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Oracle® Real Application Clustersインストレーション・ガイド
12c リリース1 (12.1) for Microsoft Windows
B72964-07
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4 Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

Oracle Database 12cリリース1 (12.1)およびOracle Real Application Clusters (Oracle RAC)ソフトウェアをインストールした後、インストール後の作業を完了する必要があります。

注意:

この章では、基本的な構成についてのみ説明します。参照:
  • より高度な構成およびチューニング情報については、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』および製品の管理者ガイドとチューニング・ガイドを参照してください。

  • インストール後の構成情報の詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Microsoft Windows』を参照してください。

4.1 インストール後に必要な作業

インストールが完了したら、次の作業を実行します。

4.1.1 新しいソフトウェアにパッチが必要かどうかの判別

インストール時に、ソフトウェアのダウンロード・オプションを選択しなかった場合は、Oracle RACをインストールした後でシステムに必要なパッチがあるかどうかを確認してください。

  • ご使用のシステムにパッチが必要かどうかを判別するには、Oracle DatabaseのReadmeおよびOracle Databaseリリース・ノートfor Microsoft Windowsを参照してください。

4.1.2 Windowsファイアウォールの例外の構成

Oracle RACクラスタの1つ以上のノードでWindowsファイアウォール機能が有効になっている場合、Oracle RACアプリケーションおよびポートの例外を作成する必要があります。

クラスタの1つ以上のノードでWindowsファイアウォール機能を有効にすると、受信する接続に対して事実上すべてのTCPネットワーク・ポートがブロックされます。その結果、TCPポートで受信する接続をリスニングするOracle製品はいずれの接続要求も受信しなくなり、接続要求を行っているクライアントはエラーをレポートします。
  • Oracle Grid Infrastructureのインストールの一環としてWindowsファイアウォールの例外を構成していない場合は、その詳細についてOracle Grid Infrastructureインストレーション・ガイドの手順を確認してください。

4.1.3 Microsoft Transaction ServerのOraMTSサービスの作成

Oracle Services for Microsoft Transaction Server(OraMTS)を使用すると、Microsoftアプリケーションで調整されるトランザクション内で、リソース・マネージャとしてOracle Databaseを使用できます。

OraMTSは、Microsoft分散トランザクション・コーディネータ(MSDTC)に対するOracle Databaseのプロキシとして機能します。この結果、OraMTSによってクライアント側の接続プールが提供され、Oracleを利用するクライアント・コンポーネントを昇格可能なトランザクションおよび分散トランザクションに使用できるようになります。また、サービス自体がWindowsで実行される場合、OraMTSは、任意のオペレーティング・システム上で実行されているOracle Databaseと連携して動作できます。

Oracle Database 12cより前のリリースでは、OraMTSはソフトウェアのみのインストールの一部として作成されました。Oracle Database 12c以上では、構成ツールを使用してこのサービスを作成する必要があります。

Oracle RACのソフトウェアのみのインストールを実行した後またはノードを既存のクラスタに追加した後でOraMTSサービスを作成するには、次の手順を実行します。

  1. コマンド・ウィンドウを開きます。
  2. ディレクトリを%ORACLE_HOME%\binに変更します。
  3. OraMTSCtlユーティリティを実行してOraMTSサービスを作成します(ここで、host_nameはサービスが作成されるノードのリストです)。
    C:\..bin> oramtsctl.exe -new -host host_name

関連項目:

OraMTSの詳細は、Oracle Services for Microsoft Transaction Server開発者ガイドfor Microsoft Windowsを参照してください。

4.1.4 Oracle製品の構成

多くのOracle製品およびオプションは、初めて使用する前に構成する必要があります。

個々のOracle Database 12cリリース1 (12.1)の製品またはオプションを使用する前に、製品のドキュメント・ライブラリ(http://docs.oracle.com)で適切なマニュアルを参照してください。

インストール後の様々な製品および機能の構成の詳細は、次のトピックを参照してください。

4.1.4.1 Oracle Database Vaultの構成

Oracle RACソフトウェアをインストールする際、Oracle Universal Installer (OUI)によって、デフォルトでOracle Database Vaultがインストールされますが、追加の構成手順が必要になります。

