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Oracle® Business Intelligence Applicationsインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.8.1)
E56352-01
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3 Oracle BI Applicationsのインストールと設定

この章では、Oracle BI Applicationsをインストールおよび設定するための手順について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

3.1 ハードウェア要件

Oracle BI Applicationsのハードウェア要件は、次のとおりです。

Oracle BI EEとOracle Data Integratorのハードウェア要件の詳細は、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページ(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html)のシステム要件とサポートされるプラットフォームに関する説明を参照してください。

3.2 Oracle BI Applicationsをインストールするための前提条件

この項では、Oracle BI Applicationsをインストールする前にインストールする必要があるコンポーネントについて説明します。


注意:

Oracle BI Applicationsのこのリリースでサポートされる、前提条件となる製品の具体的なバージョンについては、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページ(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html)のシステム要件とサポートされるプラットフォームに関する説明を参照してください。



注意:

Oracle Business Intelligence 11gのインストーラを実行するときに、「ソフトウェアのみインストール」または「エンタープライズ・インストール」・オプションを選択できます。「ソフトウェアのみインストール」オプションを選択した場合、Oracle BI EEのインストーラを実行する前に、WebLogic Server 10.3.6をインストールする必要があります。「エンタープライズ・インストール」・オプションを選択した場合、WebLogic Server 10.3.5が自動的にインストールされます。Oracle Business Intelligence Enterprise Editionをインストールした後、WebLogic Server 10.3.6へのアップグレードを実行する必要があります。


この項の内容は次のとおりです。

3.2.1 JDKまたはJRockitのインストール

Oracle BI Applicationsをインストールする場合に実行するBusiness Analytics Applications Suiteのインストーラには、JDKバージョン1.6.0_35以降またはJRockitバージョン6u37 R28.2.5以降が必要です。

また、Oracle BI EE、WebLogic ServerおよびOracle Data Integratorにも、JDKとJRockitが必要です。サポートされるバージョンについては、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページ(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html)のシステム要件とサポートされるプラットフォームに関する説明を参照してください。インストールするJDKまたはJRockitのバージョンが、すべての製品の要件を満たしていることを確認してください。

注意: 64ビット・マシンへのインストールを実行する場合は、JDKまたはJRockitの64ビット・バージョンを使用する必要があります。Windowsの場合、インストーラと同じドライブ上にJDKを配置する必要があります。

3.2.2 Oracle WebLogic Serverのインストール

Oracle BI Applicationsには、WebLogic Server 11gリリース1 (10.3.6)が必要です。

「ソフトウェアのみインストール」オプションを使用してOracle Business Intelligence Enterprise Edition (Oracle BI EE)をインストールすることを選択した場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の手順に従って、WebLogic Server 10.3.6をインストールする必要があります。

「エンタープライズ・インストール」・オプションを使用してOracle BI EEをインストールすることを選択した場合、WebLogic Server 10.3.5が自動的にインストールされるため、この手順を実行する必要はありません。ただし、Oracle BI Applicationsのインストールが完了した後、WebLogic Server 10.3.6へのアップグレードを実行する必要があります。WebLogic Serverをアップグレードする手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』を参照してください。

3.2.3 Fusion Middleware RCUの実行

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionをインストールする前に、Fusion Middlewareのリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行して、必要なスキーマを作成する必要があります。RCUの「コンポーネントの選択」画面で、次のスキーマをインストールするためのオプションを選択します。

  • Metadata Services (「AS共通スキーマ」の下に表示されます)

    Metadata Servicesスキーマの所有者名とパスワードをメモします。これらの値は、configApps.batまたはconfigApps.shファイルを実行してOracle BI Applicationsを設定するときに必要です。

  • 「Business Intelligenceプラットフォーム」 (「Oracle Business Intelligence」の下に表示されます)


注意:

Oracle Data Integratorスキーマをインストールする場合は、このオプションを選択しないでください。Oracle BI Applications固有のODIスキーマは、Business Analytics Applications SuiteのRCUを実行したときにインストールされます。


Fusion MiddlewareのRCUを実行する手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

3.2.4 Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gのインストール

Oracle BI Applicationsには、WebLogic Server 10.3.6上にデプロイされたOracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gのインストールが必要です。WebLogic Server 10.3.5はサポートされていません。

Oracle Business Intelligence 11gのインストーラを実行するときに、「ソフトウェアのみインストール」または「エンタープライズ・インストール」・オプションを選択できます。「ソフトウェアのみインストール」オプションを選択した場合、Oracle BI EEのインストーラを実行する前に、WebLogic Server 10.3.6をインストールする必要があります。「エンタープライズ・インストール」・オプションを選択した場合、WebLogic Server 10.3.5が自動的にインストールされます。Oracle BI Applicationsのインストールが完了した後、WebLogic Server 10.3.6へのアップグレードを実行する必要があります。

WebLogic Serverをインストールする手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。

Oracle BI EEをインストールする手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

次の点に注意してください。

  • Oracle BI EEは、WebLogic上にデプロイする必要があります。WebsphereはOracle BI Applicationsではサポートされていません。

  • Business Analytics Applications Suiteのインストーラを実行する前に、BIドメインを拡張またはスケールアウトしないようにする必要があります。

  • 「簡易インストール」・モードを使用したOracle BI EEのインストールはサポートされていません。

  • Oracle BI Applicationsでは、Windows 32ビットおよびLinux 32ビットへのOracle BI EEのインストールはサポートされていません。

  • 「エンタープライズ・インストール」・モードでOracle BI EEをインストールする場合、「コンポーネントの構成」画面で、Oracle BI Applications 11.1.1.8.1に対して、次の4つのオプションを選択する必要があります。

    • Oracle Business Intelligence Enterprise Edition

    • Business Intelligence Publisher

    • Real-Time Decisions

    • Essbase Suite

3.2.5 Oracle Business Intelligenceの構成

config.batまたはconfig.shファイルを実行して、BIドメインを構成します。「ソフトウェアのみインストール」モードでOracle BI EEをインストールした場合、この手順を実行する必要があります。

