Oracle® Database Applianceサービス・マニュアル リリース2.10 for Linux x86-64 部品番号 B66176-08 |
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次の各項では、サーバーの電源を切る必要のあるOracle Database Applianceの顧客交換可能ユニット(CRU)を保守する方法について説明します。これらのCRUはすべてサーバー・ノードにあります。
この項では、サーバーの電源を切る必要のある顧客交換可能ユニット(CRU)を保守する方法について説明します。
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この項には、次のOracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のCRUを保守する方法に関する情報が含まれています。
Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)の各サーバー・ノード(システム・コントローラとも呼ばれます)には、次の交換部品が内蔵されています。
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Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)の各サーバー・ノードは、12個の1333 MHzまたは1600 MHz DDR3のデュアルランク8GB DIMM (合計96GB)がプロビジョニングされています。
1600MHz DIMMが搭載された場合でも、サーバー・ノードでサポートされるメモリーの最大速度は1333MHzです。
DIMMを交換する前に、次のことを確認します。
DIMMおよびCPUの物理的な配置。
詳細は、「DIMMおよびCPUの物理的配置」を参照してください。
障害のあるDIMMの取外し手順。
詳細は、「障害のあるDIMMを取り外す」を参照してください。
DIMMの取付け手順。
詳細は、「DMMを取り付ける」を参照してください。
メモリーのエラー修正およびパリティ。
詳細は、「エラー修正およびパリティ保護」を参照してください。
![]() | 注意 ‐ これらの手順では、静電放電に敏感なコンポーネントを扱うことが必要になります。この敏感さのためにコンポーネントが故障する可能性があります。損傷を防ぐには、「静電放電と静電防止方法の実行」で説明しているように、静電防止の方法に従ってください。 |
Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)の各プロセッサには、D0からD5まで番号が付けられた6個のDIMMスロットがあります。D0はプロセッサに最も近く、D5は最も遠くにあります。
各スロットには、1333MHzまたは1600MHz DDR3のデュアルランク8GB DIMMを含める必要があります。他の構成はサポートされません。
1600MHz DIMMで構成された場合でも、サーバー・ノードでサポートされるメモリーの最大速度は1333MHzです。
システムに1333MHzと1600MHzのDIMMが混在する場合、P0とP1を同様に構成し、対称となるようにします。たとえば、1600MHzのDIMMを2枚のみ取り付ける場合、P0、D0とP1、D0に取り付けます。
次の図は、DIMMとCPUの物理的な配置を示しています。サーバー・ノードを前面から見ると、CPU0 (P0)は右側にあります。
各プロセッサ・ソケットでは、チャネルA、B、Cという3つの独立したメモリー・チャネルがサポートされており、プロセッサ・ソケットに最も近いのがチャネルAです。各チャネルは、2つのDIMMスロットをサポートし、独立したメモリー・コントローラにより制御され、他のチャネルとは関係なく動作します。
「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。
サーバー・ノードをシステムから取り外すと、サーバー・ノードの電源は切れます。「システム・シャーシからのサーバー・ノードの取外し」を参照してください。
「サーバー・ノードの上部カバーの取外し」を参照してください。
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近くにあるDIMMに障害がある場合は、オレンジ色のDIMM障害LEDが点灯します。
イジェクタによりDIMMの一部が押し上げられます。
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DIMM交換の手順は、「DIMMを取り付ける」を参照してください。
![]() | 注意 ‐ 空のDIMMスロットでシステムを稼働させないでください。DIMMを取り外す場合は、DIMMを交換してからサーバーを起動する必要があります。 |
システムでは、オラクル社から入手した1333MHzまたは1600MHz DDR3のデュアルランク8GB DIMMのみサポートされます。
パフォーマンスを最高にするには、1つのシステムで1333MHzと1600MHzのDIMMを組み合せる場合、P0とP1の同一スロットが同じになるよう構成します。たとえば、1333MHzシステムでP0、D0を1600MHz DIMMと交換する場合、P1、D0も1600MHz DIMMと交換する必要があります。
1600MHz DIMMが搭載された場合でも、サーバー・ノードでサポートされるメモリーの最大速度は1333MHzです。
