指定したオブジェクト(クラスタ・データベース、データベース・インスタンス、Oracle ASMインスタンスまたはサービス)を無効化します。メンテナンス用にオブジェクトを停止する必要がある場合は、srvctl disable
コマンドを使用します。無効にされたオブジェクトは、自動的には再起動しません。
disable
コマンドを実行すると、オブジェクトは無効化され、Oracle Clusterwareでの自動起動、フェイルオーバーまたは再起動は実行できなくなります。また、先にオブジェクトを再度有効化してからでなければ、無効化されたオブジェクト上でsrvctl start
コマンドを実行することはできません。-instance
instance_name
または-node
node_name
を指定すると、指定したインスタンスまたはノードのオブジェクトのみが無効になります。
-instance
instance_name
も-node
node_name
も指定しない場合は、クラスタのすべてのノードで、指定したオブジェクトがグローバルに無効化され、ノードごとの無効化の設定も破棄されます。グローバルに無効にするオブジェクトは、今後クラスタに追加するノードでも無効になります。
オブジェクトをグローバルに無効化することは、クラスタ内のノードごとにオブジェクトを個別に無効化することとは異なります。たとえば、クラスタ内のいくつかのノードでデータベースを個別に無効化した場合、srvctl start database
コマンドを実行すると、データベースが有効化されているノードでのみデータベースが起動されます。一方、データベースをグローバルに無効化した場合は、クラスタ全体でデータベースが無効化されているため、srvctl start database
コマンドは拒否されます。
表A-31 srvctl disableのサマリー
コマンド | 説明 |
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クラスタ検証ユーティリティの無効化 |
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クラスタ・データベースの無効化 |
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指定したいくつかのノード上のディスク・グループの無効化 |
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Oracle ACFSボリュームの無効化 |
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GNSの無効化 |
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指定したいくつかのノードでのHAVIPリソースの実行の禁止 |
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インスタンスの無効化 |
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リスナーの無効化 |
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管理データベースの無効化 |
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管理リスナーの無効化 |
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ノード・アプリケーションおよびGSDの無効化 |
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OC4Jインスタンスの無効化 |
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Oracle Notification Serviceデーモンの無効化 |
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SCAN VIPの無効化 |
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SCANリスナーの無効化 |
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サービスの無効化 |
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VIPの無効化 |
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ボリュームの無効化 |