この付録のワークシートは、STA のインストールまたはアップグレードを実行するために、収集する必要のある情報やアクティビティーを整理するうえで役立つ計画ツールとなっています。この付録には次のセクションが含まれます。
以前のバージョンの STA からのアップグレードでは、表C-1 のみを使用します。これは、アップグレードの準備のために実行する、必須およびオプションのアクティビティーの追跡に使用します。特別な計画情報を記録するには、「コメント」列を使用してください。これらのアクティビティーの詳細は、アップグレード準備タスクを参照してください。
アクティビティー |
コメント |
完了 |
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現在の STA のバージョンがリリースされたバージョンであることを確認します。 注: STA 1.0.x からアップグレードする場合、STA 2.1.0 をインストールする前に、新しいバージョンの Linux もインストールする必要があります。 |
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1 台のサーバーのアップグレード方法または 2 台のサーバーのアップグレード方法を選択します。 |
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サイトおよびターゲットが STA 2.1.0 の要件を満たしていることを確認します。 |
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/tmp ファイルシステムのサイズをアップグレード用に一時的に増やす必要があるかどうかを判断します。 |
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STA 2.1.0 に対する環境の変更がアップグレード計画に影響があるかどうかを確認します。 |
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すべての必要な RPM パッケージがインストールされていることを確認します (STA 2.0.x からのアップグレードのみ)。 |
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現在のバージョンの STA が最近、モニター対象ライブラリと正常に通信したことを確認します。 |
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STA がすべてのモニター対象ライブラリにわたって交換を処理していることを確認します。 |
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保持する必要のあるインストールログおよびデータベースログを安全な場所に移動します (オプション)。 |
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現在の STA インストールでサービスログスナップショットを実行します (オプション)。 |
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保持する必要のあるサービスログバンドルをダウンロードします (オプション)。 |
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接頭辞に「STA–」の付いたカスタムテンプレートの名前を変更します (オプション)。 |
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保持する必要のある現在のカスタムテンプレート設定を記録します (オプション)。 |
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保持する必要のあるエグゼクティブレポートポリシー設定を記録します (オプション)。 |
これらのワークシートには、STA インストーラで必要な情報が含まれます。要求される情報の詳細は、STA のインストール中に構成されるアカウントおよびポートを参照してください。
以前のバージョンの STA からアップグレードする場合、ワークシートの「現在の値」列を使用して現在のインストールで使用されている値を記録します。STA 2.1.0 に使用する値を記録するには、「STA 2.1.0 の値」の列を使用します。
表C-2 には、STA インストーラの実行に必要なユーザーアカウントおよび場所が含まれます。
項目 |
説明 |
現在の値 |
STA 2.1.0 の値 |
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Oracle インストールグループ |
STA サーバーへの Oracle 製品のインストールおよびアップグレードに使用する Linux グループ。STA 2.1.0 で新しくなっています。 |
– |
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Oracle インストールユーザー |
STA サーバーに Oracle 製品をインストールおよびアップグレードする Linux ユーザー。STA 2.1.0 で新しくなっています。 |
– |
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Oracle 中央インベントリの場所 |
STA サーバーにインストールされた Oracle 製品についての情報を追跡するためのディレクトリ。STA 2.1.0 で新しくなっています。 |
– |
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Oracle ストレージホームの場所 |
STA および関連する Oracle ソフトウェアがインストールされるディレクトリ。STA 2.1.0 で新しくなっています。 |
– |
