この章では、正しいデータを STA に送信するようにライブラリを構成するプロセスについて説明します。ライブラリを構成する前に、Oracle サポートのサービスリクエストの準備が必要になる場合があります。"Oracle サポートのサービスリクエストの準備."を参照してください
ライブラリ構成プロセスを開始する前に、表 4-1 に入力して、ライブラリと STA サーバーの両方で SNMP を構成するために使用するパラメータを定義できます。
表 4-1 SNMP 構成パラメータ
パラメータ | 説明 | 値 |
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SNMP v2c community |
通常は「public」に設定される SNMP v2c ユーザーコミュニティー文字列。SNMP v3 プロトコルを使用するときでも、ライブラリと STA サーバーの間の初期ハンドシェークにはこの文字列が必要です。 英数字 (a - z、A - Z、0 - 9) のみを含めることができます。特殊文字は許可されません。 |
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SNMP v3 user name |
STA サーバーは、このユーザーによって送信されたトラップをリスニングします。これは、トラップ受信者の作成時に使用される v3 受信者名でもあります。すべてのライブラリで同じである必要があります。 |
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SNMP v3 user authorization password |
SNMP v3 ユーザーに割り当てる承認パスワード。 少なくとも 8 文字の長さにする必要があり、コンマ、セミコロン、または等号を含めることはできません。 |
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SNMP v3 user privacy password |
SNMP v3 ユーザーに割り当てるプライバシパスワード。 少なくとも 8 文字の長さにする必要があり、コンマ、セミコロン、または等号を含めることはできません。 |
ライブラリ構成スクリプトを使用して、ライブラリ CLI コマンドを表示できます。ライブラリ構成プロセスを示し、入力するデータを要求してから、ライブラリ CLI にコピー&ペーストできるコマンドを表示します。スクリプトを実行するには、STA サーバー上の端末セッション内で次のコマンドを発行します。
# sh /Oracle/StorageTek_Tape_Analytics/common/bin/STA-lib-config-steps.sh
注: スクリプトを実行する前に、必ずこの章のライブラリ構成段階を読んで理解してください。 |
スクリプトの追加情報および使用例については、次のコマンドを発行してください。
# sh /Oracle/StorageTek_Tape_Analytics/common/bin/STA-lib-config-steps.sh -? | more
表 4-2 に一覧表示されているライブラリモデル用のすべてのタスクを示されている順序で完了する必要があります。
注意: ライブラリ構成プロセスを開始する前に、『STA 要件ガイド』の情報を確認してください。 |
表 4-2 STA のライブラリを構成するためのタスク
タスク |
SL150 | SL500 | SL3000 | SL8500 |
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タスク 4, "ドライブコントローラカードのバージョンの確認 (SL3000 および SL8500 のみ)" |
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タスク 5, "ライブラリでの ADI の有効化 (SL150 を除くすべてのライブラリ)" |
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タスク 9, "ライブラリ SNMP エンジン ID の取得 (SL150 を除くすべてのライブラリ)" |
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タスク 12, "SL150 ボリュームラベル形式およびドライブ要素アドレッシングモードの設定" |
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タスク 13, "ドライブのクリーニング警告の設定 (SL3000 および SL8500 のみ)" |
はい |
はい |
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タスク 14, "正しいライブラリコンプレックス ID の確認 (SL8500 のみ)" |
はい |
SL500、SL3000、および SL8500 ライブラリの場合、多数のタスクで、使用するインタフェースとして CLI または SL コンソールを選択できます。SL150 ライブラリの場合、ブラウザベースのユーザーインタフェースを排他的に使用します。
IP アドレスまたは DNS 別名を使用してライブラリへの SSH 接続を確立します。
admin のユーザー名とパスワードを使用して CLI にログインします。
SL コンソールアプリケーションを起動します。
「About」ボタンをクリックして現在の SL コンソールのバージョンを表示して、ライブラリファームウェアの最小要件を満たしていることを確認します。
「Close」をクリックして、「Login」画面に戻ります。
admin のユーザー名、パスワード、およびライブラリ IP アドレスまたは DNS 別名を使用してログインします。
冗長電子装置機能を備えた SL3000 および SL8500 ライブラリでは、アクティブコントローラにのみログインできます。
SL150 ライブラリのホスト名または IP アドレスを参照します。
ユーザー ID とパスワードを使用してログインします。ユーザー ID は、管理者の役割を持っている必要があります。
ライブラリファームウェアが『STA 要件ガイド』に記載されている最小要件を満たしているかこれを超えていることを確認するには、次の手順を使用します。それ以外の場合にファームウェアをアップグレードするには、Oracle サポートに連絡してください。SL8500 ライブラリの場合、アップグレード後にネットワーク接続設定の再入力または更新が必要になることがあるため、Oracle サポートはファームウェアのアップグレードを実行する前にこれらの設定を記録する必要があります。
次のコマンドを実行します。
SL500> version print
Library Hardware Information
Library Vendor: STK
...
