アプリケーション・コンティニュイティをOracle RACデータベースで使用する前に、次の構成チェックリストを使用します:
サービス構成チェック:
データベース・サービス(アプリケーション・サービスとも呼ばれます)を使用してデータベースに接続します。デフォルトのデータベース・サービス(DB_NAME
またはDB_UNIQUE_NAME
)、Oracle SIDまたはクライアント接続用のインスタンス名は使用しないでください。
サービス用の適切な属性を有効化していることを確認します。
ソフトウェア構成チェック(データベースおよび中間層):
Oracle Database 12c以上を使用します。
JDBC Replayデータ・ソースとともに構成されたJDBC Universal Connection Pool (12.1)またはWebLogic Active GridLink (12.1.2以上)を使用するか、JDBC Replayデータ・ソースを独自のJDBC接続プールとともに使用します。
WebLogic Active GridLinkデータ・ソースまたはOracle JDBC Universal Connection PoolにFANおよびFCFを使用することをお薦めします。
関連項目:
簡易FANの詳細は、『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』を参照してください。
リソース要件をチェックし、中間層およびデータベース層に十分なCPUおよびメモリーがあることを確認します。
注意:
アプリケーション・コンティニュイティを使用すると、サーバー上では管理目的のために、クライアント上ではJavaガベージ・コレクションのために、CPU消費が少し増える可能性があります。リプレイ・ドライバは要求状態を保持する必要があるため、メモリー使用量の増加も予測されます。CPUおよびメモリーの使用量の個々の増加は、その都度異なります。プラットフォームが現行のIntelおよびSPARCプロセッサをサポートしている場合、データベース・サーバー上のCPUオーバーヘッドは減少することがあります。
アプリケーションの動作保証を行った後、リプレイを使用するユーザーに、可変を維持するための権限を付与します。
接続再試行と、この試行間の遅延を設定する接続文字列を使用します。JDBCを使用した接続プロパティの構成の例については、「一般的なデータベース・クライアント」を参照してください。
アプリケーション・コード・チェック(アプリケーション開発者に確認):
アプリケーションからデータベースへの接続の初期化に、オプションのコールバックが使用されるかどうかを判別します。Oracle WebLogic ServerまたはUniversal Connection Poolの使用時は、接続ラベリングが推奨されます。登録されている場合は、実行時およびリプレイでコールバックが実行されます。
アプリケーションがOracle JDBCの具象クラスを使用するかどうか判別します。その場合にOracle固有APIへのアクセスが必要とされるようなときは、この具象クラスを標準のJDBCまたはOracle JDBCインタフェースと置き換えることを計画します。
関連項目:
これらのインタフェースの詳細は、My Oracle Supportノート1364193.1 (https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=1364193.1
)を参照してください。
アプリケーションが可変関数コール(SYSDATE
、SYSTIMESTAMP
、SYS_GUID
)またはOracle順序を使用するかを決定します。その場合は、フェイルオーバー中に元の値を保持するようにアプリケーションを構成するのが適切であるかどうかを判別します。
アプリケーション内のコード・パスに対してリプレイを明示的に無効にする必要があるかどうかを判別します。
各要求に対してアプリケーションがOracle WebLogic ServerプールまたはUniversal Connection Poolから接続を流用してから返している場合、変更は不要です。
アプリケーションがOracleプールを使用し、要求間の接続を返さない場合は、接続をプールに返すように設定するプロパティがあるかどうかを確認します。設定するプロパティがない場合、またはアプリケーション固有の接続プールを使用中の場合は、beginRequest
およびendRequest
の境界を追加できます。
関連項目:
Oracle Database開発ガイド
『Oracle Database概要』
『Oracle Database JDBC開発者ガイド』
この項には次のトピックが含まれます: