例4-3 SQLコマンドの入力
この例では、SQLコマンドを入力して実行し、各従業員の従業員番号、名前、職種および給与をEMP_DETAILS_VIEWビューに表示します。
話し言葉に、単語を組み合せて文にする方法を規定する構文規則があるように、SQL*Plusにも、単語を組み合せてコマンドにする方法を規定する構文規則があります。 このようなコマンドをSQL*Plusで実行するには、それらの規則に従う必要があります。
SQLコマンドは、個々の単語の途中で改行しないかぎり、任意の位置で複数行に分割できます。そのため、「**INTERNAL XREF ERROR**」で入力した問合せは、次に示すように3行で入力できます。
SELECT EMPLOYEE_ID, LAST_NAME, JOB_ID FROM EMP_DETAILS_VIEW WHERE SALARY>12000;
このマニュアルでは、ほとんどのSQLコマンドが句に分割されており、1つの句が1行になっています。たとえば、「**INTERNAL XREF ERROR**」では、SELECT句とFROM句が個別の行に配置されています。多くの場合、これが最も見やすい方法ですが、コマンドを自分にとって最も読みやすくするためには、どのように行を分割してもかまいません。
SQLコマンドは、次に示す3つの方法のいずれかによって終了できます。
セミコロン(;)を入力する
1行にスラッシュ(/)のみを1つ入力する
空白行を入力する
セミコロン(;)は、コマンドを実行することをSQL*Plusに通知するために使用します。「**INTERNAL XREF ERROR**」に示すように、コマンドの最終行の末尾にセミコロンを入力して、[Return]を押すか「実行」をクリックします。SQL*Plusによって、コマンドが処理され、SQLバッファに格納されます。詳細は、「SQLバッファ」を参照してください。セミコロンを入力する前に誤って[Return]を押した場合は、コマンドの次の行の入力を促す行番号がSQL*Plusプロンプトに表示されます。コマンドを実行するには、セミコロンを入力して、再度[Return]を押すか「実行」をクリックします。
スラッシュ(/)のみの行を使用しても、SQL*Plusにコマンドの実行を指示できます。コマンドの最終行の末尾で[Return]を押します。SQL*Plusプロンプトに次の行の行番号が表示されます。スラッシュを入力し、再度[Return]を押すか「実行」をクリックします。SQL*Plusで、コマンドが実行され、バッファに格納されます。
SQL文またはスクリプト内に空白行を使用すると、コマンド入力の終了後、SQL*Plusでそのコマンドの実行が待機されます。コマンドの最終行の末尾で[Return]を押します。SQL*Plusプロンプトに次の行の行番号が表示されます。
注意:
SET SQLBLANKLINESコマンドを使用して、SQL文内での空白行の表示形式および動作を変更できます。空白行の動作の変更方法の詳細は、「SET」コマンドを参照してください。
このようにコマンドを実行するには、再度[Return]を押して、SQL*Plusのコマンド・プロンプトを表示します。コマンドは、実行されないままSQLバッファに格納されます。詳細は、「SQLバッファ」を参照してください。引き続き別のSQLコマンドを入力すると、バッファ内にある前のコマンドは上書きされます。