ディスク・グループの互換性属性の値を拡張する操作は、元に戻すことができません。ディスク・グループの互換性設定を拡張すると、値を以前の設定に戻すことができません。以前の値に戻すには、古い互換性属性設定で新しいディスク・グループを作成し、そのディスク・グループに含まれていたデータベース・ファイルを新しいディスク・グループにリストアする必要があります。
新しいディスク・グループを古い互換性属性設定に戻すと、Oracle ASMの最新機能は使用できなくなります。たとえば、ディスク・グループの互換性を11.2より前の値に戻した場合、Oracle ACFS機能は使用できません。
たとえば、ディスク・グループを以前の互換性設定に戻すには、次の手順を実行します。
Oracle ASM SPFILEがディスク・グループにある場合は、そのディスク・グループから移動します。
SQL*Plusを使用してOracle ASMインスタンスに接続します。
ファイルシステムにPFILEを作成します。
次に例を示します。
SQL> CREATE PFILE '$ORACLE_HOME/dbs/asmspfile.ora' FROM SPFILE;
OCRおよび投票ファイルがディスク・グループにある場合は、そのディスク・グループから移動します。
関連項目:
OCRおよび投票ファイルの管理の詳細は、『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。
保存が必要なファイルをすべてバックアップします。
データベース・ファイルをバックアップします。
Oracle ACFSファイルシステムがディスク・グループのOracle ADVMボリュームにマウントされる場合、ファイルシステムのオペレーティング・システム・ファイルをバックアップするか、ファイルシステムのマウント・ポイント以外の場所にコピーする必要があります。
SQL CREATE
DISKGROUP
を使用してディスク・グループ属性の設定に以前の値を指定し、新しいディスク・グループを作成します。
ディスク・グループの作成の詳細は、「CREATE DISKGROUP SQL文の使用」を参照してください。
ALTER
DATABASE
MOVE
DATAFILE
SQL文またはRecovery Manager (RMAN)のいずれかを使用して、新しく作成されたディスク・グループにデータベース・ファイルを移動またはリストアします。
ディスク・グループ間のデータファイルの移動の詳細は、「ALTER DATABASEを使用したディスク・グループ間のデータファイルの移動」を参照してください。
RMANを使用したデータベース・ファイルの移動の詳細は、「RMANを使用したOracle ASMディスク・グループ間でのデータファイルの移動」を参照してください。
関連項目:
ALTER
DATABASE
MOVE
DATAFILE
SQL文を使用してOracle ASMディスク・グループ間でデータファイルを移動する方法の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
ディスク・グループの互換性設定が拡張されたディスク・グループとその内容を削除するには、SQL DROP
DISKGROUP
INCLUDING
CONTENTS
を使用してそのディスク・グループを削除します。
このSQL文により、Oracle ACFSファイルシステムとその内容も削除されます。
ディスク・グループの削除の詳細は、「ディスク・グループの削除」を参照してください。