1 システムのステータス・インジケータおよびLEDの概要
このマニュアルでは、Oracle Database Applianceハードウェアの保守の手順について説明します。Oracle Database Applianceには3つのバージョンがあります。
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Oracle Database Appliance X4-2
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Oracle Database Appliance X3-2
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Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)
この章の次の各項では、システムのステータス・インジケータおよびLEDについて説明します。
システムの機能およびラック配置の詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』を参照してください。配線、Oracle ILOMの初期設定およびアプライアンス・ソフトウェアの設定の詳細は、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』を参照してください。
Oracle Database Appliance X3-2/X4-2のステータス・インジケータ
この項では、Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2のステータス・インジケータについて説明します。
サーバー・ノードのステータス・インジケータ
次の各トピックでは、Oracle Database Appliance X3-2およびOracle Database Appliance X4-2サーバー・ノードのステータス・インジケータ(LED)について説明します。
注意 ‐ 次の表のリンクをクリックすると、Oracle Database Applianceライブラリ外部のSun Server X3-2およびSun Server X4-2ドキュメント・ライブラリに移動します。Oracle Database Applianceライブラリに戻るには、ブラウザの「戻る」ボタンを使用します。
ストレージ・シェルフのステータス・インジケータ
ストレージ・シェルフはOracle Database Appliance X3-2/X4-2でサポートされています。フロント・パネル、ハード・ドライブ、SSDドライブ、電源装置およびSAS I/Oモジュールにコントロールとインジケータがあります。
ストレージ・シェルフのフロント・パネルとドライブのインジケータ
次の図は、ストレージ・シェルフのフロント・パネルとドライブのコントロールとインジケータを示しています。

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1
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OK: 緑色
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2
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要点検: オレンジ色
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消灯 – 正常動作。
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点灯 – ストレージ・シェルフに障害があります。
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3
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位置特定: 白
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4
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ドライブ要点検: オレンジ色
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消灯 – 正常動作。
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点灯 – ディスク・ドライブに障害があります。
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5
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電源/アクティビティ: 緑色
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点灯 - ドライブは取り付けられていてシステムによって認識されていますが、ドライブ・アクティビティはありません。
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点滅 - データのドライブからの読取りまたはドライブへの書込みのレスポンスとして、LEDがランダムに点滅します。
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消灯 - ドライブの電源が切れているか、取り付けられたドライブがシステムによって認識されていません。
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ストレージ・シェルフのバック・パネルのインジケータ
次の図は、ストレージ・シェルフのバック・パネルとドライブのコントロールとインジケータを示しています。

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1
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AC電源の障害インジケータ: オレンジ色
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2
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電源装置のステータス・インジケータ: 緑色
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3
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ファン障害インジケータ: オレンジ色
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点灯 – ファンに障害があります。
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消灯 – 正常動作。
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4
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DC電源障害インジケータ: オレンジ色
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点灯 – 電源装置に障害があります。
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消灯 – 正常動作。
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5
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SAS I/Oモジュールのステータス・インジケータ: 緑色またはオレンジ色
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6
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予約済
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このポートはOracle Service用に予約されています。
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7
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ネットワーク・ポート(予約済)
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このポートはOracle Service用に予約されています。
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8
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ホストSASのポート・アクティビティ・インジケータ(ポートごとに4個): 緑色
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緑色の場合、ホストSASのリンク・アクティビティを示します。
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Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のステータス・インジケータ
