マルチ CPU バインディングを使用して、CPU を排他的に結合するのではなく特定セットの CPU にプロジェクトを結合します。MCB バインディングでは、ほかのプロセスでもこれらの CPU を使用できます。
リソースプール機能では、システム内のプロセッサのハードパーティション分割が必要です。ハードパーティション分割では、プロセス A が CPU 1 および 2 上で実行され、プロセス B が CPU 2 および 3 上で実行されるように指定することはできません。これらのパーティションは重複しています。MCB を使用して、重複するパーティションをプロセスに割り当てます。MCB にプロセスを結合すると、MCB によって結合された CPU のセットは、プロセスを結合しているプール内に存在する必要があります。project.pool エントリがある場合は、これが使用されます。project.pool エントリがない場合、プロセスはターゲットゾーンのデフォルトのプールに結合されます。
プロジェクトファイルを作成および変更するには、標準のコマンド行ツール projadd および projmod を使用します。マルチ CPU バインディングを構成するには、projadd および projmod コマンドの –K オプションを付けて次の属性を使用します。
値は、MCB によって結合されている CPU のセットです。
プロジェクトの MCB は次の CPU 構造もサポートしています。
project.mcb.cores
project.mcb.sockets
project.mcb.pgs
project.mcb.lgroups
値は、strong および weak です。デフォルトは strong です。強い結合は、プロセスが指定の CPU でのみ実行されると指定します。
project.pool を使用すると、プロジェクトのリソースプールも設定できます。設定されていない場合は、ターゲットゾーンのデフォルトプールが使用されます。
newtask コマンドもプロジェクトを利用します。プロジェクト構成ファイルでプロジェクトの MCB 属性を設定すると、ユーザーに適切な権限があれば、newtask(1) のマニュアルページに記載されている newtask コマンドを使用してプロジェクトファイルを操作できます。
MCB の使用例とタスク情報については、プロジェクトとタスクの管理を参照してください。特定のシステムの CPU 構造に関する情報を取得するには、次のコマンドを使用します。
CPU、コア、およびソケットの構造に関する情報。
プロセッサグループに関する情報。
近傍性グループ (lgroup) に関する情報。