クリアされていないすべてのアラートを一覧表示するには、fmadm list-alert コマンドを使用します。fmadm list-alert コマンドの出力例については、アラートに関する情報の表示を参照してください。
アラートは、障害と同様に暗黙的または明示的に修復できます。アラートは、修正する必要がある問題を必ずしも表しているとはかぎらないため、アラートは修復ではなくクリアするといわれます。クリアされたアラートはアクティブではなくなり、fmadm list または fmadm list-alert コマンドで表示されなくなります。
管理アクションを使用せずにアラートがクリアされると、暗黙的クリアが行われます。たとえば、FRU が取り外されたというアラートは、同じ FRU が追加されたというアラートによって自動的にクリアされ、FRU が追加されたというアラートは、30 秒後に自動的にクリアされます。
指定されたアラートイベントをクリアするべきであることを Fault Manager に通知するには、fmadm clear コマンドを使用します。
fmadm clear コマンドには次のいずれかの引数が必要です。
fmadm clear UUID | location | class@resource
次の例については、アラートに関する情報の表示で fmadm list-alert コマンドの出力を参照してください。
次の例では、UUID は、fmadm list-alert の出力の上部にある「EVENT-ID」フィールドの値です。
# fmadm clear a7921317-8ba2-4ab1-b1c3-b0fb8822c000
次の例では、location は、fmadm list-alert の出力の「FRU Location」フィールドの値です。この場所はラベルとも呼ばれます。
# fmadm clear "/SUN-Storage-J4410.1051QCQ08A/HDD13" fmadm: cleared alert /SUN-Storage-J4410.1051QCQ08A/HDD13
次の例では、class は疑いの「Problem class」フィールドの値であり、resource は、使用例 3 に示されているように fmdump -vu UUID コマンドを使用して見つけることができるリソース FMRI の値です。この例のコマンド行は読みやすいように意図的に分割されています。
# fmadm clear alert.oracle.solaris.fmd.fru-monitor.fru-remove@ hc://:chassis-mfg=SUN:chassis-name=SUN-Storage-J4410:chassis-part=3753659 :chassis-serial=1051QCQ08A:fru-mfg=SEAGATE:fru-name=ST330057SSUN300G :fru-serial=001117G1LC1S--------6SJ1LC1S:fru-part=SEAGATE-ST330057SSUN300G :fru-revision=0B25:devid=id1,sd@n5000c5003a26c717/ses-enclosure=0/bay=13/disk=0