した場合、デフォルトの単位はバイトです。

mount_point

このファイルシステムがマウントされるディレクトリを指定します。

acfsutil sizeは、マウント済のOracle ACFSとその基礎となるOracle ADVM記憶域を、指定した新しいサイズに一致するように増加または縮小させます。この操作は、基礎となるOracle ADVMボリューム・ファイルのサイズも、指定した新しい長さと一致するように変更します。ただし、ファイルシステム・サイズに対する増加のリクエストに対応するには、ディスク・グループに十分な空き記憶域が必要です。

ファイルシステム・サイズを縮小すると、ファイルシステムの最後にある未使用記憶域がディスク・グループに戻されます。このリリースでの縮小は、間違った初期サイズまたはサイズ変更の増分が指定されたとき、および記憶域が実際に使用される前の事故用です。記憶域がユーザー・データまたはファイルシステム・メタデータに使用されると、その記憶域を使用しているファイルが削除されても、ファイルシステムを縮小できない場合があります。

注意:

ファイルシステムのデフラグはこのリリースではサポートされていません。ファイルシステムの最後から未使用の記憶域のみを割当て解除できます。

サイズの値は、ファイルシステムのブロック・サイズと、Oracle ADVMボリューム・デバイス・ファイルの割当て単位に基づいて端数が切り上げられます。Oracle ADVMボリューム・デバイスのサイズ変更の増分を確認するには、V$ASM_VOLUMEビューのRESIZE_UNIT_MBフィールド、asmcmd volinfoの出力のResize Unit、またはacfsutil info fsの出力のADVM resize incrementを調べます。

ADVM互換性属性が11.2.0.4以上に設定されたディスク・グループの場合、ファイルシステムを拡張できる回数に制限はありません。

ADVM互換性属性が11.2.0.4未満に設定されたディスク・グループの場合、ファイルシステムの内部記憶域ビットマップには、5エクステントの制限があります。このため、ファイルシステムのサイズを4回以上増やした後に、増やそうとすると失敗します。ただし、ファイルシステムのサイズを4回以上増やした後で、ファイルシステムのサイズを減らした場合、減らしたサイズよりも増やすサイズが小さければ、ファイルシステムのサイズを再び増やすことができる場合があります。ファイルシステム拡張に対する制限に達した場合に、fsckまたは-aオプションを指定したacfschkdskを実行すると、内部記憶域ビットマップが統合され、次のファイルシステム拡張が可能になります。

rootまたはasmadminグループのメンバーであるユーザーがこのコマンドを実行できます。オペレーティング・システム・グループの権限の詳細は、Oracle ASMの権限についてを参照してください。

次に、acfsutil sizeの使用例を示します。この例では、/acfsmounts/acfs1ファイルシステムのプライマリ・デバイス・ファイルのサイズを500MBずつ増やします。

例16-90 acfsutil sizeコマンドの使用方法

$ /sbin/acfsutil size +500M /acfsmounts/acfs1