注意: 「エンタープライズ・インストール」・モードでOracle BI EEをインストールした場合、この手順を実行する必要はありません。BIドメインは、第3.2.4項「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gのインストール」の一部として構成されています。

config.batおよびconfig.shファイルは、<BI_Oracle_Home>/binにあります。

config.batファイル(Linux/UNIX上ではconfig.sh)の実行時に、次の操作を行います。

  • 「BIシステムの作成またはスケールアウト」画面で、「新しいBIシステムの作成」を選択します。

    この画面のオプションについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のBIシステムの作成、スケールアウトまたは拡張に関する項を参照してください。

  • 「コンポーネントの構成」画面で、Oracle BI Applicationsリリース11.1.1.8.1に対して、次の4つのオプションを選択する必要があります。

    • Oracle Business Intelligence Enterprise Edition

    • Business Intelligence Publisher (自動的に選択されます)

    • Real-Time Decisions

    • Essbase Suite

注意: BIドメインはスケールアウトしないでください。

3.2.6 WebLogic Server 10.3.6へのアップグレード

Oracle BI ApplicationsにはWebLogic Server 10.3.6が必要です。「エンタープライズ・インストール」・モードでOracle BI EEをインストールした場合、WebLogic Server 10.3.5が自動的にインストールされています。ここでは、WebLogic Server 10.3.6へのアップグレードを実行する必要があります。WebLogicのアップグレード・インストーラを使用すると、WebLogic Server 10.3.6へのアップグレードを実行できます。このアップグレード・インストーラは、My Oracle Support (https://support.oracle.com)で入手できます。アップグレード・インストーラをダウンロードする手順と、WebLogic 10.3.6へのアップグレードを実行する手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・スタート・ガイド』で、インストール・プログラムの入手に関する項に含まれる、アップグレード・インストーラに関する項を参照してください。

3.2.7 Oracle Data Integratorのインストール

Oracle BI Applicationsには、Oracle Data Integrator 11gのインストールが必要です。Oracle BI Applicationsのこのリリースでサポートされる、Oracle Data Integratorの具体的なバージョンについては、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページ(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html)のシステム要件とサポートされるプラットフォームに関する説明を参照してください。

Oracle Data Integratorのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド』を参照してください。

次の点に注意してください。

  • Oracle Data Integratorのインストーラの「ようこそ」画面で、Oracle Data Integratorリポジトリの作成に関するメッセージを無視します。Oracle BI Applications用Oracle Data Integratorリポジトリは、後ほどBusiness Analytics Applications SuiteのRCUの実行時に作成します。

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「Java EEインストール」の下にあるすべてのコンポーネント(つまり、「Java EEエージェント」「ODIコンソール」および「パブリックWebサービス」)を選択します。

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、ODI Studioもインストールすることを選択した場合は、「ODI SDK」オプションも選択する必要があります。

  • 「インストール場所の指定」画面で、Oracle BI EEのインストール先となるMiddlewareホームを入力します。注意: 他の場所へのOracle Data Integratorのインストールは、BI Applicationsではサポートされていません。

  • ODI Studioをインストールすることを選択した場合は、「リポジトリ構成」画面で、「リポジトリ構成をスキップ」オプションを選択する必要があります。

Oracle Data Integratorのインストーラは、汎用インストーラです。このインストーラを起動するには、次のいずれかのコマンドを使用します。

プラットフォーム コマンド

Windows

setup.exe -jreLoc <location of jdk or jrockit>

例:

setup.exe -jreLoc C:\jdk

注意: JDKまたはJRockitの要件については、第3.2.1項「JDKまたはJRockitのインストール」を参照してください。

UNIXおよびLinux

./runInstaller -jreLoc <location of jdk or jrockit>

3.3 Oracle BI Applicationsのインストールと構成

この項では、Oracle BI Applicationsをインストールおよび構成するための手順について説明します。

次の手順を順番に実行する必要があります。

3.3.1 スキーマおよびリポジトリ用データベース・インスタンスの作成

Business Analytics Applications SuiteのRCUとインストーラを実行する前に、データベース・インスタンスを作成して次のものを用意する必要があります。

  • Business Analytics Warehouseスキーマ

  • Oracle BI Applicationsコンポーネント・リポジトリ(構成マネージャおよび機能設定マネージャ用)

  • Oracle BI Applications用Oracle Data Integratorリポジトリ(マスター・リポジトリと作業リポジトリを含む)。

次の点に注意してください。

  • Oracle BI Applicationsのこのリリースに含まれる次のコンポーネントは、Oracle Database Enterprise Editionでのみサポートされます。

    • Business Analytics Warehouse

    • BI Applicationsコンポーネント・リポジトリ

    • BI Applications用Oracle Data Integratorリポジトリ

  • Oracle BI ApplicationsのこのリリースでサポートされるOracle Database Enterprise Editionの具体的なバージョンについては、Oracle Fusion Middlewareでサポートされるシステム構成に関するページ(http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html)のシステム要件とサポートされるプラットフォームに関する説明を参照してください。

  • Oracle Database Enterprise Editionは、Unicodeを使用して構成する必要があります。

  • Business Analytics Warehouse、BI Applicationsコンポーネント・リポジトリおよびOracle Data Integratorリポジトリは、異なるデータベース・サーバーにインストールできます。

  • Oracle Data Integratorのマスター・リポジトリと作業リポジトリは、同じスキーマにインストールされます。

  • Business Analytics Warehouseのデータベース要件については、第2.1.1項「Oracle Business Analytics Warehouseデータベースに関するガイドライン」を参照してください。

3.3.2 Business Analytics Applications SuiteのRCUを使用したスキーマの作成

次のコンポーネント用のスキーマを作成するには、Business Analytics Applications SuiteのRCUを実行する必要があります。

  • Oracle Business Analytics Warehouse

  • Oracle Business Applicationsコンポーネント

  • Oracle BI Applications用Oracle Data Integratorリポジトリ

Business Analytics Applications SuiteのRCUを実行する前に、次の注意事項を確認してください。

  • Windowsマシン上では、ディレクトリ・パス内に領域を持たないディレクトリに対して、ダウンロードしたRCUの.zipファイルを解凍します。

  • RCUでは、必要なスキーマを作成するときに、.dmpファイルが使用されます。グローバルな書込みアクセス権を使用して、各スキーマ用の.dmpファイルを、適切なデータベース・サーバー・マシン上のディレクトリにコピーする必要があります。(このディレクトリには、RCUによってログ・ファイルが書き込まれます。).dmpファイルは、BIA_RCU_HOME/rcu/integration/biapps/schemaにあります。

