管理者管理データベースをポリシー管理データベースに変換できます。
注意:
管理者管理データベースが権限の弱いユーザー用に構成されており、このデータベースをポリシー管理データベースに変換しようとする場合は、この権限の弱いユーザーにウォレットを(まだ存在しない場合)手動で追加し、Oracle Database用のWindowsサービスを作成できるようにする必要があります。
管理者管理データベースを変換するには、次の手順を実行します。
すべてのサービスとデータベースの現在の構成を確認します(間違いがあったためにリカバリが必要な場合、元の構成がどうであったかを確認できます)。
srvctl config database -db db_unique_name srvctl config service -db db_unique_name
ポリシー管理データベース用のサーバー・プールを作成します(これを実行するには、クラスタ管理者である必要があります)。
srvctl add srvpool -serverpool server_pool -min 0 -max n
前述のコマンドでは、0 (ゼロ)はサーバー・プールで希望するサーバーの最小数で、n
は最大数です。
次のようにOracle Enterprise ManagerまたはSRVCTLを使用して、データベースを停止します。
srvctl stop database -db db_unique_name
新しいサーバー・プールに存在するようにデータベースを変更します。
srvctl modify database -db db_unique_name -serverpool server_pool
次のように、サービス・ユーザーをウォレットに追加します。
crsctl add wallet -type OSUSER -user user_name -passwd
手順1のコマンドを繰り返してデータベースのステータスを確認し、データベースがポリシー管理になったことを確認します。
関連項目:
これらのコマンドの詳細は、「サーバー制御ユーティリティのリファレンス」を参照してください
次のように、前述の手順で行った変更を認識させるために、Oracle Enterprise Managerを構成します。
Oracle Enterprise Manager Cloud Controlに新しいデータベース・インスタンスを認識させるために、インスタンス名をdb_unique_name#
からdb_unique_name_#
に変更(シャープ記号(#)の前にアンダースコア(_)を追加)する必要があります。
dbs/database
ディレクトリ内のorapwd
ファイルの名前を変更します(または、orapwd
コマンドを実行して、新しいorapwd
ファイルを作成します)。
デフォルトのorapwd
ファイルには、orapwdORCL1
などのようにインスタンス名が付加されています。前述の手順で変更したインスタンス名に対応するように、ファイル名を変更する必要があります。たとえば、orapwdORCL1
をorapwdORCL_1
に変更するか、または新しいorapwd
ファイルを作成する必要があります。
ポリシー管理データベースを管理者管理データベースに直接変換することはできません。その場合は、srvctl remove database
コマンドおよびsrvctl remove service
コマンドでポリシー管理構成を削除してから、srvctl add database
コマンドおよびsrvctl add instance
コマンドで同じデータベースを管理者管理データベースとして登録します。データベースおよびインスタンスの登録後に、srvctl add service
コマンドを使用して、削除したサービスを元どおりに追加する必要があります。
関連項目:
これらのコマンドの詳細は、「SRVCTLのコマンド・リファレンス」を参照してください
管理者管理データベースのサービスは、引き続きPREFERRED
およびAVAILABLE
定義によって定義されます。ポリシー管理データベースの場合、サービスはデータベース・サーバー・プールに対して定義され、uniform(サーバー・プール内のすべてのインスタンスで実行)またはsingleton(サーバー・プール内の単一インスタンスでのみ実行)のいずれかになります。データベースの管理ポリシーを変更した場合、選択したデータベースの管理ポリシーに応じて、UNIFORMかSINGLETON、またはPREFERRED
/AVAILABLE
のいずれかになるように、データベース・サービスを再作成する必要があります。
関連項目:
サービスの管理の詳細は、「サービスのデプロイメント・オプション」を参照してください