目的
マウントされたディスク・グループおよびその情報をリストします。lsdg
では、デフォルトでV$ASM_DISKGROUP_STAT
に問い合せます。--discovery
フラグが指定されている場合、かわりにV$ASM_DISKGROUP
に問い合せます。また、出力には、ディスク・グループの現行のリバランス操作の通知も含まれます。ディスク・グループが指定されている場合、lsdg
からはそのディスク・グループに関する情報のみが戻されます。
構文および説明
lsdg [--suppressheader] [-g] [--discovery] [pattern]
表10-48に、lsdg
コマンドのオプションを示します。
表10-48 lsdgコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
(なし) |
表10-49のディスク・グループ属性を表示します。 |
|
-gフラグも指定されている場合、 |
|
|
|
列ヘッダーを非表示にします。 |
|
指定されたディスク・グループか、指定したパターンと一致するディスク・グループに関する情報のみを戻します。詳細は、「ワイルドカード文字」を参照してください。 |
表10-49に、各ディスク・グループの属性を示します。ディスク・グループのすべての属性を表示するには、V$ASM_DISKGROUP_STAT
またはV$ASM_DISKGROUP
ビューを使用します。
関連項目:
V$ASM_DISKGROUP
ビューに表示されるディスク・グループ情報の詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
表10-49 lsdgコマンド出力の属性の説明
属性名 | 説明 |
---|---|
State |
ディスク・グループの状態。値には、 |
タイプ |
ディスク・グループの冗長性( |
Rebal |
|
Sector |
セクタ・サイズ(バイト)。 |
Block |
ブロック・サイズ(バイト)。 |
AU |
割当て単位のサイズ(バイト)。 |
Total_MB |
ディスク・グループのサイズ(MB)。 |
Free_MB |
冗長性を考慮しない場合のディスク・グループの空き領域(MB)。 |
Req_mir_free_MB |
ディスク・グループで許容できる最悪の障害が発生した後、完全な冗長性をリストアするためにディスク・グループで使用可能にする必要のある領域の量。これは |
Usable_file_MB |
ミラー化のために調整され、新しいファイルに使用可能な空き領域の量。 |
Offline_disks |
ディスク・グループ内のオフライン・ディスクの数。オフライン・ディスクは、最後に削除されます。 |
Voting_files |
ディスク・グループに投票ファイルが含まれるかどうか( |
Name |
ディスク・グループ名。 |
例
次の例では、data
ディスク・グループの属性を表示します。
例10-58 ASMCMD lsdgコマンドの使用方法
ASMCMD [+] > lsdg data State Type Rebal Sector Block AU Total_MB Free_MB Req_mir_free_MB Usable_file_MB MOUNTED NORMAL N 512 4096 4194304 12288 8835 1117 3859 (continued) Offline_disks Voting_files Name 0 N DATA