  • RCUを使用してOracleデータベース上にスキーマを作成するには、DBA権限を所有し、SYSDBAとしてログインする必要があります(SYSDBAロールが選択されているユーザーSYSなど)。

  • 異なるデータベース上にスキーマを作成する場合、データベース接続はデータベース・サーバーごとに異なるため、RCUを複数回、つまり各データベース接続に対して1回実行する必要があります。

Business Analytics Applications SuiteのRCUを使用してOracle BI Applicationsスキーマを作成するには:

  1. BIA_RCU_HOMEbinディレクトリにアクセスします。

  2. 次のようにRCUを起動します。

    • UNIX:

      ./rcu

    • Windows:

      rcu.bat

  3. 「ようこそ」画面で、「次」をクリックします。

  4. 「リポジトリの作成」画面で、「作成」を選択し、「次」をクリックします。

  5. 「データベース接続の詳細」画面で、スキーマの格納先となるデータベースの接続の詳細を指定します。DBA権限を所有し、SYSDBA (ユーザーSYSなど)としてログインする必要があることに注意してください。

    次のデータベース接続の詳細を指定します。

    フィールド名 操作

    データベース・タイプ

    「Oracle Database」を選択します。

    他のデータベース・タイプはこのリリースではサポートされていません。

    ホスト名

    データベースをホストするマシンの完全修飾ホスト名を指定します。たとえば、machine12345.example.comと指定します。

    ポート

    データベースが通信するポート番号を指定します。Oracleデータベースのデフォルトのポート番号は1521です。

    サービス名

    データベースのサービス名を指定します。通常、サービス名はグローバル・データベース名と同じです。

    ユーザー名

    データベースのユーザー名を指定します。デフォルトのユーザー名はSYSです。ユーザーにはDBAまたはSYSDBA権限が必要です。

    パスワード

    「ユーザー名」フィールドに指定したユーザー名のパスワードを指定します。

    ロール

    SYSDBAを選択します。


  6. 「次」をクリックして、「コンポーネントの選択」画面を表示します。

  7. 「コンポーネントの選択」画面で、ダイアログの最上部にある「接頭辞の新規作成」を選択します。

    デフォルトの接頭辞はDEVです。接頭辞は変更できます。

    RCUによって自動的に作成されるスキーマ所有者(スキーマ名)の形式は、prefix_schemanameです。

    次のオプションを選択します。

    スキーマ・オプション デフォルトのスキーマ所有者

    Oracle Business Analytics Warehouse

    <prefix>_DW (すべてのデプロイメントで必須)。

    Oracle Business Applicationsコンポーネント

    <prefix>_BIACOMP (すべてのデプロイメントで必須)。

    BI Applicationsコンポーネント・リポジトリ(BIACOMP)を選択すると、BIACM_IOという名前の追加スキーマがRCUによって作成されます。このスキーマは変更または削除しないでください。これは、他のOracle BI Applicationsコンポーネントによるメタデータへのアクセスに必要です。

    「Oracle Data Integratorマスター・リポジトリ」または「Oracle Data Integrator作業リポジトリ」

    <prefix>_BIA_ODIREPO (すべてのデプロイメントで必須)。


  8. 「次」をクリックして、「スキーマ・パスワード」画面を表示します。

  9. 「スキーマ・パスワード」画面で、スキーマのパスワードを指定および確認し、「次」をクリックして「カスタム変数」画面に進みます。


    注意:

    RCUでは、必要なスキーマを作成するときに、.dmpファイルが使用されます。「カスタム変数」画面でアクションを実行する前に、グローバルな書込みアクセス権を使用して、各スキーマ用の.dmpファイルを、適切なデータベース・サーバー・ホスト・マシン上のディレクトリにコピーする必要があります。(RCUによって、このディレクトリにログ・ファイルが書き込まれます)。これらの.dmpファイルは、BIA_RCU_HOME\rcu\integration\biapps\schemaにあります。


  10. 「カスタム変数」画面の「値」フィールドには、スキーマごとに、.dmpファイルを含むデータベース・サーバー上のフォルダのディレクトリ・パスを入力します。

    注意: .dmpファイルの名前はディレクトリ・パスに含めないでください。

    「次」をクリックして、「表領域のマップ」画面に進みます。

  11. 「表領域のマップ」画面に、スキーマのデフォルトおよび一時表領域が表示されます。この画面で、次の手順を実行します。

    1. スキーマごとに、「デフォルト表領域」および「一時表領域」のデフォルト値をそのまま残します。

    2. 次の表の値に従って、データ・ウェアハウス表領域の一時表領域のサイズを設定します。

      - 「表領域の管理」をクリックします。

      - 左側のナビゲーション・パネルで、適切な表領域名を選択します。

      - メイン・ウィンドウで、「データファイル」という見出しの下にある表領域名を選択します。

      - 「編集」アイコンをクリックして、「データファイル」ダイアログを表示します。

      - 「データファイルの編集」ダイアログで、次の表に従って一時表領域のサイズを設定します。

      表領域

      <prefix>_DW_DATA

      サイズ: 20 GB

      最大サイズ: 無制限

      残りのデフォルト値はそのまま残します。

      <prefix>_DW_IDX

      サイズ: 5 GB

      最大サイズ: 無制限

      残りのデフォルト値はそのまま残します。

      <prefix>_DW_STG

      サイズ: 10 GB

      最大サイズ: 無制限

      残りのデフォルト値はそのまま残します。

      <prefix>_DW_TEMP

      サイズ: 15 GB

      最大サイズ: 無制限

      残りのデフォルト値はそのまま残します。


    「OK」をクリックして、「データファイルの編集」ダイアログを終了します。次に、「表領域のマップ」画面で「次」をクリックし、メッセージ・ダイアログで「OK」をクリックして、スキーマ用の表領域を作成します。