Firmware Version: xxxx (x.xx.xx)
注: 画面に「SYNTAX ERROR!!」が表示される場合、ライブラリファームウェアは下位レベルです。ファームウェアをアップグレードするには、Oracle サポートに連絡してください。 |
メニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「Properties」>「Library Controller」を選択します。
ファームウェアバージョンが「Code Version」セクションの下に表示されます。
インタフェースの左側にあるナビゲーションメニューから「Firmware」を選択します。
ファームウェアバージョンが「Library Firmware」セクションの下に表示されます。または、画面の右下隅にある「About」ボタンをクリックして、ファームウェアバージョンを取得することもできます。
ライブラリとの接続を構成するために使用するライブラリ IP アドレスを取得して記録するには、次の手順を使用します。SL3000 または SL8500 ライブラリの場合、デュアル TCP/IP の構成、冗長電子装置の構成、またはいずれの機能も使用しない構成と一致する方法を選択します。詳細は、"デュアル TCP/IP および冗長電子装置 (SL3000 および SL8500 のみ)"を参照してください。
SL コンソールのメニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「Properties」>「General」を選択します。
ライブラリ IP アドレスが「Library Interface TCP/IP」セクションの下に一覧表示されます。
ライブラリ IP アドレスをプライマリライブラリ IP アドレスとして記録します。(このアドレスは 1B ポートに対応します。)
SL コンソールのメニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「Properties」>「General」を選択します。
IP アドレス情報は、「Host Interface TCP/IP 2B」セクションと「Host Interface TCP/IP 2A」セクションに表示されます。
注: ライブラリに冗長電子装置機能も組み込まれている場合、アクティブコントローラカードのみの IP アドレスが表示されます。 |
プライマリ IP アドレス (2B セクション) とセカンダリ IP アドレス (2A セクション) を記録します。
SL コンソールのメニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Redundant Electronics」フォルダを選択します。
このフォルダが一覧表示されない場合、冗長電子装置機能はこのライブラリでは使用できません。
「Device State」フィールドで、1 つのライブラリコントローラに「Duplex: software ready, switch possible」(これがアクティブカード) が表示され、もう 1 つに「Standby: software ready」(これがスタンバイカード) が表示されることを確認します。
これらのステータスは、コントローラカードが正常に機能していることを示しています。これらのステータスが表示されない場合、Oracle サポートに連絡してください。
「Redundant Electronics」フォルダを展開して、アクティブコントローラカードを選択します。
2B ポートの IP アドレスを記録します。
SL コンソールのメニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「Properties」>「General」を選択します。
IP アドレス情報は、「Host Interface TCP/IP 2B」セクションに表示されます。2A セクションには IP アドレス情報はありません。
IP アドレスをプライマリライブラリ IP アドレスとして記録します。
SL150 ユーザーインタフェースで、画面の左側にあるナビゲーションメニューから「Configuration」を選択します。
ライブラリ IP アドレスは、「Settings」>「Network」>「Network Port 1 Settings」セクションに表示されます。(「Network Port 2 Settings」セクションは、サービスの使用のために予約されています。)
注: 「Configure IPxx」フィールド値は「Static」である必要があります。そうではない場合、「Configure」ボタンをクリックして、「Configure Network Settings」を選択して静的 IP アドレスを指定します。 |