DIMMのV字型の刻み目をコネクタのキーと合せます。この刻み目により、DIMMを正しく取り付けることができます。
DIMMが簡単にコネクタに納まらない場合、上に示すように、DIMMの刻み目がコネクタ内のキーと合っていることを確認します。刻み目の位置が合っていないと、DIMMが破損する可能性があります。
「サーバー・ノードの上部カバーの取付け」を参照してください。
「サーバー・ノードのシステム・シャーシへの取付け」を参照してください。
-> show /SP/faultmgmt
Oracle ILOMにより、既知の障害がすべて表示されます。次に例を示します。
SP/faultmgmt Targets: 0 (/SYS/MB/P0/D2) Properties: Commands: cd show
-> set /SYS/MB/Px/Dn clear_fault_action=true
たとえば、CPU0上のD2の位置にあるDIMMの障害を消去するには、次のように入力します。
-> set /SYS/MB/P0/D2 clear_fault_action=true Are you sure you want to clear /SYS/MB/P0 (y/n)? y Set 'clear_fault_action' to 'true'
サーバー・ノードのプロセッサには、その内部キャッシュ・メモリーに対するパリティ保護機能と、データのエラー修正コード(ECC)保護機能があります。サーバー・ノードは次のエラーを検出し、Oracle ILOMイベント・ログに記録します。
修正可能および修正不可能なメモリーECCエラー
修正不可能なCPU内部エラー
拡張ECCでは、ビットがすべて同じDRAMに存在するかぎり、ニブル境界でエラー状態にある最大4ビットを修正します。DRAMに障害が発生しても、DIMMは機能し続けます。
障害のあるDIMMが交換されたらすぐに障害を消去するには、Oracle ILOM CLIで次のコマンドを入力します。
-> set clear_fault_action=true
DIMM障害の消去の詳細は、Oracle Integrated Lights Out Manager (ILOM) 3.0ドキュメント・コレクション(http://www.oracle.com/goto/ILOM/docs)を参照してください。
Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のPCIeカードは、垂直ライザーに取り付けられます。PCIeカードを取り外して交換するには、ライザーを取り外す必要があります。また、マザーボードの交換時にも、PCIeライザーを取り外す必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
![]() | 注意 ‐ これらの手順では、静電放電に敏感なコンポーネントを扱うことが必要になります。この敏感さのためにコンポーネントが故障する可能性があります。損傷を防ぐには、「静電放電と静電防止方法の実行」で説明しているように、静電防止の方法に従ってください。 |
「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。
サーバー・ノードをシステムから取り外すと、サーバー・ノードの電源は切れます。「システム・シャーシからのサーバー・ノードの取外し」を参照してください。
「サーバー・ノードの上部カバーの取外し」を参照してください。
PCIeカードからケーブルを外すには、ラッチを押し、コネクタの方向に押し込んでから、ケーブルを外すために引き出します。
後で再び取り付けるために、すべてのケーブルの位置を書き留めます。
ラッチが閉じた位置にあると、PCIeライザーを取り外せません。
これらのねじには、サーバー・ノードの背面からアクセスします。
PCIeライザーにPCIeを取り付ける手順は、「PCIeカードをPCIeライザーに取り付ける」を参照してください。
これらのねじには、サーバー・ノードの背面からアクセスします。
「サーバー・ノードの上部カバーの取付け」を参照してください。
「サーバー・ノードのシステム・シャーシへの取付け」を参照してください。
-> show /SP/faultmgmt
Oracle ILOMにより、既知の障害がすべて表示されます。次に例を示します。
SP/faultmgmt Targets: 0 (/SYS/MB/RISER) Properties: Commands: cd show
-> set /SYS/MB/RISER clear_fault_action=true Are you sure you want to clear /SYS/MB/RISER (y/n)? y Set 'clear_fault_action' to 'true'
この項では、Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のPCIeカードの保守について説明します。
Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のPCIe拡張システムは、マザーボード上の1つのスタンドアロン・ロープロファイル・スロットと、3つのスロットのあるPCIeライザーで構成されます。これらは、次のようにプロビジョニングされます。
マザーボード・スロット – 内部で使用されるロールプロファイルのデュアルポートSAS-2 HBA
PCIeスロット2 – 内部で使用されるデュアルポートSAS-2 HBA
PCIeスロット1 – クアッドポート1ギガビット・イーサネットNIC
PCIeスロット0 – デュアルポート10ギガビット・イーサネットNIC