  12. 「サマリー」画面で、「作成」をクリックしてスキーマ作成プロセスを開始します。

    エラーが発生することなくスキーマが作成されると、「完了サマリー」画面が表示されます。

  13. 「完了サマリー」画面で、「閉じる」をクリックします。

3.3.3 Business Analytics Applications Suiteのインストーラを使用したOracle BI Applicationsのインストール

Business Analytics Applications Suiteのインストーラを実行して、Oracle BI Applicationsをインストールします。このインストーラはソフトウェアのみのモードで実行されます。Business Analytics Applications Suiteのインストーラは、Oracle BI EEのインストーラを実行したマシン上で実行する必要があります。すべてのファイルは、ディスク上のBI用Oracleホーム・ディレクトリにインストールされます。この後Oracle BI Applicationsを構成するために、インストール後の手順を実行することに注意してください。

Business Analytics Applications Suiteのインストーラを実行するための前提条件

Business Analytics Applications Suiteのインストーラを実行する前に、次の前提条件を満たしていることを確認します。

  • このインストーラは汎用インストーラであるため、JDKまたはJRockitがインストールされている必要があります。詳細は、第3.2.1項「JDKまたはJRockitのインストール」を参照してください。

  • Business Analytics Applications Suiteのインストーラを実行するには、35 GBの空きディスク領域が必要です。このディスク領域は、インストーラの終了後に解放されます。

Business Analytics Applications Suiteのインストーラを実行するには:

  1. 次のように入力して、Business Analytics Applications Suiteのインストーラを起動します。

    Business Analytics Applications Suiteのインストーラによって、「ようこそ」画面が表示されます。

    プラットフォーム コマンド

    Windows

    コマンド・プロンプトで、次のように入力します。

    setup.exe -jreLoc <Drive:\...\jdk or jrockit location>
    

    jdk or jrockit locationは、binフォルダを含むディレクトリです。

    例:

    setup.exe -jreLoc C:\jdk
    

    UNIXおよびLinux

    ./runInstaller -jreLoc <jdk or jrockit location>
    

    注意: /etc/oraInst.locが存在しないLinuxマシン上でインストーラを実行する場合、「インベントリの場所の指定」画面が表示されます。この画面については、第B.1項「インベントリの場所の指定」を参照してください。

  2. 「次へ」をクリックして「前提条件のチェック」画面を表示します。

    この画面では、ホスト・コンピュータを分析して、特定のオペレーティング・システムの前提条件が満たされていることを確認します。前提条件チェックに失敗したものがあれば、画面の下部にエラー・メッセージが表示されます。エラーを修正し、「再試行」をクリックしてもう一度実行してください。エラー・メッセージや警告メッセージを無視してインストールを続行する場合は、「続行」をクリックします。「中止」をクリックすると、すべてのコンポーネントの前提条件チェックが中止されます。

  3. 「次へ」をクリックして、「インストール場所の指定」画面を表示します。

  4. 「インストール場所の指定」画面で、Oracle BI EEのインストールの詳細を指定します。

    フィールド 操作

    Oracle Middlewareホーム

    Oracle BI EEがインストールされている既存のOracle Middlewareホームのディレクトリへのパスを指定します。

    ディレクトリの場所が不明な場合は、「参照」をクリックし、システム上でディレクトリを検索します。

    Oracleホーム・ディレクトリ

    BI用Oracleホームを指定します(例: Oracle_BI1)。それ以外のOracleホームを指定したり、新規作成したりしないでください。BI用Oracleホーム・ディレクトリには、Oracle BI Applications用のソフトウェア・バイナリ・ファイルがインストールされます。


    Windowsオペレーティング・システムへのインストールを実行する場合には、ディレクトリ・パスが有効であり、二重のバックスラッシュ(\\)が含まれていないことを確認します。

  5. 「次へ」をクリックして、「サマリー」画面を表示します。

  6. 「サマリー」画面でサマリー情報を確認し、「次へ」をクリックしてインストールを開始します。

    インストーラによって、Oracle BI ApplicationsフォルダおよびファイルがBI用Oracleホーム・ディレクトリにインストールされます。


    注意:

    インストーラのプログレス・バーが100%完了を示しても、「終了」ボタンが表示されるまで待機する必要があります。


  7. 「終了」をクリックします。

3.3.4 プラットフォーム・パッチの適用

Fusion Middlewareプラットフォーム・パッチを適用する必要があります。これらのパッチは、Oracle Business Intelligence Applications 11.1.1.8.1メディア・パックの一部としてダウンロードできます。バンドル・パッチ131017のOracle BI EEパッチが含まれており、これらはOracle BI EE 11.1.1.7.0に適用されます。

パッチを適用するには、スクリプトを実行します。このPerlスクリプトの場所は、<BI_Oracle_Home>/biapps/tools/bin/APPLY_PATCHES.plです。

このPerlスクリプトを実行してパッチを適用するには、パラメータ入力ファイル(apply_patches_import.txt)が必要です。この手順では、Perlスクリプトを実行する前に、パラメータ入力ファイルを更新して、適切なディレクトリ・パスを反映します。

プラットフォーム・パッチを適用するには:

  1. Weblogic管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャを停止します。Oracle Process Manager and Notification Server (OPMN)を使用して、BIプロセスを停止します。

  2. Oracle Software Delivery Cloud上のOracle Business Intelligence Applications 11.1.1.8.1メディア・パックから、Oracle Fusion Middleware Platform Patches for Oracle Business Intelligence ApplicationsおよびOracle Fusion Middleware Platform Patches for Oracle Business Intelligence Applications for <OS>をダウンロードします。すべての部分をダウンロードしてください。

  3. 次のように、すべての.zipファイルを同じパッチ・ホーム・ディレクトリ内に抽出します。

    パッチを含むダウンロードされた.zipファイルの内容を、C:\patchesやPATCH_HOME/patchesなどの同じディレクトリ内に抽出します。

    注意: 抽出された内容のディレクトリ構造は、patches4fa/dist/ps6rc3ではありません。パッチを含むフォルダは、biappsshiphome、odi、weblogicおよびoracle_commonです。個々のパッチを解凍する必要はありません。