SL コンソールを使用して脚注 2 ハイメモリードライブコントローラ (HBT) カードがライブラリに取り付けられていることを確認します。詳細は、『STA 要件ガイド』を参照してください。ハイメモリー HBT カードがない場合は、Oracle サポートに連絡してください。
メニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「Properties」>「Drive Controller」を選択します。
画面に、アクティブなドライブコントローラ (HBT) カードに関する詳細が表示されます。
ハイメモリー HBT に「true」と示されていることを確認します。
冗長電子装置を備えた SL3000 (FRS 4.x) または SL8500 (FRS 8.x) ライブラリがある場合、「Redundant Electronics」フォルダを展開して、それぞれの HBT カード (hbta、hbtb) を選択します。両方の「High Memory HBT」に「True」が示されるはずです。
注: アクティブとスタンバイの両方の HBT カードが取り付けられていて通信中である必要があり、両方にハイメモリーがある必要があります。 |
ライブラリに LTO ドライブが含まれている場合、ADI ドライブインタフェースがライブラリで有効になっていることを確認するには、次の手順を使用します。詳細は、"ドライブの ADI インタフェース"を参照してください。
ADI インタフェースのステータスを表示するには、次のコマンドを使用します。
drive adiEnable print
「Attributes Adi Status」が true の場合、このタスクを終了できます。false の場合、次の段階に進みます。
ADI インタフェースを有効にするには、次のコマンドを使用します。
drive adiEnable on
ライブラリをリブートして、変更をアクティブ化します。
ADI インタフェースのステータスを表示するには、次のコマンドを使用します。
enableADI print
「enableADI set to」が on の場合、このタスクを終了できます。off に設定されている場合、次の段階に進みます。
ADI インタフェースを有効にするには、次のコマンドを使用します。
enableADI on
ライブラリをリブートして、変更をアクティブ化します。
ライブラリのパブリックポートで SNMP を有効にするには、次の手順を使用します。
SL3000 および SL8500 ライブラリの場合、ポート 2B で SNMP を有効にします。ライブラリにデュアル TCP/IP 機能が組み込まれている場合、このコマンドによってポート 2A で SNMP も有効になります。
snmp enable port2b
SL500 ライブラリの場合、ポート 1B で SNMP を有効にします。
snmp enable port1B
メニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「SNMP」>「Port Control」を選択します。
次のように「Port Control」セクションに入力します。
「Port」: 「Public (1B)」を選択します。
「Command」: 「Enable」を選択します。
「Apply」をクリックします。
インタフェースの左側にあるナビゲーションメニューから「SNMP」を選択します。
SNMP が無効と示される場合、「Enable SNMP」を選択します。
確認ウィンドウで、「OK」をクリックします。
v2c ユーザーは、ライブラリと STA サーバーとの間の初期ハンドシェークに必要です。また、STA 通信に v2c を使用する場合にも必要です。詳細は、"SNMP 構成"を参照してください。手順を開始する前に、次のことを確認します。
ライブラリには少なくとも 1 つの v2c ユーザーが必要です。
コミュニティー文字列には英数字 (a - z、A - Z、0 - 9) のみを含めることができます。特殊文字は許可されません。
既存の v2c ユーザーは一般に public コミュニティーに設定されますが、別のコミュニティー名で定義してもかまいません。
Oracle サービスに連絡せずに既存の v2c public ユーザーを削除するべきではありません。場合によっては、v2c public ユーザーは Oracle Service Delivery Platform (SDP) に必要です。
v2c ユーザーがすでに存在するかどうかを判別するには、次のコマンドを使用します。
snmp listUsers
次の例に示すように v2c ユーザーがすでに定義されている場合、このタスクを終了できます。それ以外の場合は、次の段階に進みます。
SL500> snmp listUsers ... Attributes Community public Index 1 Version v2c Object Snmp snmp ...