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STA インストーラの場所 |
STA インストーラがダウンロードされる場所。 |
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STA データベースデータの場所 |
STA データベースの場所。 |
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STA データベースのバックアップ場所 |
STA サーバー上の STA データベースのバックアップ場所。 |
表C-3 には、STA の管理アクティビティーを行うために使用するユーザーアカウント、および STA データベースをアクセスおよび管理するために STA アプリケーションによって内部的に使用される MySQL アカウントが含まれます。
注:
STA 2.1.0 では、パスワード要件が変更されています。詳細は、ユーザー名およびパスワードの要件を参照してください。アカウント |
説明 |
現在のユーザー名およびパスワード |
STA 2.1.0 のユーザー名およびパスワード |
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WebLogic の管理 |
WebLogic 管理コンソールへのログインに使用します。 警告: このアカウントのユーザー名およびパスワードは取得することができません。これらの資格証明を失った場合、STA を再インストールする必要があります。 |
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STA の管理者 |
フルアクセス権限で STA アプリケーションにログインする際に使用します。 |
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STA データベースルートユーザー |
MySQL データベースを所有します。事前定義されたユーザー名 root は変更することができません。 警告: このアカウントのパスワードは取得することができません。 |
ユーザー名 = root |
ユーザー名 = root |
STA データベースアプリケーションユーザー |
STA はこのアカウントを使用してデータベースに接続します。 |
||
STA データベースレポートユーザー |
STA 以外およびサードパーティーのアプリケーションは、このアカウントを使用してデータベースに接続します。 |
||
STA データベース管理ユーザー |
STA の管理およびモニタリングユーティリティーは、このアカウントを使用してデータベースに接続し、主にスケジュールされたバックアップを実行します。 |
表C-4 には STA アプリケーションで使用する外部ポートが含まれます。これのポート番号は事前定義されているため、変更できません。ネットワーク管理者とともにこれらのポートが開かれ、使用可能であることを確認したことを記録するには、「確認済み」列を使用します。
ポートの説明 |
プロトコル |
STA 2.1.0 ポート | 確認済み |
---|---|---|---|
セキュアシェル。STA サーバーから STA データベースバックアップおよびモニター対象ライブラリにログインする際に使用します。 |
SSH |
22 |
|
モニター対象ライブラリへの Simple Network Management Protocol (SNMP) 要求の送信に使用します。 |
SNMP |
161 |
|
モニター対象ライブラリからの SNMP 通知 (トラップ) の受信に使用します。 |
SNMPTRAP |
162 |
表C-5 には、STA アプリケーションで使用する構成可能な外部ポートおよび内部ポートが含まれます。ネットワーク管理者とともにこれらのポートが開かれ、使用可能であることを確認したことを記録するには、「確認済み」列を使用します。
注:
デフォルトの WebLogic 管理コンソールのポートは、STA 2.1.0 では変更されています。ポートの説明 |
タイプ |
プロトコル |
STA 2.1.0 のデフォルトポート | 現在のポート |
STA 2.1.0 のポート | 確認済み |
---|---|---|---|---|---|---|
WebLogic 管理コンソール用の非セキュアなポート (STA 1.0.x および 2.0.x のデフォルトは 7001 でした) |
外部 |
HTTP |
7019 |
|||
WebLogic 管理コンソール用のセキュアなポート (STA 1.0.x および 2.0.x のデフォルトは 7002 でした) |
外部 |
HTTPS |
7020 |
|||
STA GUI を管理する staUi 管理対象サーバーの非セキュアなポート |
外部 |
HTTP |
7021 |
|||
staUi 管理対象サーバーのセキュアなポート |
外部 |
HTTPS |
7022 |
|||
基本的な STA 内部を管理する staEngine 管理対象サーバーの非セキュアなポート |
内部 |
HTTP |
7023 |
|||
staEngine 管理対象サーバーのセキュアなポート |
内部 |
HTTPS |
7024 |
|||
モニター対象ライブラリとの SNMP 通信を管理する staAdapter 管理対象サーバーの非セキュアなポート |
内部 |
HTTP |
7025 |
|||
staAdapter 管理対象サーバーのセキュアなポート |
内部 |
HTTPS |
7026 |
表C-6 には、STA サービスログの生成時に、Oracle の Remote Diagnostic Agent (RDA) に使用されるサイトの完全修飾ドメイン名が含まれます。
表C-7 には STA とモニター対象ライブラリとの間の SNMP 通信の構成に使用する情報が含まれます。各モニター対象ライブラリおよび STA インスタンスでは、同じ SNMP v3 ユーザーが構成される必要があります。要求される情報の詳細は、一意の SNMP v3 ユーザーを参照してください。