  1. Oracle RACデータベースにOracle Database Vaultを登録します。
  2. Database Vault所有者ユーザーおよび、オプションでDatabase Vaultアカウント・マネージャの管理ユーザー・アカウントを作成します。

4.1.4.2 Oracle Label Securityの構成

インストールした後、使用する前にデータベース内でOracle Label Securityを構成する必要があります。

Oracle Label Securityを構成するには、Oracle Internet Directoryの統合を使用する方法と使用しない方法の2種類があります。

表4-1 Oracle Label Securityの構成オプションおよび要件

構成 要件

Oracle Internet Directoryの統合を使用する

Oracle Internet Directoryの統合を使用してOracle Label Securityを構成するには、環境にOracle Internet Directoryをインストールし、ディレクトリにOracleデータベースを登録する必要があります。

Oracle Internet Directoryの統合を使用しない

Oracle Internet Directoryの統合を使用せずにOracle Label Security (OLS)を構成した場合、後でOracle Internet Directoryを使用するように構成することはできません。使用しているデータベースでOracle Internet Directoryを使用して、後でOracle Label Securityを構成するには、データベースからOLSオプションを削除してから、Oracle Internet Directoryの統合オプションを使用してOLSを構成する必要があります。

  • Oracle Label Securityの構成の詳細は、Oracle Label Security管理者ガイドを参照してください。

4.1.4.3 Oracle Database Extensions for .NETのOraClrAgntサービスの構成

Oracle Database Extentions (ODE) for .NETが正常に動作するかどうかは、Windowsサービスに依存します。このサービスはOraClrAgntサービスと呼ばれます。

Oracle Database 12cより前のOracle Databaseバージョンでは、このCLRサービスはインストーラによって自動的に作成されていました。
  • インストール後、OracleClrCtl.exeユーティリティを使用してOraClrAgntサービスを作成、起動、停止および削除します。
    OraClrCtl.exeユーティリティを使用してサービスを作成する場合、新しいサービスはOracleHomenameClrAgentという名前で作成されます(ここで、Homenameの部分には、Oracleホームの名前が入ります)。OraClrAgntサービスは、Oracle Databaseのインストール時に指定したOracleホーム・ユーザー・アカウントを使用して、このツールによって構成されます。
  • OraClrCtl.exeツールの使用およびOraClrAgntサービスのインストールと構成の詳細は、Oracle Database Extensions for .NET開発者ガイドfor Microsoft Windowsを参照してください。

4.1.4.4 Oracle XML DBの構成

Oracle XML DBはOracle Databaseインストールの必須コンポーネントです。ただし、Oracle XML DB用にFTPとHTTPのポートを手動で構成する必要があります。

  • Oracle XML DBに対するFTPおよびHTTPプロトコルの構成の詳細は、Oracle XML DB開発者ガイドを参照してください。

4.1.5 すべてのPL/SQLモジュールの再コンパイル

utlrp.sqlスクリプトは、パッケージ、プロシージャ、タイプなど、無効な状態にあるすべてのPL/SQLモジュールを再コンパイルします。このスクリプトは、データベースを新規作成またはアップグレードした直後に実行し、後回しにはしないでください。

  1. (オプション)Oracleユーザー環境変数の設定の説明に従って、Oracleインストール・ユーザー環境の設定を完了します。
  2. 管理者ユーザーまたはOracleホーム・ユーザーとしてログインします。
  3. 次のコマンドを実行して、SQL*Plusを起動します。
    1. 「スタート」をクリックします。
    2. 「プログラム」(または「すべてのプログラム」)を選択します。
    3. Oracle - HOME_NAME」を選択します。
    4. 「アプリケーション開発」を選択します。
    5. SQL*Plusを選択します。
  4. SYSDBAユーザーとしてデータベースにログインします。
  5. utlrp.sqlスクリプトを実行します。Oracle_homeはOracleホームのパスです。
    SQL> @Oracle_home\rdbms\admin\utlrp.sql