SNMP v2c ユーザーを追加するには、次のコマンドを使用します。
snmp addUser version v2c community community_name
community_name は、public または別の名前です。例:
SL3000> snmp addUser version v2c community public
SNMP ユーザーを再度一覧表示して、v2c ユーザーが正しく追加されていることを確認します。
snmp listUsers
メニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「SNMP」>「Add Users」を選択します。
v2c ユーザーが「Users」セクションにすでに存在する場合、このタスクを終了できます。それ以外の場合は、次の段階に進みます。
SNMP v2c ユーザーを追加するには、次のように「Add Users」タブに入力します。
「Version」: 「v2c」を選択します。
「Community」: コミュニティー文字列 (たとえば、public) を指定します。
「Apply」をクリックします。
デフォルトでは、SL150 は v2c ユーザーが定義されていない状態で出荷されます。STA 通信に v2c を使用する予定がある場合、次のように v2c ユーザーを作成します。
インタフェースの左側にあるナビゲーションメニューから「SNMP」を選択します。
「SNMP Users」セクション (またはタブ) で、「Add SNMP User」を選択します。
「Add SNMP User」画面で、次のように情報を入力します。
「Version」: 「v2c」を選択します。
「Community Name」: コミュニティー文字列 (たとえば、public) を指定します。
「OK」をクリックします。
すべての SNMP トラップおよび MIB (管理情報ベース) データは、v3 ユーザーを介して STA サーバーに送信されます。指定するユーザー名とパスワードは構成プロセスの後半で使用するため、この情報を書き留めます。次のことを確認してください。
承認方式は SHA (Secure Hash Algorithm) で、プライバシ方式は DES (Data Encryption Standard) である必要があります。
1 台の STA サーバーでモニターされるすべてのライブラリに、同じ v3 ユーザー名が割り当てられている必要があります。このために、新しい一意のユーザーを作成するべきです。
承認パスワードとプライバシパスワードは、少なくとも 8 文字の長さにする必要があり、コンマ、セミコロン、または等号を含めることはできません。
CLI での入力エラーを回避するために、最初にテキストファイルにコマンドを入力してから、CLI にコピー&ペーストできます。CLI コマンドのヘルプについては、help snmp
と入力します。
v3 ユーザーを作成するには、次のコマンドを使用します。
snmp addUser version v3 name name auth SHA authPass auth_password priv DES privPass priv_password
name: SNMP v3 ユーザー名
auth_password および priv_password: 承認パスワードとプライバシパスワード。
SNMP ユーザーを一覧表示して、v3 ユーザーが正しく追加されていることを確認します。
snmp listUsers
メニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「SNMP」>「Add Users」を選択します。
次のように「Add Users」タブに入力します。
「Version」: 「v3」を選択します。
「UserName」: SNMP v3 ユーザーの名前。
「Auth」: 「SHA」を選択します。
「AuthPass」: 承認パスワードを指定します。
「Priv」: 「DES」を選択します。
「PrivPass」: プライバシパスワードを指定します。
「Apply」をクリックします。
インタフェースの左側にあるナビゲーションメニューから「SNMP」を選択します。
「SNMP Users」セクション (またはタブ) で、「Add SNMP User」を選択します。
「Version」では「v3」を選択して、次のように情報を入力します。
「User Name」: SNMP v3 ユーザーの名前。
「Authentication Protocol」: 「SHA」を選択します。
「Authentication Passphrase」: 承認パスワードを指定します。
「Privacy Protocol」: 「DES」を選択します。
「Privacy Passphrase」: プライバシパスワードを指定します。
「OK」をクリックします。
ライブラリの SNMP エンジン ID (たとえば、0x81031f88804b7e542f49701753) を表示するには、次の CLI コマンドの 1 つを使用します。あとの構成タスクで使用するために、エンジン ID をテキストファイルに保存します。
SL3000 および SL8500 ライブラリの場合:
snmp engineId print
SL500 ライブラリの場合:
snmp engineId
STA サーバーを SNMP トラップの承認済みユーザーとして定義して、ライブラリが送信するトラップを定義するには、次の手順を使用します。次のことを確認してください。
トラップレベルはコンマで区切ります。
