データベース・リプレイを使用すると、本番システムのワークロードを取得して、それを元のワークロードとまったく同じタイミング、同時実行性およびトランザクション特性に従ってテスト・システムでリプレイできます。これによって、本番システムに影響を与えずに、システム変更の影響をテストできます。
データベース・リプレイでは、Oracle Database 10gリリース2以上のリリースが実行されているシステムでのワークロードの取得がサポートされています。Oracle Database 10g リリース2が実行されているシステムでワークロードを取得するには、データベースのバージョンは10.2.0.4以上である必要があります。ワークロードのリプレイは、Oracle Database 11g リリース1以上のリリースが実行されているシステムでのみサポートされています。
注意:
Oracle9i データーベース、または旧バージョンのOracle Database 10g を実行しているシステムでワークロード取得機能を使用する場合は、My Oracle SupportのNote ID 560977.1で必要なパッチを確認するか、Oracleサポート・サービスに詳細をお問い合せください。
データベース・リプレイを使用してシステム変更の影響を分析する場合は、図9-1に示す手順を実行します。
本番システムで、ワークロードを取得ファイルに取得します。詳細は、「ワークロードの取得」を参照してください。
取得ファイルをテスト・システムにコピーして事前処理します。詳細は、「ワークロードの事前処理」を参照してください。
テスト・システムで、事前処理済のファイルをリプレイします。詳細は、「ワークロードのリプレイ」を参照してください。
データベース・リプレイで生成されたレポートを使用して、ワークロードの取得およびワークロードのリプレイの両方を詳細に分析します。詳細は、「分析およびレポート」を参照してください。