  4. パラメータ入力ファイル(apply_patches_import.txt)を更新して、このテキスト・ファイル内に指定したパスを反映します。

    1. ログと一時パッチ・ファイルの格納先となる、書込み可能なディレクトリを作成します。apply_patches_import.txtファイルで、このディレクトリのパスを参照するようにWORKDIR=変数を設定します。

    2. <BI_Oracle_Home>/biapps/tools/binディレクトリにあるapply_patches_import.txtを開きます。

    3. 次のディレクトリ・パスを指定します。

      ディレクトリ パス

      JAVA_HOME

      プラットフォーム用にインストールしたJDKのパス。

      INVENTORY_LOC

      Oracle\Inventoryディレクトリのパス。

      例:

      C:\Program Files\Oracle\Inventory

      ORACLE_HOME

      BI用Oracleホーム・ディレクトリのパス。

      MW_HOME

      Oracle Middlewareホーム・ディレクトリのパス。

      COMMON_ORACLE_HOME

      Middlewareホーム・ディレクトリの下にあるoracle_commonディレクトリのパス。

      WL_HOME

      Oracle WebLogic Serverホーム・ディレクトリのパス。

      ODI_HOME

      ODIホーム・ディレクトリのパス。

      WINDOWS_UNZIP_TOOL_EXE

      プラットフォームがWindowsの場合、解凍ツールの実行可能ファイルへの完全なパスを指定します。たとえば、C:\Program Files\7-Zip\7zFM.exeと指定します。

      WORKDIR

      ログと一時パッチ・ファイルの格納先となる書込み可能なディレクトリのパス。

      PATCH_ROOT_DIR

      パッチ・ディレクトリのパス。

      例:

      C:\patches
      

      または

      PATCH_HOME/patches
      

  5. パッチを適用するために、<BI_Oracle_Home>/perl/binから次のコマンドを実行します。

    $ perl <BI_Oracle_Home>/biapps/tools/bin/APPLY_PATCHES.pl <BI_Oracle_Home>/biapps/tools/bin/apply_patches_import.txt
    

    例:

    <BI_Oracle_Home>/perl/bin/perl <BI_Oracle_Home>/biapps/tools/bin/APPLY_PATCHES.pl <BI_Oracle_Home>/biapps/tools/bin/apply_patches_import.txt
    
  6. WORDIRで指定したディレクトリ内にある次のログ・ファイルを参照して、すべてのパッチが正常に適用されたことを確認します。

    • final_patching_report.log (パッチの適用に関するサマリー)

    • biappshiphome_generic_patches.log

    • biappshiphome_<OS specific>_patches.log

    • odi_generic_patches.log

    • oracle_common_generic_patches.log

    • weblogic_patching.log

  7. WLS管理サーバー、ノード・マネージャおよびBI管理対象サーバーを起動します。BI管理対象サーバーを起動するには、WLS管理コンソールを使用する必要があります。BIプロセスを起動するには、OPMNを使用します。

  8. ダイナミック・モニタリング・サービス・パッチ16569379をBIシステムに適用します。このパッチは、My Oracle Supportの「パッチと更新版」から入手できます。オペレーティング・システムに対応したパッチをダウンロードし、そのパッチをREADMEファイルの指示に従って適用します。

3.3.5 ATGLiteの更新

この項では、BIACOMPスキーマ内のATGLiteデータを更新する手順について説明します。

ATGLiteを更新するには:

  • 次のコマンドを実行します。

    java -jar biappsrepositoryutil.jar upgradeATG <mandatory parameters>
    

    必須パラメータは次のとおりです。

    パラメータ 説明

    bi.oracle.home

    Oracle BIホームのフルパス。

    work.dir

    実行に使用する作業ディレクトリ。

    実行するたびにログ・ファイルが作成され、このディレクトリに保存されます。SQLログ・ファイルのネーミング規則は、atgUpgradeSQLYYYY-MM_DD_HH_MM.logです。ログ・ファイルは、空でない場合のみ使用可能です。

    db.conn.sid.url

    BIACOMPスキーマをホストするデータベースへの接続。形式はhost:port:SIDです。

    たとえば、host.domain:1521:orclと指定します。

    Oracle Database 12cプラガブル・データベース(PDB)を使用する場合、host:port/ServiceNameという形式を使用します。

    たとえば、host:port/orcl.mycompany.comと指定します。

    biacomp.user

    BIACOMPスキーマの所有者。

    biacomp.password

    BIACOMPスキーマ所有者のパスワード。

    atg.db.seed.url

    BIACOMPスキーマへの接続に使用するURL。(ATGユーザーは、BIACOMPスキーマの所有者です。)形式はhost:port/ServiceNameです。たとえば、host:port/orcl.mycompany.comと指定します。

    db.sys.user

    データベース・システム・ユーザー名。

    db.sys.password

    データベース・システム・ユーザーのパスワード。

    注意: このパラメータをコマンド・ラインに指定して渡さなかった場合、ツールの実行時にパスワードが要求されます。


java -jar biappsrepositoryutil.jar upgradeATG bi.oracle.home=scratch/MiddleWareHome/Oracle_BI1/
work.dir=scratch/workfolder biacomp.user=BIAPPS_BIACOMP
biacomp.password=password db.conn.sid.url=<host>:<database port>:<SID> atg.db.seed.url=<host>:<database port>/<ServiceName> db.sys.user=sysuser db.sys.password=password

3.3.6 FSMの更新

この項では、BIACOMPスキーマ内のFSMデータを更新する手順について説明します。

FSMを更新するには:

  • 次のコマンドを実行します。

    java -jar biappsrepositoryutil.jar upgradeFSM <mandatory parameters>
    

    必須パラメータは次のとおりです。

    パラメータ 説明

    bi.oracle.home

    Oracle BIホームのフルパス。

    work.dir

    実行に使用する作業ディレクトリ。

    実行するたびにログ・ファイルが作成され、このディレクトリに保存されます。SQLログ・ファイルのネーミング規則は、fsmUpgradeSQLYYYY-MM_DD_HH_MM.logです。ログ・ファイルは、空でない場合のみ使用可能です。

    db.conn.sid.url

    BIACOMPスキーマをホストするデータベースへの接続。形式はhost:port:SIDです。

    たとえば、host.domain:1521:orclと指定します。

    Oracle Database 12cプラガブル・データベース(PDB)を使用する場合、host:port/ServiceNameという形式を使用します。

    たとえば、host:port/orcl.mycompany.comと指定します。

    biacomp.user

    BIACOMPスキーマの所有者。

    biacomp.password

    BIACOMPスキーマ所有者のパスワード。

    fsm.db.seed.url

    BIACOMPスキーマへの接続に使用するURL。(FSMユーザーは、Business Analytics Warehouseスキーマの所有者です。)形式はhost:port/ServiceNameです。たとえば、host:port/orcl.mycompanyと指定します。

    db.sys.user

    データベース・システム・ユーザー名。

    db.sys.password

    データベース・システム・ユーザーのパスワード。

    注意: このパラメータをコマンド・ラインに指定して渡さなかった場合、ツールの実行時にパスワードが要求されます。


java -jar biappsrepositoryutil.jar upgradeFSM bi.oracle.home=scratch/MiddleWareHome/Oracle_BI1/
work.dir=scratch/workfolder biacomp.user=BIAPPS_BIACOMP
biacomp.password=password db.conn.sid.url=<host>:<database port>:<SID> fsm.db.seed.url=<host>:<database port>/<ServiceName> db.sys.user=sysuser db.sys.password=password

3.3.7 Oracle BI Applicationsの構成

Oracle BI Applicationsをデプロイしてコンポーネントを構成するには、configApps.batまたはconfigApps.shファイルを実行してBIドメインを拡張します。

このフェーズでは、次の重要な構成が行われます。

  • Oracle BI Applications構成マネージャ、機能設定マネージャ、ODI Java EEエージェント、ODIコンソールおよびロード計画ジェネレータがWebLogic Server内にデプロイされます。

  • コンポーネントの関連付けが実行されます。

  • BI Applications管理者ユーザー(構成マネージャへの完全なアクセス権と、「スーパーバイザ」ロールによるODIへのアクセス権を持つ)がWebLogic Serverの組込みLDAP内に作成されます。

  • BI Applications用Oracle Data Integratorリポジトリが、外部認証(WebLogic Serverの組込みLDAPに対する認証)を使用するように構成および設定されます。

configApps.batおよびconfigApps.shファイルは、<BI_Oracle_Home>/binにあります。

configApps.batまたはconfigApps.shファイルを実行してコンポーネントを構成するには:

  1. configAppsプロセスを実行する前に、WLS管理サーバー、ノード・マネージャおよびBIサービスが実行されていることを確認します。

  2. オペレーティング・システムに基づいて、BI_Oracle_Home (デフォルト・フォルダ名はOracle_BI1)のbinディレクトリから構成ユーティリティを起動します。

    UNIXコマンド:

    cd BI_Oracle_Home/bin

    ./configApps.sh

    Windowsコマンド:

    cd BI_Oracle_Home\bin

    configApps.bat

  3. 「ようこそ」画面で、「次へ」をクリックします。

  4. 「前提条件のチェック」画面で、エラーが発生することなく前提条件チェックが終了したら、「次へ」をクリックします。

    エラー・メッセージが表示されたら、エラーを修正した後、「再試行」をクリックして、前提条件チェックを再実行します(推奨)。エラーが発生することなくすべての前提条件チェックが終了するまで、この操作を繰り返します。前提条件に関するエラーの修正中に構成プロセスを停止するには、「中止」をクリックします。エラーまたは警告メッセージを無視し、構成プロセスを続行するには、「続行」をクリックします(非推奨)。


    注意:

    通常は、前提条件チェックの実行中に、エラーまたは警告メッセージの原因となっている問題を解決することなく処理を続行した場合、構成が正しく機能しない可能性があります。


  5. 「BIドメインの拡張」画面で、次のように指定します。

    フィールド 説明

    ホスト名

    WebLogic Serverドメインが存在しているコンピュータのホスト名。このフィールドは読取り専用です。

    ポート

    WebLogic Serverドメインが通信するポート番号を指定します。デフォルトは7001です。

    ユーザー名

    WebLogic Serverにログインするユーザー名を指定します。

    ユーザー・パスワード

    WebLogic Serverにログインするためのパスワードを指定します。


    「次へ」をクリックします。

  6. 「インストール場所の指定」画面に、次の情報が表示されます。

    フィールド 説明

    Middlewareホーム

    Oracle BI EEがインストールされている既存のOracle Middlewareホームのディレクトリへのパスを指定します。

    このフィールドは読取り専用です。

    Oracleホーム

    BI用Oracleホーム。Oracle BI EEおよびOracle BI Applicationsのファイルがインストールされます。

    このフィールドは読取り専用です。

    Weblogicサーバー・ホーム

    WebLogic Serverのディレクトリ名。

    このフィールドの値は読取り専用で、ユーザーが「Middlewareホーム」フィールドで指定したホスト名です。

    ドメイン・ホーム

    Oracle Business Intelligenceシステムに関連付けられたドメインのホーム・ディレクトリ。このフィールドは読取り専用です。

    インスタンス・ホーム

    Oracle Instanceディレクトリへのパス。

    インストーラは、コンポーネントの構成ファイルとランタイム・プロセスを、Oracleインスタンス・ディレクトリにインストールします。ランタイム・コンポーネントは、このディレクトリにのみ書き込みます。Oracle Instanceのディレクトリはシステム上の任意の場所に特定できます。Oracle Middlewareホーム内である必要はありません。

    このフィールドは読取り専用です。

    インスタンス名

    Oracle Business Intelligenceインスタンスの名前。デフォルトでは、この場所は「インスタンス・ホーム」フィールドの値に基づいています。このディレクトリは一般的にORACLE_INSTANCEと示されます。

    このフィールドの値は読取り専用です。


    「次へ」をクリックします。

  7. 「コンポーネントの構成」画面で、Oracle BI Applicationsをデプロイするために、「BI Applicationコンポーネント」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  8. 「RPD暗号化のパスワード」画面で、次のように指定します。