4.1.6 外部表、共有ファイルまたはディレクトリ・オブジェクトの記憶域の構成

ご使用のOracle RACデータベースがデータベースの外部にあるファイルを使用する場合、外部ファイルはすべてのノードからアクセス可能な共有記憶域に格納されている必要があります。

  • ファイルのアクセスには、各ノードで同じマウント・ポイントを使用する必要があります。
    使用可能な共有ファイル・システムには、Database File System (DBFS)、Oracle ASM Cluster File System (Oracle ACFS)またはDirect NFSクライアントを使用したサポートされているネットワーク・ファイル・システム(NFS)が含まれます。
  • データベース外のファイルの書込みと読取りに使用されるデータベース・ディレクトリ・オブジェクトは、共有記憶域の場所を指している必要があります。
  • 各ノードは、同じ共有記憶域の場所の同じマウント・ポイントを使用する必要があります。
    例として、マウント・ポイントC:\app\acfsmounts\dpumpへのDPUMPという名前のディレクトリ・オブジェクトが各ノードにあるとし、これがOracle ACFS共有記憶域にアクセスします。

注意:

外部ファイルまたは外部表の一部として指定されたディレクトリ・オブジェクトの内容に、各ノードで一貫性があるかどうかを確認するためのチェックはありません。予測できない結果を回避するには、同一のファイルがすべてのノードからアクセスされていること、または同一のファイルがすべてのノードで使用されていることを確認してください。

4.2 インストール後の推奨作業

Oracle RACのインストールが完了したら、次の作業を行うことをお薦めします。

4.2.1 インストール後のCVUのクラスタ・ヘルス・チェックの使用について

Oracle ClusterwareおよびOracle Databaseインストールをチェックして、必須要件およびベスト・プラクティス・ガイドラインへの適合性を調べたり正しく動作していることを確認するには、CVUのhealthcheckコマンドを使用できます。

構文

cluvfy comp healthcheck [-collect {cluster|database}] [-db db_unique_name]
[-bestpractice|-mandatory] [-deviations] [-html] [-save [-savedir directory_path]

オプション

オプション 説明
-collect [cluster | database]

このオプションを使用して、Oracle Clusterware (クラスタ)またはOracle Database (データベース)のチェックを実行することを指定します。healthcheckコマンドでcollectフラグを使用しない場合は、cluvfy comp healthcheckではOracle ClusterwareおよびOracle Databaseの両方に対するチェックが実行されます。

-db db_unique_name

このフラグを使用して、-dbオプションの後に入力した一意のデータベース名に対するチェックを指定します。

CVUでは、JDBCを使用してCVUSYSユーザーとしてデータベースに接続し、様々なデータベース・パラメータが検証されます。このため、-dbオプションで指定したデータベースに対してチェックを実行する場合は、最初にそのデータベースでCVUSYSユーザーを作成し、このユーザーにCVU固有のロールであるCVUSAPPを付与する必要があります。CVUSAPPの役割のメンバーに、システム表に対するSELECT権限を付与する必要もあります。このユーザーを簡単に作成できるように、SQLスクリプトcvusys.sqlCVU_home\cv\adminディレクトリに含まれています。このSQLスクリプトを使用して、CVUにより検証するすべてのデータベースでCVUSYSユーザーを作成します。

-dbオプションを使用し、一意のデータベース名を指定しない場合、CVUではクラスタのすべてのOracle Databaseが検出されます。これらのデータベースでベスト・プラクティス・チェックを実行する場合は、各データベースでCVUSYSユーザーを作成し、ベスト・プラクティス・チェックを実行するために必要なCVUSAPPロールとSELECT権限をこのユーザーに付与する必要があります。

[-bestpractice | -mandatory] [-deviations]
  • ベスト・プラクティスのチェックを指定するには、-bestpracticeオプションを使用します