![]() | 注意 ‐ PCIeカードを交換する場合は、交換用カードが交換しようとしているカードと同じである必要があります。 |
「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。
サーバー・ノードをシステムから取り外すと、サーバー・ノードの電源は切れます。「システム・シャーシからのサーバー・ノードの取外し」を参照してください。
「サーバー・ノードの上部カバーの取外し」を参照してください。
PCIeスロットの詳細は、『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』のOracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のバック・パネルに関する項を参照してください。
PCIeカードからケーブルを外すには、ラッチを押し、コネクタの方向に押し込んでから、ケーブルを外すために引き出します。
後で再び取り付けるために、すべてのケーブルの位置を書き留めます。
「PCIeライザーをサーバー・ノードから取り外す」を参照してください。
「PCIeライザーをサーバー・ノードから取り外す」を参照してください。
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「PCIeライザーをサーバー・ノードに取り付ける」を参照してください。
「サーバー・ノードの上部カバーを取り付ける」を参照してください。
「サーバー・ノードをシステム・シャーシに取り付ける」を参照してください。
-> show /SP/faultmgmt
Oracle ILOMにより、次のように既知の障害がすべて表示されます。
SP/faultmgmt Targets: 0 (/SYS/MB/RISER/PCIE2) Properties: Commands: cd show
-> set /SYS/MB/RISER clear_fault_action=true Are you sure you want to clear /SYS/MB/RISER (y/n)? y Set 'clear_fault_action' to 'true'
-> set /SYS/MB/RISER/PCIE2 clear_fault_action=true Are you sure you want to clear /SYS/MB/RISER/PCIE2 (y/n)? y Set 'clear_fault_action' to 'true'
「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。
サーバー・ノードをシステムから取り外すと、サーバー・ノードの電源は切れます。「システム・シャーシからのサーバー・ノードの取外し」を参照してください。
「サーバー・ノードの上部カバーの取外し」を参照してください。
内部PCIeカードは、背面ディスク・ドライブの隣にあります。
ディスク・ドライブ・バックプレーンに接続するサーバー・ノード・コネクタにPCIeカードを接続する2本のデータ・ケーブルがあります。
後で再び取り付けるために、すべてのケーブルの位置を書き留めます。
内部PCIeカードからケーブルを外すには、ラッチを押し、コネクタの方向に押し込んでから、ケーブルを外すために引き出します。
内部PCIeコネクタは、背面ディスク・ドライブの隣にあります。
![]() | 注意 ‐ 刻み目とキーの位置が合っていないと、PCIeカードが破損する可能性があります。 |
「サーバー・ノードの上部カバーを取り付ける」を参照してください。
「サーバー・ノードをシステム・シャーシに取り付ける」を参照してください。
-> show /SP/faultmgmt
Oracle ILOMにより、次のように既知の障害がすべて表示されます。
SP/faultmgmt Targets: 0 (/SYS/MB/HBA) Properties: Commands: cd show
-> set /SYS/MB/HBA clear_fault_action=true Are you sure you want to clear /SYS/MB/HBA (y/n)? y Set 'clear_fault_action' to 'true'
サーバー・ノードがシステムから取り外され、電源が切れると、Oracle Database Appliance (オリジナル・バージョン)のバッテリによりOracle ILOMサービス・プロセッサ用に日時が維持されます。電源が切れたときにサーバー・ノードで正しい時刻が維持できない場合、バッテリを交換します。
![]() | 注意 ‐ これらの手順では、静電放電に敏感なコンポーネントを扱うことが必要になります。この敏感さのためにコンポーネントが故障する可能性があります。損傷を防ぐには、「静電放電と静電防止方法の実行」で説明しているように、静電防止の方法に従ってください。 |
「静電放電および静電防止対策の実行」を参照してください。
サーバー・ノードをシステムから取り外すと、サーバー・ノードの電源は切れます。「システム・シャーシからのサーバー・ノードの取外し」を参照してください。
「サーバー・ノードの上部カバーの取外し」を参照してください。
手順は、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.0ドキュメント・コレクションを参照してください。
「サーバー・ノードの上部カバーを取り付ける」を参照してください。
「サーバー・ノードをシステム・シャーシに取り付ける」を参照してください。