この章では、Web Feature Serviceエンジンについて、クライアントとの関係およびデータベース・サーバーとの関係も含めて説明します。WFSはJava Webアプリケーションとして実装され、WebLogic 12.1.3以降でデプロイできます。必要なJavaバージョンはJDK 1.8以降です。
WFSにはメタデータ層があります。この層では、WFSリクエストへの応答で必要とされるメタデータがデータベースに格納されます。メタデータには空間列が含まれており、Oracle Spatial and Graphインタフェースを使用して空間列の問合せおよび処理が可能です。メタデータには、フィーチャの非空間属性と空間属性の関連付け、およびWeb Feature Serviceからクライアントに提供されるサービスも格納されます。
図15-1に、WFSのアーキテクチャを示します。
次に、図15-1について説明します。
WFSは、中間層の一部であり、フィーチャ・キャッシュを含みます。
WFSでは、SOAP/XML形式のWFSリクエストおよびレスポンスを使用して、Webサービス・クライアントと通信できます。
WFSでは、データベースに対するJDBCコールを介して空間データおよびメタデータへのアクセスが実行されます。
データベースには、WFSのメタデータとデータ、および管理操作用のPL/SQLパッケージとともにOracle Spatial and Graphが含まれます(「SDO_WFS_PROCESSパッケージ(WFSの処理)」および「SDO_WFS_LOCKパッケージ(WFS)」を参照)。
ユーザー識別子およびユーザー・ラベルはLDAPで管理されます。LDAPは中間層と連携して認証を実行します。