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Oracle® Automatic Storage Management管理者ガイド
12cリリース1 (12.1)
B71290-10
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FORCEオプションを使用したディスク・グループのマウント

Oracle ASMには、一部のOracle ASMディスクがマウント時にディスク・グループで使用できない場合でも、標準冗長性モードまたは高冗長性モードでOracle ASMディスク・グループをマウントできるMOUNT FORCEオプションが、ALTER DISKGROUPにあります。FORCEオプションを使用しない場合、破損または欠落しているディスクが含まれるディスク・グループのマウントはデフォルトで失敗します。

MOUNT FORCEオプションは、ディスクが一時的に使用できず、機能停止の原因となった状況の修正中に、冗長性を低下させてディスク・グループをマウントする場合に役立ちます。

MOUNT FORCEオプションを使用して正常にマウントするには、Oracle ASMがディスク・グループの全ファイルのエクステントのコピーを1つ以上検出できる必要があります。この場合、Oracle ASMによりディスク・グループのマウントは成功しますが、冗長性が損われる可能性があります。

Oracle ASMがアクセスできないディスクは、オフライン・モードになります。Oracle ASMは、次にこれらのディスクがオフライン・モードになる時間の計測を開始します。ディスクのオフラインの期間が、DISK_REPAIR_TIMEディスク・グループ属性で設定したタイマーのしきい値を超えると、これらのディスクはディスク・グループから完全に削除されます。ディスクがオフライン状態になった後にオフラインのタイマーを変更するには、ALTER DISKGROUP OFFLINE文を使用します。DISK_REPAIR_TIMEディスク・グループ属性の設定の詳細は、Oracle ASMの高速ミラー再同期を参照してください。

注意:

Oracle ASMインスタンスは、指定の互換性に応じて異なる方法で不完全なディスク・グループをマウントします。ディスク・グループの互換性属性設定により使用可能になる機能を参照してください。

Oracle ASMクラスタ環境では、Oracle ASMインスタンスがディスク・グループをマウントする最初のインスタンスでない場合、MOUNT FORCE文の使用は失敗します。これは、ディスクが別のインスタンスからアクセスされたとしても、ローカルではアクセスできないためです。

すべてのディスクを使用できる場合、FORCEオプションを使用するとMOUNTコマンドは失敗します。このため、この機能は不必要かつ不適切に使用しないようにします。

次の例では、FORCEオプションを使用してdata1ディスク・グループのマウントを強制する方法を示します。

SQL> ALTER DISKGROUP data1 MOUNT FORCE;

関連項目:

ALTER DISKGROUP文およびFORCEオプションの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。