CREATE DISKGROUP
SQL文を使用してディスク・グループを作成できます。ディスク・グループを作成する場合、次の操作を実行します。
指定したディスク・グループ名では大文字と小文字は区別されず、内部的に保存される場合は常に大文字に変換されます。
注意:
引用符で囲む必要があるため、識別子をデータベース・オブジェクト名に使用することをお薦めしません。これらの引用符で囲んだ識別子は、SQL CREATE文では(CREATE
DISKGROUP
"1DATA
"など)名前として有効ですが、データベース・オブジェクトを管理する他のツールを使用する場合は名前として有効ではないことがあります。データベース・オブジェクトの名前付けの詳細は、『Oracle Database SQL言語リファレンス』を参照してください。
Oracle ASMでファイルをミラー化するには、冗長性レベルをNORMAL REDUNDANCY
(デフォルトでほとんどのファイル・タイプについて双方向ミラー化)またはHIGH REDUNDANCY
(すべてのファイルについて3方向ミラー化)と指定します。Oracle ASMによるミラー化が不要の場合は、EXTERNAL REDUNDANCY
を指定します。たとえば、ストレージ・アレイ保護機能を使用するには、EXTERNAL REDUNDANCY
を選択します。
ディスク・グループの作成後は、ディスク・グループの冗長性レベルを変更できません。冗長性レベルを変更するには、該当する冗長性を備えた別のディスク・グループを作成し、ファイルを新しいディスク・グループに移動します。
領域の均衡を保ち、ミラー化されたデータが均等に分散されるように、同じサイズの障害グループを作成することをお薦めします。
冗長性レベルの詳細は、「ミラー化、冗長性および障害グループ・オプション」を参照してください。
ディスク・グループに属するOracle ASMディスクとしてフォーマットするディスクを指定します。
ディスクは、検索文字列でオペレーティング・システム依存のワイルドカード文字を使用して指定できます。Oracle ASMでは、この文字列を使用してディスクが検索されます。NAME
句でディスクの名前を指定するか、システム生成の名前を使用できます。
必要に応じて、特定の障害グループに属するものとしてディスクを指定します。
障害グループの詳細は、「Oracle ASMの概要の理解」および「ミラー化、冗長性および障害グループ・オプション」を参照してください。
QUORUM
およびREGULAR
障害グループの詳細は、「Oracle ASMディスク・グループへのOracle Cluster Registryおよび投票ファイルの格納」を参照してください。
Oracle ASMでは、各ディスクのサイズはプログラムで決定されます。なんらかの理由によってこれが不可能である場合や、ディスク上で使用される領域量を制限する場合は、ディスクごとにSIZE
句を指定できます。Oracle ASMではディスク・グループ内のディスク用としてオペレーティング・システムとは無関係の名前が作成されるため、他のSQL文でこの名前を使用してディスクを参照できます。必要であれば、NAME
句を使用してディスク独自の名前を指定できます。ディスク名は、V$ASM_DISK
ビューで参照できます。
注意:
ディスクは複数のディスク・グループに属することはできません。
Oracle ASMインスタンスでは、新しく作成されたディスク・グループのディスクがアドレス指定可能であり、現在は別のディスク・グループのメンバーではないことが確認されます。FORCE
で削除されたディスクを追加する場合のみFORCE
を使用する必要があります。ディスクがNOFORCE
で削除される場合、NOFORCE
でディスクを追加できます。たとえば、ディスクに障害が発生し、そのディスクがディスク・グループから削除されたとします。このディスクを修復すると、ディスク・グループの一部ではなくなりますが、Oracle ASMでは引き続きそのディスクがディスク・グループのメンバーであると認識します。このディスクを新しいディスク・グループに含めるには、FORCE
フラグを使用する必要があります。さらに、ディスクをアドレス指定可能にして、元のディスク・グループがマウントされないようにします。このようにしないと、操作が失敗します。
注意:
FORCE
オプションを使用して、以前に使用したディスクをディスク・グループに追加する場合は注意してください。別のディスク・グループが使用できなくなることがあります。
CREATE DISKGROUP
文により、ディスク・グループは初めてマウントされ、サーバー・パラメータ・ファイルが使用されている場合はディスク・グループ名がASM_DISKGROUPS
初期化パラメータに追加されます。テキスト初期化パラメータ・ファイルが使用されており、インスタンスの起動時にディスク・グループを自動的にマウントする場合、Oracle ASMインスタンスを停止して再起動する前に、このディスク・グループ名をASM_DISKGROUPS
初期化パラメータに忘れずに追加する必要があります。Oracle ASMコンフィギュレーション・アシスタント(ASMCA)を使用して、ディスク・グループを作成することもできます。「ASMCAによるディスク・グループの管理」を参照してください。
関連項目:
『Oracle Database SQL言語リファレンス』のCREATE DISKGROUP
SQL文