重複したレコードを回避するために、複数のインスタンスで STA サーバーをトラップ受信者として定義しないでください。たとえば、STA サーバーの v3 と v2c の両方のトラップ受信者定義を作成しないでください。
トラップレベル 13 (テストトラップ) と 14 (ヘルストラップ) は STA 2.0 の新機能です。トラップレベル 4 は、古いライブラリファームウェアバージョンではサポートされない場合がありますが、トラップ受信者の作成時にはいつでも指定可能です。
CLI での入力エラーを回避するために、最初にテキストファイルにコマンドを入力してから、CLI にコピー&ペーストできます。CLI コマンドのヘルプについては、help snmp
と入力します。
v3 SNMP トラップ受信者を作成するには、次のコマンドを使用します。
snmp addTrapRecipient trapLevel 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45,61,63,65,81,85,100 host STA_server_IP version v3 name recipient_name auth SHA authPass auth_password priv DES privPass priv_password engineId library_engineID
STA_server_IP: STA サーバーの IP アドレス。
recipient_name: タスク 8 で作成した SNMP ユーザー名。
auth_password および priv_password: タスク 8 で作成した承認パスワードとプライバシパスワード。
library_engineID: 0x 接頭辞を含む、タスク 9 で表示したライブラリエンジン ID。
トラップ受信者を一覧表示して、受信者が正しく追加されていることを確認します。
snmp listTrapRecipients
メニューから、「Tools」>「System Detail」を選択します。
左側のパネルで、「Library」を選択します。
右側のパネルで、「SNMP」>「Add Trap Recipients」を選択します。
次のように「Trap Recipients」画面のフィールドに入力します。
「Host」: STA サーバーの IP アドレス。
「TrapLevel」: ライブラリが STA に送信するべきトラップレベルのコンマ区切りのリスト: 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45,61,63,65,81,85,100。
「Version」: 「v3」を選択します。
「TrapUserName」: タスク 8 で作成した SNMP ユーザー名。
「Auth」: 「SHA」を選択します。
「AuthPass」: タスク 8 で作成した承認パスワード。
「Priv」: 「DES」を選択します。
「PrivPass」: タスク 8 で作成したプライバシパスワード。
「EngineID」: タスク 9 で表示したライブラリエンジン ID。0x 接頭辞は入力しないでください。
「Apply」をクリックします。
インタフェースの左側にあるナビゲーションメニューから「SNMP」を選択します。
「SNMP Trap Recipients」セクション (またはタブ) で、「Add Trap Recipient」を選択します。
次のようにフィールドに入力します。
「Host Address」: STA サーバーの IP アドレス。
「Trap Level」: ライブラリが STA に送信するべきトラップレベルのコンマ区切りのリスト: 1,2,3,4,11,13,14,21,25,27,41,45,61,63,65,81,85,100。
「Version」: 「v3」を選択します。
「Trap User Name」: タスク 8 で作成した SNMP ユーザー名。
「Authentication Protocol」: 「SHA」を選択します。
「Authentication Passphrase」: タスク 8 で作成した承認パスワード。
「Privacy Protocol」: 「DES」を選択します。
「Privacy Passphrase」: タスク 8 で作成したプライバシパスワード。
「Engine ID」: このフィールドは自動的に入力されます。値は変更しないでください。
「OK」をクリックします。
STA サーバーに送信される SNMP データでボリュームシリアル番号 (volser) が正しく形式設定されていることを確認するには、次の CLI コマンドを使用します。この手順を開始する前に、『STA 要件ガイド』の「ボリュームラベル形式の要件 (SL500 および SL150 のみ)」を参照してください。
注: Oracle では、これらのパラメータを変更する前にライブラリに対するすべてのアクティビティーを休止することをお勧めします。テープアプリケーションとホスト、またはそのいずれかでは、これらのパラメータの変更後に構成の変更が必要になる場合があります。 |
orientlabel フラグの現在の設定を表示します。
SL500> orientlabel print
Host: (left8) Window left-justified with 6 character label
Op Panel: (left8) Window left-justified with 8 character label
「Host」は「left6」に設定する必要があります。これには、次のコマンドを使用します。
SL500> orientlabel host left6
New settings were accepted...Setting are now in effect.