この項では、オリジナル・バージョンのOracle Database Applianceのステータス・インジケータについて説明します。
サーバー・ノードのステータス・インジケータ
次の表に、各Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のフロント・パネルおよびバック・パネルにある一般的なステータス・インジケータをリストし、その内容を説明します。
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1
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位置特定ボタン/LED: 白色
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消灯 – 正常動作。
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高速点滅 – システムを容易に見つけられるように、このLEDが点滅します。オペレータはOracle ILOMをリモートで使用して、このインジケータのオン/オフを切り替えることができます。
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このボタンを押して、高速点滅のオンとオフを切り替えます。物理的な存在を証明するためにも使用されます。
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インジケータ・テスト・モード – 位置特定ボタンを5秒間押し続けると、「push to test」機能がアクティブ化され、ディスク・アクティビティLEDと電源LED以外のすべてのLEDが15秒間点灯します。
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2
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SP OK/障害: 2色
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消灯 – SPに電力が供給されていないか、SPが機能していません。
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オレンジ色 – 点灯している場合、SPに障害があることを示します。
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緑色 – 点灯している場合、Oracle ILOMが完全に機能していることを示します。点滅している場合、POST診断が実行されているか、Oracle ILOMが起動中か、ファームウェアの更新中です。
注意 ‐ オレンジ色のLEDは、ウォッチドック・タイマーのステータスを示しています。ウォッチドック・タイマーは連続的に動作していますが、Oracle ILOMによってリセットされない場合は、タイムアウトになります。タイムアウトになると、オレンジ色のLEDが点灯し、緑色のLEDが消えます。
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3
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取外し準備完了: 青色
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4
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要点検: オレンジ色
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5
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電源/OK: 緑色
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このLEDは、シャーシの動作状態を示します。このLEDは、次のいずれかの状態です。
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消灯 – AC電源がないか、Oracle ILOMの起動が完了していません。
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スタンバイ点滅 – スタンバイ電源が入っており、Oracle ILOMにアクセスできますが、完全なシャーシ電源は切れています。LEDは10%動作周期(0.1秒オン、2.9秒オフ)で点滅、つまりライトの点灯期間は非常に短くなります。
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低速点滅 – ホスト上で起動シーケンスが開始されました。LEDは50%の動作周期で点滅し、スタンバイ点滅より明らかに点灯期間が長くなります。このパターンは、システムの電源が入った直後に始まります。この状態は、1) システム・ホスト上で電源投入時自己診断テスト(POST)が実行中、または2) ホストが電源の入った状態から停止のスタンバイ状態に移行中のいずれかであることを示します。
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点灯 – システムの電源は入っていて、すべてのホストPOSTテストは合格しました。システムは、次のいずれかの状態です: 1) システム・ホストはいつでも起動可能、2) システム・ホストはオペレーティング・システム(OS)を起動中、または3) システム・ホストはOSを実行中。
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6
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過熱警告: オレンジ色
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消灯 – 正常動作。
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点灯 – システムは現在過熱の警告状態です。
注意 ‐ これは警告を示すもので、致命的な過熱状態ではありません。この状態を解消しないと、システムが過熱し、停止する可能性があります。
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7
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背面コンポーネント障害: オレンジ色
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この障害の状態は、シャーシ背面にあるシャーシ・コンポーネントと関連があります。この障害の原因としては、次のことが考えられます。
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サーバー・ノードのファンのインジケータ
Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)の各ファン・モジュールには、2色LEDが1つあり、ファンOK状態とファン障害状態の両方を示します。LEDが緑色の場合、ファン・モジュールが正しくシステムに接続されており、指定した電力管理設定に対して所定のRPM範囲内で動作中であることを示します。LEDがオレンジ色の場合、ファン障害を示します。
注意 ‐ ファン・モジュールのLEDは、最初にシステムに電源が入ったときにはオレンジ色に点灯しません。Oracle ILOMでは、ファン・モジュールが故障している、またはインストールされているべきファンがないことを示す障害が検出された場合にのみ、ファンのLEDがオレンジ色に点灯します。
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OK: 緑色
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要点検: オレンジ色
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消灯 – 正常動作。
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点灯 – ファンに障害が検出されました。
注意 ‐ 前面および背面パネルの保守要求LEDは、システムによってファン・モジュール障害が検出された場合にも点灯します。
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ストレージおよび起動ドライブのステータス・インジケータ
Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)の各ストレージ・ドライブには3つのLEDがあります。前面ストレージ・ドライブと背面起動ドライブでは、LEDは同じです。次の表を参照してください。
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1
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取外し準備完了: 青色
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2
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要点検: オレンジ色