  • 必須のチェックを指定するには、-mandatoryオプションを使用します

  • ベスト・プラクティスの推奨事項または必須要件からの差異のみを確認することを指定するには、-deviationsオプションを追加します。

  • -bestpracticeまたは-mandatoryのいずれも指定しない場合は、ベスト・プラクティスと必須要件の両方が表示されます。

-bestpracticeまたは-mandatoryのいずれかのオプションを指定できますが、両方のオプションを指定することはできません。

-html

-htmlオプションを使用すると、詳細レポートがHTML形式で生成されます。

-htmlオプションを指定し、CVUで認識されるブラウザがシステムで使用可能な場合は、チェックの完了時にブラウザが起動されてレポートがブラウザに表示されます。

-htmlオプションを指定しない場合、詳細レポートはテキスト・ファイルで生成されます。

-save [-savedir dir_path]

検証レポート(cvuchecdkreport_timestamp.txtおよびcvucheckreport_timestamp.htm、(ここで、timestampは検証レポートの日時))を保存するには、-saveまたは-save -savedirオプションを使用します。

-saveオプションを単独で使用すると、レポートはパスCVU_home\cv\reportに保存されます(ここで、CVU_homeはCVU実行可能ファイルの場所です)。

-save -savedirオプションを使用し、CVUレポートを保存するパスを入力すると、指定したパスにCVUレポートが保存されます。

例4-1 ソフトウェア・インストール後のクラスタ・ヘルス・チェックの実行

Oracle Grid Infrastructureクラスタのヘルス・チェックを実行して、ベスト・プラクティスからの逸脱をチェックし、結果をHTML形式で表示するには、次のコマンドを使用します。

C:\> cd \app\oracle\product\12.1.0\dbhome_1\bin
C:\..bin> cluvfy comp healthcheck -html

例4-2 Oracle RACデータベースに対するヘルス・チェックの実行

Oracle RACクラスタのヘルス・チェックを実行して、ベスト・プラクティスの推奨および必須要件をチェックし、結果をHTML形式で表示するには、次のコマンドを使用します。

C:\> cd app\12.1.0\grid\bin
C:\..bin> cluvfy comp healthcheck -html

4.2.2 Oracleユーザー環境変数の設定

Windowsオペレーティング・システムでOracle Databaseを実行する場合は、他のプラットフォームとは異なり、ORACLE_HOMEを固定環境変数として設定しないでください。これは、Oracleソフトウェアにより実行時に実行可能ファイルの場所が決定されるためです。

WindowsでOracle実行可能プログラム(たとえば、sqlplus.exe)を起動する場合、ORACLE_HOMEORACLE_BASEおよびORACLE_SID変数は、PATH環境変数および実行可能プログラムの場所(そのプログラムが存在するOracleホーム)によって決まります。SQL*Plusを使用して異なるデータベースまたはOracle ASMインスタンスを管理する場合は、Windowsの「スタート」ボタンをクリックし、管理するインスタンスの正しいOracleホームを選択して、SQL*Plusユーティリティを選択します。

Oracle Universal Installer (OUI)を使用して特定のOracleホームをデフォルトのOracleホームに指定し、そのOracleホームを指すようにPATH環境変数を更新できます。デフォルトのOracleホームを変更する方法の詳細は、Windowsでの複数のOracleホーム・ディレクトリを参照してください。

4.2.3 その他のユーザー・アカウントの設定

データベースを管理する追加のユーザー・アカウントを設定できます。

  • その他のオプション・ユーザー・アカウントの設定の詳細は、Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft WindowsおよびOracle Databaseセキュリティ・ガイドを参照してください。

4.2.4 Oracle Administration Assistant for Windowsの構成

Oracle Administration Assistant for Windowsの実行には、Microsoft管理コンソールおよびHTML Help 1.2以上が必要です。

  • Microsoft管理コンソール(MMC)バージョン3.0以上を使用していることを確認します。
    MMCバージョン3.0は、Windows Server 2008以上で提供されています。入手可能な最新バージョンのMMCを使用することをお薦めします。
  • HTML Help 1.2以上を使用していることを確認します。

関連項目:

  • 『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windows』

  • Microsoftのドキュメント(http://www.microsoft.com/)