    フィールド 説明

    RPDパスワード

    RPDの暗号化に使用するパスワードを指定します。

    RPDパスワードの確認

    RPDの暗号化に使用するパスワードを確認入力します。


    「次へ」をクリックします。

  9. 「BI Applications管理者ユーザー」画面で、次のように指定します。

    フィールド 説明

    ユーザー名

    Oracle BI Applications管理者のユーザー名を指定します。

    注意: Administrator、Admin、SadminまたはSupervisorは、大文字小文字の区別にかかわらず、入力しないでください。これらのユーザー名は予約されています。WebLogic Server管理者ユーザー名も使用しないでください。

    パスワード

    Oracle BI Applications管理者のパスワードを指定します。

    パスワードの確認

    パスワードを確認入力します。


    このユーザーはシステム設定のみでなく、Oracle BI Applications構成マネージャとOracle Data Integratorとの間の通信にも使用されるため、これらの資格証明をメモしてください。このユーザーには、構成マネージャ内の完全なアクセス権と、「スーパーバイザ」ロールによるOracle Data Integratorへのアクセス権が付与されます。

    「次へ」をクリックします。

  10. 「MDSスキーマ」画面で、次のように指定します。

    フィールド 説明

    データベース・タイプ

    MDSスキーマをホストするデータベースのタイプ。サポートされているデータベース・タイプはOracleのみです。

    接続文字列

    MDSスキーマにアクセスするために使用する接続文字列。

    MDSスキーマのユーザー名

    MDSスキーマのスキーマ名。

    MDSスキーマのパスワード

    MDSスキーマのパスワード。


    注意: ユーザー名とパスワードの値は、第3.2.3項「Fusion Middleware RCUの実行」におけるFusion Middleware RCUの実行時に入力した値と一致する必要があります。

    「次へ」をクリックします。

  11. 「BI Applicationsコンポーネント・リポジトリ・スキーマ」画面で、次のように指定します。

    フィールド 説明

    データベース・タイプ

    Oracle BI Applicationsコンポーネント・リポジトリ・スキーマをホストするデータベースのタイプを選択します。サポートされているデータベース・タイプはOracleのみです。

    接続文字列

    Oracle BI Applicationsコンポーネント・リポジトリ・スキーマにアクセスするために使用する接続文字列を指定します。

    次の形式を使用します。

    host:port:service_name

    BIAコンポーネント・リポジトリ・スキーマのユーザー名

    Oracle BI Applicationsコンポーネント・リポジトリ・スキーマのスキーマ名を指定します。

    BIAコンポーネント・リポジトリ・スキーマのパスワード

    Oracle BI Applicationsコンポーネント・リポジトリ・スキーマのパスワードを指定します。


    「次へ」をクリックします。

  12. 「Business Analytics Warehouseスキーマ」画面で、次のように指定します。

    フィールド 説明

    データベース・タイプ

    Business Analytics Warehouseスキーマをホストするデータベースのタイプを指定します。サポートされているデータベース・タイプはOracleのみです。

    接続文字列

    Business Analytics Warehouseスキーマにアクセスするために使用する接続文字列を指定します。

    次の形式を使用します。

    host:port:service_name

    Business Analytics Warehouseスキーマのユーザー名

    Business Analytics Warehouseスキーマのスキーマ名を指定します。

    Business Analytics Warehouseスキーマのパスワード

    Business Analytics Warehouseスキーマのパスワードを指定します。


    「次へ」をクリックします。

  13. 「BI Applications ODIリポジトリ・スキーマ」画面で、次のように指定します。

    フィールド 説明

    データベース・タイプ

    ODIリポジトリ・スキーマをホストするデータベースのタイプを指定します。サポートされているデータベース・タイプはOracleのみです。

    接続文字列

    ODIリポジトリ・スキーマにアクセスするために使用する接続文字列を指定します。

    次の形式を使用します。

    host:port:service_name

    ODIリポジトリ・スキーマのユーザー名

    ODIリポジトリ・スキーマのスキーマ名を指定します。デフォルト名は<prefix>_BIA_ODIREPOです。これは、Business Analytics Applications SuiteのRCUの実行時に作成したリポジトリです。

    ODIリポジトリ・スキーマのパスワード

    ODIリポジトリ・スキーマのパスワードを指定します。


    「次へ」をクリックします。

  14. 「ポートの構成」画面で、次のように指定します。

    フィールド 説明

    自動でポートを構成

    Oracle Business Analytics Applications Suiteインストーラによって自動でポートを構成する場合は、このオプションを選択します。

    構成ファイルを使用してポートを指定

    構成ファイルを使用してポートを構成する場合は、このオプションを選択します。オプションで、「参照」をクリックして、構成ファイルの場所を指定します。ファイルを表示または編集するには、「ファイルの表示/編集」をクリックします。

    staticport.iniという名前のサンプル構成ファイルが提供されます。このファイルは、Business Analytics Applications SuiteのインストーラのDisk1\stage\Responseディレクトリに格納されています。このファイルを編集して、環境に対応した構成設定を指定できます。


  15. 「サマリー」画面で「保存」をクリックして、この構成の設定をレスポンス・ファイルに保存(オプション)した後、「構成」をクリックして、構成プロセスを開始します。

  16. 「構成の進行状況」画面では、ソフトウェア構成の進行状況の監視と、エラー(発生した場合)への対応が可能です。

    エラーが発生することなく構成が終了したら、「次へ」をクリックします。

  17. 「完了」画面で「保存」をクリックして、このインストールの設定をレスポンス・ファイルに保存(オプション)した後、「終了」をクリックして、Oracle Business Intelligence構成アシスタントを終了します。

3.3.8 BIおよびOracle Data Integrator管理対象サーバーを起動する方法

Oracle BI Applicationsでは、ノード・マネージャを使用して、BIおよびOracle Data Integrator管理対象サーバー(bi_server1およびodi_server1)を起動することが求められます。パラメータ、メモリーおよびJVM引数を適切に設定するには、この作業が必要です。BIおよびOracle Data Integrator管理対象サーバーを起動しなかった場合、Oracle BI Applications構成マネージャ、機能設定マネージャおよびOracle Data Integratorで、機能の欠如やメモリーに関する問題が発生する可能性があります。

ノード・マネージャを使用してBIおよびOracle Data Integrator管理対象サーバーを起動するには、WebLogic管理コンソールのユーザー・インタフェースを使用して、それらのサーバーを起動する必要があります。BIおよびOracle Data Integrator管理対象サーバーの起動には、管理対象サーバー起動スクリプトを使用しないでください。

