DPM の仮想環境の概要

Oracle FS Data Protection Manager (DPM) は仮想環境で使用できます。

DPM は次の仮想環境をサポートしています。
仮想環境のインフラストラクチャーは、次の主要なコンポーネントで構成されています。
VMware ESX ホスト
ESX ホストには、サーバー管理者によってインストールおよび構成された 1 つ以上の仮想マシン (VM) ゲストが含まれています。DPM 用に構成された VM には、VMWare ツールがインストールされている必要があります。
重要! ESX ホストは、Oracle FS System管理インタフェースを使用した安定した通信リンクに依存しています。ESX ホストとOracle FS Systemの通信が切断された場合、ESX サーバーの管理者は ESX サーバーを再起動して接続を確立し、検出済みのシステムのリストをリフレッシュする必要がある場合があります。
DPM VMI サービス

DPM 仮想マシンインタフェース (VMI) は VM および物理ホスト間のブリッジを提供します。VMI は Hyper-V および VMware ESX のハイパーバイザーで使用できます。

VMware vCenter

vCenter サーバーは、ESX ホストの管理サポートを提供します。vCenter サーバーは、ESX ホストおよびその ESX ホストにインストールされているすべての VM と通信します。

Hyper‑V サーバー

Hyper‑V は、仮想化サーバーを作成および管理できるソフトウェアインフラストラクチャーおよび基本的な管理ツールを提供しています。

注:

仮想化された環境内では、DPM は DPMVMI と通信し、DPMVMI が VMware vCenter Server または Hyper-V Server と通信して、DPM が要求する応答を取得します。DPM および DPMVMI サービスは、ESX ホストと直接通信しません。

仮想環境から DPM を起動した場合、DPM VMI は次の情報を検証して、仮想環境への接続を確立します。

DPM VMI サービスに正常に接続したあとに、DPM が初期化されます。

DPM VMI サーバーホストへの資格証明が変更されたか、使用できない場合、DPM でエラーが表示されることがあります。DPM が起動時に VMI サーバーに接続できない場合、DPM はイベントログに失敗のメッセージを記録します。

DPM の実行中にサーバーの資格証明が変更された場合、一部の DPM のアクションが失敗することがあります。「仮想マシンの資格証明の変更」メニューオプションを使用して、正しい資格証明を入力し、アクションを再試行してください。

物理ホスト環境では、仮想マシンの資格証明を確認するステップが行われずに、DPM が通常どおりに初期化されます。