設定を再度表示して、正しく更新されたことを確認します。
SL500> orientlabel print
Host: (left6) Window left-justified with 6 character label
Op Panel: (left8) Window left-justified with 8 character label
STA 構成フラグの現在の設定を表示します。
SL500> staConfig print
STA mode is disabled
STA モードは有効になっている必要があります。フラグを有効にするには、次のコマンドを実行します。
SL500> staConfig on
フラグ設定を再度表示して、正しく更新されたことを確認します。
SL500> staConfig print
STA mode is enabled
STA サーバーに送信される SNMP データでボリュームシリアル番号 (volser) が正しく形式設定されていることを確認して、ドライブ要素アドレッシングモードを設定するには、次の手順を使用します脚注 3 これにより、STA に送信されるデータに空のドライブベイが含まれるようにします。この手順を開始する前に、『STA 要件ガイド』の「ボリュームラベル形式の要件 (SL500 および SL150 のみ)」を参照してください。
注: Oracle では、これらのパラメータを変更する前にライブラリに対するすべてのアクティビティーを休止することをお勧めします。テープアプリケーションとホスト、またはそのいずれかでは、これらのパラメータの変更後に構成の変更が必要になる場合があります。 |
SL150 ブラウザインタフェースの左側にあるナビゲーションメニューから「Configuration」を選択します。
「Configure」ボタンを選択します。
「Configuration Wizard」ウィンドウで、「Configure Library Settings」チェックボックスを選択して、「Next」をクリックします。
それに従って次のパラメータを設定します。
「Drive Element Addressing Mode」: 「Address All Drive Slots (Recommended)」
「Library Volume Label Format」: 「Trim last two characters (Default)」
「Next」をクリックします。
「Summary of Configuration Changes」画面で、「Accept all changes」チェックボックスを選択して、「Apply」をクリックします。
「Apply Configuration Changes」画面で、「Set the Library back Online after applying the changes」チェックボックスを選択して、「OK」をクリックします。
「All configuration changes have been applied successfully」が表示されたら、「Close」をクリックします。
ライブラリにおけるドライブのクリーニング警告フラグの現在の設定を確認して、必要に応じて変更するには、このオプションの CLI 手順を使用します。ドライブのクリーニング警告フラグは、ドライブのクリーニングが必要なときには常にドライブの警告を発行するべきかどうかを示します。このフラグは、ライブラリレベルで設定されるため、同じ設定がライブラリ内のすべてのドライブに適用されます。
フラグが「on」に設定されているときは、各ドライブでクリーニングが必要なときは常に、警告のヘルスステータスが表示されます。また、これによって、ライブラリの最上位レベルのヘルスステータスが STA モニターで低下します。
フラグが「off」に設定されているときは、各ドライブのステータスはクリーニングの必要性の影響を受けません。そのため、STA におけるライブラリの最上位レベルのステータスは低下しません。
ライブラリ内に多数のドライブがある場合、いずれかでクリーニングが必要になるたびにライブラリの最上位レベルの状態が低下しないように、このフラグを「off」に設定してもかまいません。
ドライブのクリーニング警告フラグの現在の設定を表示するには、次のコマンドを使用します。
SL3000> cleaning driveWarning get
...
Object Drive Cleaning Warning true
...
フラグを「false」(オフ) に設定する場合、次のコマンドを使用します。
cleaning driveWarning set off
各 SL8500 ライブラリの正しいライブラリコンプレックス ID を確認するには、次の手順を使用します。この手順を開始する前に、『STA 要件ガイド』の「コンプレックス ID の要件 (SL8500 のみ)」を参照してください。
STA でモニターされる SL8500 ライブラリごとに、次のコマンドを使用して、現在割り当てられているコンプレックス ID を表示します。
SL8500> config complexId print
...
Complex Id 3
...
各スタンドアロンライブラリと各ライブラリコンプレックスに一意のコンプレックス ID があること、各ライブラリコンプレックス内のすべてのライブラリが同じコンプレックス ID を共有していることを確認します。
スタンドアロンライブラリのコンプレックス ID を変更する必要がある場合、この手順を続行します。
注意: ライブラリコンプレックス内のライブラリのコンプレックス ID を変更する必要がある場合、Oracle サポートに連絡してください。この手順を続行しないでください。 |
ライブラリをオフラインにしてから、すべてのトランザクションが完了するのを待機します。
スタンドアロンライブラリのコンプレックス ID を変更するには、次のコマンドを使用します。complex_ID は、数値 1 – 127 です。
config complexId set complex_ID
例 4-5 スタンドアロン SL8500 のコンプレックス ID の変更
SL8500> config complexId set 5
...
Complex Id 5
Success true
Done
...
Note: TCP/IP stack reset may take a few seconds
after command completion.
注: このコマンドを実行すると、すべての TCP/IP 接続が終了します。ライブラリへの再度のログインが必要になる場合があります。 |
脚注の凡例
脚注 1: FRS 4.x より下の SL3000 ライブラリには適用されません。config print
コマンドを使用して HBT カード情報を表示することもできます。