4.3 Oracleホーム・ユーザーの構成

特定の状況において、Oracleホーム・ユーザーに対して追加の構成手順を実行することが必要になる場合があります。

Oracleホーム・ユーザーに対して実行することが必要になる可能性がある追加の構成手順には、次のものが含まれます。
  • Oracleホーム・ユーザーに対するOCRウォレットの作成

  • Oracleホーム・ユーザーのパスワードの変更

  • これらのタスクの実行の詳細は、Oracle Databaseプラットフォーム・ガイドfor Microsoft Windowsを参照してください。

4.4 Oracle RACのためのOracle Configuration Managerのインストール後の構成

Oracle Configuration Managerをインストールした場合、スクリプトを実行して、データベース構成収集を行うデータベース・アカウントを作成する必要があります。

このデータベース・アカウントは、接続モードと切断モードの両方で作成する必要があります。データベース・アカウントには、構成情報を収集するPL/SQLプロシージャが格納され、そのアカウントが、収集を行うデータベース管理システム(DBMS)・ジョブの所有者になります。アカウントの設定後、ログイン権限は不要になるため、アカウントはロックされます。
  • スクリプトinstallCCRSQL.exeを実行します。

    スクリプトinstallCCRSQL.exeにより、Oracle Configuration Managerユーザーが作成され、PL/SQLプロシージャがORACLE_SID環境変数で定義されたデータベースにロードされます。Oracle RACの場合、データベース・スクリプトを実行する必要があるのは、インストールを行ったローカル・インスタンスなど、1つのインスタンスに対してのみです。ただし、Oracle Configuration Managerはすべてのインスタンス・ホームにインストールする必要があります。

    コマンドラインで-sオプションを使用して、データベースSIDを指定することもできます。次の例では、SIDをorclに指定しています。

    %ORACLE_HOME%/ccr/admin/scripts/installCCRSQL.exe collectconfig -s orcl

    デフォルトでは、データベースへの接続にOS認証(/as sysdba)を使用します。異なるSYSDBAユーザーおよびパスワードを指定するには、次のオプションを使用します。

    -r SYSDBA-USERSYSDBAユーザーのログイン名

    -p SYSDBA-PASSWORDSYSDBAユーザーのパスワード

    注意:

    • (-pパラメータで)パスワードを指定しないでユーザー名を指定すると、パスワードの入力を求められます。

    • ユーザー名を指定しないでパスワードのみ指定すると、デフォルトでユーザーSYSが使用されます。

関連項目:

詳細は、『Oracle Configuration Managerインストレーションおよび管理ガイド』を参照してください。

4.5 インストール後のデータベース・オプションの有効化および無効化

Oracle Databaseをインストールすると、一部のオプションが有効化され、その他のオプションは無効になっています。有効化されたOracle Databaseのオプションは、SQL*Plusを使用してV$OPTIONビューを問い合せることで表示できます。

関連項目:

『Oracle Database管理者ガイド』

Oracleホームの特定のデータベース機能を有効または無効にする必要がある場合は、choptツールを使用します。choptツールはコマンドライン・ユーティリティで、ORACLE_HOME\binディレクトリにあります。choptの構文は次のとおりです。

chopt [ enable | disable] db_option

db_optionに使用可能な値を次の表に示します。

表4-2 choptツール・コマンドのデータベース・オプション

説明

oaa

Oracle Advanced Analytics

olap

Oracle OLAP

partitioning

Oracle Partitioning

rat

Oracle Real Application Testing

ode_net

.NET用のOracle Databaseの拡張機能

例4-3 choptツールの実行

Oracleバイナリ・ファイルでOracle Data MiningのRDBMSファイル・オプションを有効にする手順は、次のとおりです。
  1. データベースをsrvctlまたはSQL*Plusで停止します。

    srvctl stop database -d myDb
  2. コントロール パネルの「サービス」プログラムを使用して、データベース・サービスOracleServiceSIDを停止します。

  3. 次のコマンドを実行します。

    cd ORACLE_HOME/bin
    chopt enable dm
  4. コントロール パネルの「サービス」プログラムを使用して、データベース・サービスOracleServiceSIDを開始します。

  5. データベースを起動します。

    srvctl start database -d myDb