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消灯 – 正常動作。
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点灯 – ディスク・ドライブに障害があります。
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3
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OK/アクティビティ: 緑色
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点灯 - ドライブは取り付けられていてシステムによって認識されていますが、ドライブ・アクティビティはありません。
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点滅 - データのドライブからの読取りまたはドライブへの書込みのレスポンスとして、LEDがランダムに点滅します。
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消灯 - ドライブの電源が切れているか、取り付けられたドライブがシステムによって認識されていません。
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電源装置のステータス・インジケータ
次の表に示すように、Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)の各電源装置には3つのステータスLEDがあります。
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1
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OK: 緑色
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2
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要点検: オレンジ色
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3
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AC使用可能: 緑色
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背面サーバー・ノードのステータス・インジケータ
次の表に示すように、Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)の各サーバー・ノードには、背面パネルに4つのサマリー・ステータスLEDがあります。
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1
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位置特定: 白
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消灯 – 正常動作。
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高速点滅 – システムを容易に見つけられるように、このLEDが点滅します。オペレータはOracle ILOMをリモートで使用して、このインジケータのオン/オフを切り替えることができます。
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このボタンを押して、高速点滅のオンとオフを切り替えます。
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インジケータ・テスト・モード – 位置特定ボタンを5秒間押し続けると、「push to test」機能がアクティブ化され、ディスク・アクティビティLEDと電源LED以外のすべてのLEDが15秒間点灯します。
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2
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取外し準備完了: 青色
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3
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要点検: オレンジ色
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4
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電源/OK: 緑色
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このLEDは、シャーシの動作状態を示します。このLEDは、次のいずれかの状態です。
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消灯 – AC電源がないか、Oracle ILOMの起動が完了していません。
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スタンバイ点滅 – スタンバイ電源が入っており、Oracle ILOMにアクセスできますが、完全なシャーシ電源は切れています。LEDは10%動作周期(0.1秒オン、2.9秒オフ)で点滅、つまりライトの点灯期間は非常に短くなります。
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低速点滅 – ホスト上で起動シーケンスが開始されました。LEDは50%の動作周期で点滅し、スタンバイ点滅より明らかに点灯期間が長くなります。このパターンは、システムの電源が入った直後に始まります。この状態は、1) システム・ホスト上で電源投入時自己診断テスト(POST)が実行中、または2) ホストが電源の入った状態から停止のスタンバイ状態に移行中のいずれかであることを示します。
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点灯 – システムの電源は入っていて、すべてのホストPOSTテストは合格しました。システムは、次のいずれかの状態です: 1) システム・ホストはいつでも起動可能、2) システム・ホストはオペレーティング・システム(OS)を起動中、または3) システム・ホストはOSを実行中。
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サーバー・ノードの内部LED
次の項では、Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)の内部LEDについて説明します。各サーバー・ノードには、次の内部LEDがあります。
注意 ‐ 超コンデンサ(マザーボード上)は、サーバー・ノードを電源の入ったシステム・シャーシから取り外した後、サーバー・ノード障害LEDが最大15分間点灯するための電力を供給します。約15分後、キャパシタは十分に放電され、障害LEDは点灯できなくなります。
障害検知電源良好LED
キャパシタに障害LEDを点灯するのに十分な電力がある場合、この緑色のLEDは障害検知ボタンが押されるたびに点灯します。このLEDは障害検知ボタンの隣にあります。
障害検知ボタンと障害検知電源良好LEDの位置は、「障害のあるDIMMを取り外す」を参照してください。
メモリーDIMM障害LED
各DIMMスロットには、DIMM障害LEDが隣接しています。DIMMに障害が発生した場合、障害検知ボタンを押すと、隣接するLEDが点灯します。
障害検知ボタンとDIMM障害LEDの位置は、「障害のあるDIMMを取り外す」を参照してください。
CPU障害LED
両方のCPUには、関連付けられたCPU障害LEDがあります。CPUに障害が発生した場合、障害検知ボタンを押すと、そのCPUに関連付けられたLEDが点灯します。
CPU障害LEDの位置は、「プロセッサ(CPU)を取り外す」を参照してください。
イーサネット・ポートLED
各サーバー・ノードには2つのホスト・イーサネット・ポート(NET0とNET1)と、1つのSPネットワーク管理ポート(NET MGT)があります。これらのポートにはそれぞれ2つのLEDがあり、リンク・アクティビティとポート速度を示します。「イーサネット・ポート・インジケータ」を参照してください。
イーサネット・ポート・インジケータ
Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)には、2つのホスト・イーサネット・ポート(NET0とNET1)および1つのSPネットワーク管理ポート(NET MGT)があります。これらのポートにはそれぞれ2つのLEDがあり、リンク・アクティビティとポート速度を示します。
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1
| リンク・アクティビティ: 緑色
| リンク・アクティビティを示す場合に点灯します。
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2 |
リンク速度: 2色 |
緑色 – 最高速度で確立されたリンク
オレンジ色 – 次に高速またはより遅い速度で確立されたリンク
消灯 – 一番遅い速度(10Mbps)でのリンク
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