目的
advmutil
mount
コマンドは、Oracle ACFSではないファイルシステムのOracle ADVMボリューム・デバイスをマウントします。
構文および説明
advmutil mount [/register] {drive_letter | dir} volume_device advmutil mount /all
表16-24に、Windowsのadvmutil
mount
コマンドで使用可能なオプションを示します。
表16-24 advmutil mountコマンドのオプション
オプション | 説明 |
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マウントするドライブ文字を指定します。 |
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マウント・ポイントのディレクトリ(ドライブ文字を含む)を指定します。 |
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Oracle ADVMボリューム・デバイスを指定します。 |
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このノードのすべてのOracle ACFSではないファイルシステムをマウントすることを指定します。 |
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必要に応じて、Windowsシステム・レジストリにOracle ADVMボリューム・デバイスとそのドライブ文字を登録します。Oracle ASMインスタンスおよびOracle ACFSの起動後に、登録されたすべてのドライブ文字およびOracle ADVMボリューム・シンボリック・リンクが作成されます。これにより、Oracle ACFSファイルシステムの場合と同様に、Windowsではファイルシステムの自動マウントが可能になります。 |
注意:
NTFSでOracle ADVMボリューム・デバイスをフォーマットするには、ドライブ文字にマウントする必要があります。フォーマット後、NTFSではOracle ADVMボリューム・デバイスをドライブ文字またはディレクトリのいずれにもマウントできます。
このコマンドを正常に実行するには、ローカルOracle ASMインスタンスが実行中で、このコマンドに必要なディスク・グループがそのOracle ASMインスタンスに作成され、マウントされており、ボリュームが有効であることが必要です。
Oracle ACFSのOracle ADVMボリューム・デバイスの登録の詳細は、「acfsutil registry」を参照します。
例
次の例は、Oracle ACFSではないファイルシステムをマウントする方法を示しています。
1つ目の例は、非Oracle ACFSのアクセスとして使用されるOracle ADVMボリューム・デバイスのドライブ文字を作成し、ボリュームをNTFSで使用できるようにフォーマットするのに使用できるようにする方法を示しています。
2つ目の例は、非Oracle ACFSのアクセスとして使用されるOracle ADVMボリューム・デバイスのドライブ文字を作成し、ボリュームをNTFSで使用できるようにフォーマットしてWindowsシステム・レジストリに保存するのに使用できるようにする方法を示しています。
3つ目の例は、システム・レジストリに保存されているすべてのOracle ADVMボリューム・デバイスのドライブ文字を作成し、ファイルシステムへのアクセスも可能にする方法を示しています。
例16-20 advmutil mountコマンドの使用方法
C:\> advmutil mount H: asm-volume1-123 C:\> advmutil mount H: asm-volume1-123 /register C:\> advmutil mount /all