3.3.9 ODI Studioのインストール

ODI Studioは、ODIリポジトリの設計と管理に使用できるデスクトップ・クライアントです。通常、ODI Studioは開発者のマシンにインストールされます。ODI Studioでサポートされるオペレーティング・システムは、Windows 32ビット、Windows 64ビットおよびLinux 32ビットです。

ODI Studioをインストールするには、次の手順を実行します。

3.3.9.1 ODI Studioのインストール

Oracle Data Integratorのインストーラを使用して、ODI Studioをインストールします。

次の点に注意してください。

  • 「インストール・タイプの選択」画面で、「Developerインストール」をインストール・タイプとして選択し、「Developerインストール」の下にある両方のオプション、つまり「ODI Studio (ローカル・エージェントを含む)」「ODI SDK」を選択する必要があります。

  • 「リポジトリ構成」画面で、「リポジトリ構成をスキップ」オプションを選択する必要があります。

ODI Studioをインストールする手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド』を参照してください。

3.3.9.2 ODI Studio用のユーザー・アクセスの構成

Oracle Data Integratorリポジトリは、WebLogic Serverの組込みLDAPサーバーに対する外部認証用に構成されます。認証用の適切なセキュリティ・ファイルを使用するように、ODI Studioを構成する必要があります。これらの手順は、ODI Studioをインストールするたびに実行する必要があります。

注意: BI用Oracleホームが存在するマシンにODI Studioがインストールされている場合でも、これらの手順を実行する必要があります。

ODI Studio用のユーザー・アクセスを構成するには:

  1. cwallet.ssoおよびjps-config-jse.xmlを次の場所からコピーします。

    <MW_Home>/user_projects/domains/bifoundation_domain/odi-client-config/embedded
    

    コピー先:

    <ODI_Home>/oracledi/client/odi/bin
    
  2. <ODI_Home>/oracledi/client/odi/bin/odi.confを編集して、JPS構成ファイル名を次のように更新します。

    AddVMOption -Doracle.security.jps.config=./jps-config-jse.xml
    

    これらの手順を正しく完了しなかった場合、「ODI-10188: OPSSからのログイン中にエラーが発生しました。/jps-config.xml (そのようなファイルまたはディレクトリは存在しません)」というエラー・メッセージが表示されます。

  3. ODI Studioのすべてのインスタンスに対して、手順1および2を実行します。

    注意: BI用Oracleホームが存在するマシンにODI Studioがインストールされている場合でも、これらの手順を実行する必要があります。

BI Applications管理者のパスワードまたはいずれかのODIユーザーのパスワードが変更された場合、管理者はセキュリティ・ファイルを再生成し、それらのファイルをODI Studioのすべてのインスタンスに再配布する必要があります。

セキュリティ・ファイルを再生成するには:

  1. wlst.shスクリプトを実行します。

    ORACLE_HOME/common/bin/wlst.sh <MW_Home>/Oracle_BI1/bifoundation/install/createJPSArtifactsODI.py embedded --ADMIN_USER_NAME <Administrator> --DOMAIN_HOSTNAME <Hostname> --DOMAIN_PORT 7001 --DOMAIN_HOME_PATH <MW Home>/user_projects/domains/bifoundation_domain
    

    ADMIN_USER_NAMEは、WebLogic Server管理者ユーザーです。

    更新されたJPS構成ファイルおよび資格証明ウォレットが、次の場所に作成されます。

    <MW_Home>/user_projects/domains/bifoundation_domain/odi-client-config/embedded
    
  2. 更新されたこれらのファイルを、すべてのODI Studioインスタンスの<ODI_Home>/oracledi/client/odi/binにコピーします。

  3. ODI Studio用のユーザー・アクセスを構成する、前述の手順2の説明に従って、odi.confファイルが正しく編集されていることを確認します。

    odi.confファイルは、<ODI_Home>/oracledi/client/odi/binにあります。

3.3.10 ODI Studioパッチの適用

ODI Studioパッチは、PATCH_ROOT_DIR\odi\genericまたはPATCH_ROOT_DIR/odi/genericから入手できます。PATCH_ROOT_DIRについては、第3.3.4項「プラットフォーム・パッチの適用」を参照してください。

システム管理者は、ODI Studioを自分のマシンにインストールした開発者に、このパッチを提供する必要があります。

パッチのREADMEに記載された手順に従って、このパッチをODI Studioに適用します。

注意: BIドメインのホスト・マシンにODI Studioをインストールした場合、このパッチを適用する必要はありません。

3.3.11 ソース・ファイルのコピー

Oracle BI Applicationsのインストール中、ソース・ファイルはBI_Oracle_Home/biapps/etlディレクトリにインストールされます。これらのファイルは、ETLプロセス中に使用され、機能開発者によって構成されます。これらのファイルは、WebLogic ServerにデプロイされたODIエージェントからアクセスでき、さらにOracleホーム・ディレクトリの外部にある場所にコピーする必要があります。これを行わなかった場合、これらのファイルは、Oracle BI Applications環境がアップグレードされるか、Oracle BI Applications環境にパッチが適用されたときに上書きされます。

ソース・ファイルをコピーするには:

  1. BI_Oracle_Home/biapps/etlディレクトリに移動します。

  2. BI_Oracle_Home/biapps/etlディレクトリの下にあるすべてのファイルを、WebLogic ServerにデプロイされたODIエージェントからアクセスでき、さらにOracleホーム・ディレクトリの外部にある場所にコピーします。

    次の点に注意してください。

    • ディレクトリ・パスが長い場所には、ファイルをコピーしないようにします。

    • ODIホーム・ディレクトリには、ファイルを配置しないようにします。

    • デプロイメントによっては、BI_Oracle_Home/biapps/etlディレクトリ内の一部のファイルは使用しない可能性があります。

3.3.12 次のステップ

インストールおよび設定プロセスにおける次のステップは、第4章「インストール後のシステム設定タスクの実行」に記載されているシステム設定タスクの実行です。これらのタスクにより、Oracle BI Applicationsコンポーネントの統合を完了し、機能構成とデータ・ロードを実行できるようにシステムを準備する必要があります。