このリリースでは、GRUB メニューをセキュリティー保護するために bootadm コマンドが拡張されています。GRUB メニューからの表示、編集、またはブートを、特定のパスワードを持つ特定の 1 人または複数のユーザーにのみ許可できるようになりました。詳細は、bootadm コマンドを使用して GRUB 構成を管理するを参照してください。
IP over Infiniband (IPoIB) を使用してアクセスする iSCSI デバイスなどの、ファームウェアからアクセス不可能なストレージデバイスを使用してブートできるシステムでは、Oracle Solaris ブートプロセスが次のように拡張されています。
ファームウェアからアクセス可能なデバイス上のブートプール内のブートアーカイブにアクセスできます。ブートアーカイブには、そのブートデータセットが関連付けられているブート環境 (BE) の Oracle Solaris カーネルのブートに必要なファイルのセットが含まれています。ブートプールには、ブートローダーのデータファイルと回復データが含まれています。ブートプール内の各データセットは BE にリンクされています。詳細は、ブートプールを含むシステムの管理を参照してください。
OpenBoot からはアクセスできない、ファームウェアからアクセス不可能なストレージデバイス上にルートプールを配置できます。ルートプールを作成すると、OpenBoot からアクセス可能なデバイス上にブートプールが自動的に作成されます。詳細は、ブートプロセスの変更点を参照してください。
OpenBoot からブートプール内のデバイスにアクセスできない場合は、サービスプロセッサ (SP) 上に格納されているフォールバックイメージからブートできます。このフォールバックイメージは、サービスプロセッサとそれに関連付けられた rKVMS サービスにアクセスできる任意のドメインで使用できます。詳細は、フォールバックイメージからのブートを参照してください。